避けられぬ懐疑〈純情〉
※お祓い済みです。
我々は心霊確認班。
この世には様々な事情が交錯し、パラレルワールドのような事象が巻き起こる。
ただ一つ言えるのは、我々の世界はたった一つだけということ。
ある他制作陣が現れた。
そこに居たのは浦泉奈冨安がかつて試合をし、負かされた相手「昏遠久 澪談 」の姿があった。
どうやら種族について知っているようなのだが。
前回
関連話
◎ライバル
今日も俺達は取材に勤しむ。
嫌だなあ仕事って。
この給料で一人だけの空間を作る為、負荷をかける。
金払いはいいとはいえ、正直試合よりキツい。
兄に頼めばいいと言われる事もあるがガキの頃に頼ったから、借りをこれ以上増やしたくない。
そんな俺達の仕事は順調である。
「浦泉奈研究生。通達があります。」
野谷演出補からある制作陣を直々に調査して欲しいとの事。
「小口演出補の伝じゃないんですか?」
話によるとゼロから事務所を立ち上げた高校生達が、動画配信を通して怪現象解決をしてるとか。
「へえ。俺達の世代が。」
「この動画での活動は足がつかないように別スタジオを借りて発信しているようです。」
足がつかないようにそこまで考えているのね。
すると野谷演出補が名刺を渡した。
「減点会議?星降紙蔡?」
これだけじゃあ詳細が分からない。
だがキッチリしている。
「潜入捜査をお願いします。」
この名刺の住所へ迎えか。
いつになったらリモートワーク出来るのかな。
フィールドワークは俺にはキツいよ。
取り敢えず俺はその場へ向かう。
◎私はここに居ていいの?
程良 争美。
それが私の名前。
公園で幽霊モドキとサイコなガキに襲われていたら、眼鏡男子高校生とイケメン男子高校生に助けられた。
住所は貰ったが、職無し恋人無し色々無いおばちゃん。
それが私。
そんな私が助けられちゃったから生きていくことをやめないようにしている。
都合が良かったからじゃない。
恩があるから。
それだけ。
星降紙蔡君。
二○二三年二月時点で高校二年生。
私を助けたかった理由は生きる意志を感じたからだそうだ。
クリエイティブ?な性格でインターネットとかで交流を活発に進めていて、若いのに稼ぎがあるそうだ。
彼の話を少しだけ聞くと、同世代が次々と安い賃金で高い税金を払う無意味な就労生活に疲れていて少しでもニート状態になっていたら、他のニートや学生に狩られたりする姿を放っておけず、そして皆が怪現象に悩まされているということで星降紙君は心霊研究事務所を立ち上げたそうだ。
ツッコミどころ満載だけど私も怪現象?と人間の悪意に襲われたから理解は出来なくても納得した。
おばちゃんは貧乏すぎて働いた経験もないし、テレビもインターネットもやった事ないからね。
ほんと。
私を助けた理由だけは嘘がないから可愛いのよね。
星降紙君。
喧嘩も弱いのに何度でも立ち向かっていくあの姿。
何で同年代の女の子は彼に惚れないのか。
もうそういう次第じゃないのかね。
おばちゃん分からないこと多すぎるよ。
で、住所等を無理やり頂いたわけだけど私は何か出来ることはないのだろうか?
取り敢えず低予算で人前にでても大丈夫なビジュアルに変身した。
何十年ぶりか分からないお洒落にときめくぐらいには私は乙女なんだと分かった。
けれど星降紙君は私に「無理はしなくて大丈夫です。」
と言ってくれた。
けど、おばちゃんだって出来ることで若手に協力したい。
「程良さん、随分変わりましたね。」
あら?
