苦手を考える
イラストを描くとき、顔を描くのが苦手。
絵の上手な人はそんなことで悩まないんだろうけど、
私が目と鼻を描くと、なんだかとたんにマンガっぽく幼稚に匿名性がなくなって、野暮ったくなる。
だからなるべく顔は描かない。
首から上を描かないことも多い。
どこの誰だかなんて分からなくて、無国籍だけど確実に都会で、少しスタイリッシュな雰囲気がする感じが私は好き。
その流れで、ほっこり、という言葉について考えてみた。
私はほっこり感が本当に苦手。
ほっこりは野暮と近いと思う。
なんというか、角が丸くて、ゆるくて、なぜか図々しさを感じてしまう。
このひらがなの字面さえ嫌だもの。
そこから反対のことを考えると、研ぎ澄まされて、ちょっとヒリヒリして、少し控えめな感じが私は好きということだな、きっと。
あと昔から共同生活が本当にダメで、修学旅行とかサークルの合宿とか、日に日に自分のエネルギーが落ちて、自分が自分じゃなくなっていく感じがしていた。
もう本当に苦手。寝るときはいつも自分の家の部屋のベッドを想像して、私は今家にいるって思い込んだりしてたっけ。
しかも合宿とか修学旅行って、いわゆる田舎に行くから、それもやっぱり私には息苦しくて、
都会に帰ってくると、本来の自分を取り戻して呼吸ができる感じがあった。
植物とか木は好きなんだけど、ずっといるとダメになる。
地元が海の街だから、海があるほうが落ち着く感じはある。
そういう持って生まれた苦手なことってどこから来るんだろう?
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