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あんまり覚えてないや

私は昔のことをあんまり覚えていない。

小、中、高とあんまり覚えていない。

だいたい誰に聞いてもあんまり覚えていないと言う。

まぁだいたいそんなものだと思う。

キミちゃんというお友達が「昔のことは鮮明に覚えています」と言った。

衝撃だった。

キミちゃんのお友達のワカちゃんが「キミちゃんは不器用だから忘れたくても忘れられないないんです」と言った。

ものすごく腑に落ちた。

昔のことを覚えてないという人でも壁にぶち当たったりして落ち込んだ、恥ずかしかったという記憶は鮮明に覚えているらしい。

私には壁にぶち当たったという記憶もない。

おおよそのことはそれとなくこなし、苦手なことは避け、とにかく誰にも怒られないように、だいたいのクラスメイトと仲良く過ごしていたように思う。

そう、私は親父譲りのTHE器用貧乏なのだ。

対してキミちゃんはエコバックを畳むのにももたつくくらい不器用である。

キミちゃんがなかなか閉められない記憶の蓋をいとも簡単に閉めることができる器用さを持っているのが私なのではないか。


となるとその蓋を開ける器用さも持っていたい。

私は記憶の蓋を開ける決心をした。

そしてその記憶を定着させるためにアウトプットする術としてnoteを選んでみた。

本当に、なんとなくだ。

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