噂をすればイケメン男子高校生の昏遠久澪談君じゃない。
彼は元格闘家で二○二三年代二月時点で高校三年生。
いつの間にか法が変わって十八で成人だとか。
けど、昏遠久は早生まれだと言っていた。
そういう細かい主張するのなんか可愛らしい。
年相応じゃん。
「受験控えているのに訪ねて来るなんて律儀だねえ。
忙しいなら無理しないでいいのよ?」
すると彼は私の隣に座って黙り込む。
彼は女性が苦手らしい…いや、飽きているのに私みたいな人間ともちゃんと話してくれる。
それに強いんだ彼。
幽霊モドキと一体化したサイコなガキを撃退した。
相手はかつての先輩だったという世知辛い現実を抱えて。
「星降紙の活動が更に実れば、俺達に出来ることが増えていく。
そうすれば程良さんの無念も晴れるよ。」
ある程度はこの子達に自分の事は伝えた。
勿論、私は一人の女なのでマイルドかつ言える範囲で。
というより、この子達が一番苦労しているじゃない。
才能や努力、実力の押しつけ。
金の事しか考えない私達他同世代とか。
何にもない性悪であるおばちゃんの私が言えることじゃないけどこの子達の目に歳を取らせてまでやりたいことをやるなんて…あったま来ちゃう!
だからこの子達を見ていると私も頑張ろうって思う。今は私達年寄りも出来ることでやっていかないと苦しい現実が待ち受けている。
それで私は幾つかパートを探していた。
金が無い中、都会まで逃げてきたから学歴が無くてもなんとか働けそうだ。
嫌いな地方の精神科や役人、職安の連中を蔑むのが私の趣味なので頑張れる選択肢のある都会には感謝している。
死にかけましたけどね。
「嘘だろ?何であんたが?」
どうやら来客が来ていたようだ。
しかも昏遠久君と浅からず遠くない関係にある。
「浦泉奈…冨安?何で君がここに?」
どんな時も唐突に全てが訪れる。
中性的な男子が扉を開けた。
二人は何か話したいのかそそくさと事務所を後にして近くの公園へ向かった。
男子が何か語る時は黙って去るのは、いつの時代も一緒なのかも。
まあ状況は違うし、二人の関係もあるものね。
私はバレないように二人の後をつけて行った。
◎お互い語る内容あるしな
潜入捜査のつもりで玄関を潜ったら、やたらハイテンションな眼鏡男子高校生がいた。
その人が星降紙蔡だった。
減点会議なんて色々とパクってそうなチーム名なのが時代を感じる。
星降紙さんは俺の一つ上なのだが。
チームメンバーに挨拶許可を出した後に別事務所に案内されたら、星降紙さんのスマートフォンに連絡がありあって去っていった。
好きを仕事になんて遅れてるよな。
これが現実だ!
更にチームメンバーに挨拶へ来たら因縁の相手がいるというお土産付きで。
「って訳であんたと再びあったとさ。」
俺と昏遠久は話していた。
俺に勝って大学進学を決めて前線を去るなんて凄いゴーイングマイウェイな人がここにいたとは。
「浦泉奈冨安。何の用だ?」
「名刺を上司から預かっててさ。
俺のはまだ無いんだ。」
そういって「避けられぬ懐疑」の名刺を渡す。
「潜入捜査というより挨拶回りか。
星降紙君の事を探るのは難しいと思うけど。」
「俺も心霊確認班だ。
目立つ奴の裏を探るなら、同じように目立つ存在を使うのもありってな。
」
「地上波でプッシュされていただけあって余裕だなあ。」
「その俺にあんたは勝ったんだ。
そして今では俺と同じ怪奇現象を暴く仕事もしている。」
俺達はため息をついた。
示し合わせた訳では無いがここまで似てくると乾いた笑いすら浮かばない。
「なんでそんな仕事してるんだ?」
俺は昏遠久へ質問をしてみる。
「あの女性と星降紙君が、昔馴染みだった先輩と幽霊?なのか分からない何かに俺の前で攻撃されていた。
俺はあの二人を助けたんだよ。」
幽霊なのか分からない。
そうか。
種族の奴等はここまで人間界に侵食しているのか。
まさか昏遠久も被害に遭うとは。
「そいつらは新種族って俺達が名付けた。
本物の幽霊…かは分からないが既存の怪奇と共に俺達人間がインターネットを頼っている内に懐古趣味のバグが発生した…と現段階で研究中。」
確定はしていないが昏遠久は納得していた。
「俺の攻撃が通じたのもオカルト的なものじゃなかったからか。」
へえ。
殴ったんだ。
対人も強くて新種族にも強くて華も学もある。
凄い先輩だよあんたは。
「星降紙さんが俺を受け入れたのも心霊確認班だからかもな。
あの人は格闘技どころかモノづくり以外に興味は無さそうだったけれど。」
「そうでもない。
星降紙君もプロ意識があるのさ。
出なきゃ、勇敢に行動はできない。」
こうやって共通点が出来ると昏遠久を憎めない。
違う世界だったらどんな関係になっていたのだろうか?
