石子と羽男 最強のコンビ

トレンドとオールドファッション

石子と羽男、最新話はもうご覧になっただろうか。

第3話ではファスト映画、第4話では最近法制化されたキックボード等、時代にあわせた社会問題を取り上げつつ、弁護士の羽男(中村倫也)とパラリーガル石子(有村架純)が被害者救済、および問題解決に動くストーリーだ。

最新話では不動産投資詐欺と、昔から使い回された事件ではあるものの、明らかにひろゆき氏を意識したような人物を登場させるなど、昔からある弁護士ドラマとは違い、トレンドを意識してるのは明らかである。

ここまでトレンドを意識してるのは金曜ドラマならではだろう。金曜と言えば若手社会人が退勤後、疲れた体でボーッと見ている人も多いだろう。かく言う私もそうである。後番組も人気漫画クロサギと若者をターゲットとしてるのは明らかである。

弁護士とパラリーガル

石子は秀才だけれどもパラリーガル。羽男は弁護士だけれども臨機応変がきかない。この二人がかけ合わさることで、時にはコントを挟んだり、ぶつかったり、最後には協力したりと、話の厚みが増している。ちょっとクスッと笑えて、でも最後には視聴者を納得させるこれが全ての話に盛り込まれているのだから何話見ても飽きないのだ。

同じコンビもので言うと月9で競争の番人が放送中だ。こちらも公正取引委員会において小勝負(坂口健太郎)と白熊(杏)が不正企業の実態を暴くストーリーである。

競争の番人では基本、とんちんかんなことをしているように見える小勝負の方が優秀で、白熊は正しいことをしてるように見えて空回りしており、小勝負がフォローにはいるという印象だ。

この小勝負、白熊コンビもとても魅力的なのだが、石子と羽男はまた違った、それぞれの個性を活かしたコンビに仕上がっていると言えるだろう。
コンビといえば、元祖であろう「相棒」も放送を開始するが、こちらもそれぞれの個性が活かされたコンビになっていると思う。

女と男

女性がパラリーガル、男性が弁護士っていう時代はもう古いかもしれない。しかし、たとえ役柄が逆になったとしても、中村倫也や有村架純は立派に演じきっただろうし、脚本にもさほど影響がないことが容易に想像がつく。
このドラマにおいて大事なのは女や男、パラリーガルや弁護士とかではない。二人がセットでいることなのである。

見逃せない最終話

最終話では石子の父が怪しい動きを見せている。
二人がどう解決し、最後はどうまとめてくるのか。
まだまだ目の離せない石子と羽男である。



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