歳上だから俺から彼を見ると独特な格を感じる。
「新種族についての情報を最初に掴むハメになったのは俺達スタッフだが、減点会議のメンバーであり新種族と戦った昏遠久となら証拠を掴めそうだ。」
彼は黙る。
噂をすればってやつか。
気配を感じる。
「ボクタチノ対策ヲ練ロウダナンテ。
お前らに出来るわけがないだろう?」
昏遠久がやっぱりと言いたそうに相手を睨む。
俺達の目の前に現れた存在はクリオネのような透明な姿と粘膜に覆われた男性が中に浮かび、こちらを見下ろしていた。
◎ナゼキサマラガ恩恵を享受できる?
浦泉奈冨安が俺を訪ね、生意気にも呼び捨てで俺を呼ぶ。
別にそれはいい。
敵対しているからな。
そういう縁もあるって事。
だが、それよりもかつての先輩の変わり果てた姿を二回も見る現実が辛い。
「アノトキハ良クモヤッテクレタネ?
今度は俺とこいつとの合体だ。」
何があったのかは知らないが俺達を羨ましく思ってるのか。
多分先輩は浦泉奈冨安の事も知っているかもしれない。
浦泉奈は得体の知れない存在を前にして驚いていない。
なるほど。
本当にそのスジの仕事を経験しているんだな。
「合体か。憑依や洗脳ではなく互いの意志を維持して話せるなんて。
最早、新生命体だ。」
「浦泉奈は学者なのか?知的好奇心があるなんて良い若者だ。
それは兎も角相手はリアリストだ。
それに恨みを持っている。
油断すると殺されるぞ!」
浦泉奈は勢いよく触手をかわし、俺も距離をとる。
一度戦っているとはいえ形態変化をされている以上対策は後手に回る。
しかも先に存在を確認した浦泉奈ですら初めての相手。
迂闊に攻撃すれば腕や脚が持たなそうだ。
「昏遠久、こいつも触れると助からない霧を持っているかも知れない。
こいつを殴ったことがあるあんたなら弱点は分かるか?」
相手の攻撃は続く。
「他ノヤツニモアッタノカ。霧ヲ使ウトイウコトハアノオ高クマトマッタ…フフフ。
マア、ボクヲ捨テタ種族ナンテドウデモイイカ。」
捨てた?
向こうに事情があるのか。
すると浦泉奈が詰め寄る。
「知り合いなのか?お前を捨てたって、何か掟でもあるのか?」
「他種族トノ一体化ヤ融合ハ、ボクタチノ生体ガバレルカラサ。
ボクモ弱キハグレモノ。
ケド、九弾以外ノニンゲン以外ニャ負ケル気シナイケドネェェェェ!」
一斉に無数の触手を地面に突き刺した。
運良く俺達は狙いを外せた。
「九弾?お前の中にいる人間がそうか。
」
「廈門道九弾。
俺の知っていた先輩の名前だ。」
種族と合体した九弾が話す。
「お前達はガキの頃から、恵まれた環境と生まれ持った武器を使って生きてきた。
報われることなんてほぼ無いと俺達の世代、いやそう出なくても浸透しているのにね。
幸せの暴力でこの世を暮らすお前達後輩を見ていると、俺達のような底辺は存在を許されていないと勘違いする。
いつまで遅れた風習に習っている?
だから俺達がお前らを始末する。
」
廈門道九弾はクリオネ状態を解いて浦泉奈に近づいた。
「俺は死人じゃない。
生きた人間をお前は殴る事は出来ないはずだ。」
そう。
浦泉奈は試合で、よく負ける。
強いのだが対人は苦手だ。
同い年の友達は多そうだが、家庭環境のこともあるらしく恐らく多人数と過ごすのは苦手意識がある。
だがそんな弱点を俺が試合で見逃す訳にはいかない。
しかし、九弾が何故そんな事を?
「ウシロニイルヨォ…」
ヤバい!
気を取られた。
態と殺気を放ったな?
この新種族って奴も。
分離して俺達を追い詰める。
前回は一体化していたから攻撃されたのを学習したのか。
このままでは…。
「どっせぇぇぇい!」
網が九弾を捉えた。
程良さん?
見ていたのか。
何処からそんな網を、と言った野暮な質問はしない。
新種族が程良さんに向かうのを止める為に腕を掴んだ。
冷たいが触れても影響は無い。
「ハ、ハナシヤガレ!」
なるほど。
毒のような防衛は無さそうだ。
すると浦泉奈が交代を要求した。
ここは玄人に任せるか。
俺は新種族を地面に叩きつけ、その隙に九弾の方へチェンジする。
程良さんは緊急事態に強いのか俺と浦泉奈に交互に耳打ちをした。
「ふん。
言っておくが何を考えても無駄だ。
俺もあれから鍛えて、そしてこいつのお陰で有機生命体ぐらいなら殺せる。」
俺は一度殴った先輩に対して話すという無駄な抵抗を試みた。
「何故、俺達が幸せそうだって決めつける?
役割を演じる以上は話せない苦悩だってあるくらいあなたなら分かってるんじゃないのか?」
かつての線だった九弾は網に捉えられれつつも殺気を放つ。
程良さんは九弾のしぶとさに負けずに力を込めていた。
九弾は程良さんが何か俺達に伝えようとしているのを止める為に話し始めた。
高校時代に両親が居なくなったこと。
普通の暮らしに押し潰されたこと。
周囲の目が許せないこと。
そして、人を手にかけたこと。
どれも共感出来ない事が辛かった。
一緒にいた頃はどんな先輩だったのかも思い出せない。
俺も流されているのか。
浦泉奈は新種族と戦っていた。
どうやら俺が奴を掴んだ時の状況を見ていたようで殴り合いを展開している。
「ツ、ツヨイ!
ケド、ボクハヤラレナイヨ。」
「俺を舐めるなよ!」
分離しているからか九弾は余裕そうだった。
程良さんの勢いが消えていく。
このままでは泥沼になる。
網を引きちぎり九弾は俺を殴る。
「ふん。分離していても強さはそのままだ。
まずはお前から死ね!」
俺と浦泉奈はアイコンタクトをとった。
時間稼ぎは充分。
俺達は二人で同時に新種族と九弾の腹を殴った。
「グゥゥ!」
「何っ!」
程良さんの言う通りだった。
浦泉奈はしゃあっ!とガッツポーズをする。
程良さんの作戦では、一体化した時に俺の攻撃が倍になったように弱点は「人間へのダメージ」
ただし合体した場合はその弱点を新種族が何らかの力でカバーし、槍と鎧を構えた状態だった。
だが分離して俺が新種族を掴んで無抵抗だったのを程良さんは見逃さず、更に九弾が新種族が掴まれた同じ腕を摩っていたから分離した場合は鎧が無くなることが分かったとか。
凄い人だ。
女性は苦手だったが、あられも無い姿の中で生きる逞しさを失わずに前に一体化していた九弾達へ、星降紙君を助けた魂胆は本物だ。
だから力を貸そう…いや、合わせようと決意したんじゃないか!
浦泉奈と俺は動きをズラさずシンクロして攻撃を続けた。
合体はさせない!
このまま弱らせる。
「グッ!」
「うっ!」
生きて償ってもらう。
本当はもっと九弾に声をかける必要があったのかもしれない。
俺もその罪を背負う。
こうして二人を弱らせることに成功した。
「何故だ!幸せの…幸福の中にいるのなら満たされているだろう?
渇けば、注いでもらえて慰めてもらう。
それが富裕層のお前達だ!
ボクタチニオコボレヲワタスベキダ!」
俺が説得しようとしたら浦泉奈が止めた。
「俺達も役割を演じさせられながらも足掻く事は止めない。
もし止めたら、理不尽な空気に忽ち流されるから。
答えは無いし、幸せだとも不幸だとも捉えない。
どんな環境であれ、倒れた仲間たちやこれから出会う人達の指針になれたら…だからこそ俺達は学んで強くなって自分が本当にしたい目的を達成する。
まだ間に合うかも知れない。
あんた達もこれ以上罪を重ねないで欲しい。
俺達はどんなに幸せであろうとなかろうと、こんな形でしか解決出来ないんだよ。
隣の芝生はいつも青いんだ。」
そうか。
当然のことが俺は見えていなかった。
幸福の追求による被害性。
だから俺達は試合で興奮できたんだよな。
卒業するからって…全てを俺は逃げてしまっていたんだな。
「九弾。
カエルヨ。」
「ああ。
二度とお前達とは会うつもりはない。
だが、縁があるということは三度目が唐突にやってくるかもな。」
合体した状態で九弾達はこの場を飛び去った。
すると程良さんが声をかける。
「付けてきちゃってごめんね。
オバチャンになると若い子の行動って心配な事が多いから。
お節介だったかな?」
浦泉奈は初めて笑顔を魅せた。
「いいえ。
助けて頂いたのは俺達の方です。
有難う御座います。」
「程良さんにまた助けられちゃったな。
俺も、感謝しています。」
程良さんも初めて俺と浦泉奈に笑顔を見せたかも知れない。
「誰にも参考にならない生き方してた私がこんなにお礼を言われるなんてね。
オバチャンもこの生き辛い社会で簡単にくたばらないよう頑張るよ!
さあ、帰ろう。」
星降紙君への報告とかを考えている内に、彼がこの女性を助けたい理由が分かった気がする。
俺も九弾とまた会えたら。
その時も諦めないように今からベストを尽くして結果を残す。
それから浦泉奈と連絡交換をした。
かつてのライバルが協力者になった。
友達とは違うけど、いい仕事仲間になれそうだと俺は感じた。
◎浦泉奈の視点で
程良さんが本当にかっこよかった。
星降紙さんとあの後、状況の報告をした。
本当はこの情報を「避けられぬ懐疑」だけの物にしたかったけどいつの間にか「減点会議」と協力関係を野谷演出補へ彼がしたらしい。
優秀だなあ。
それと程良さんはホームレス出身と言っていたけど、それで俺が彼女に対して妙な感情は無かった。
口は悪い時もあるとの事だったが、それは人の痛みを分かるが故の本能だと思う。
けど、艶衰や小口さんはどう思うかなあ。
俺もすっかり「避けられぬ懐疑」のスタッフとして自覚が芽生えた。
浦泉奈土蛛の弟でもなく、現役格闘家でもなく、等身大の浦泉奈冨安として対等に扱ってくれる相手がいて場所がある。
艶衰とは仲は良くないけど仕事の誘いの息抜きだと付き合いも良いしな。
そんなに俺達は酷い人間じゃないかもしれない。
廈門道九弾のような人達や新種族がこれからもやってくるかもな。
だとしても俺達は生きて抗う。
他の方法も探す。
だから、しっかりと証明し続ける。
いつか稼いで一人の部屋を作る為って言う俺の願いと。
そしてメンバーを支えるスタッフとして。
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