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タコは卵を死して守る

  感動とは少し違います。
タコの生態をドキュメンタリーで視聴した時の感想をば。

  数多くの外敵から卵を護り、荒波に揉まれながらも子を思うタコは人よりも情が深い気もする。

  タコの知性に関心しますが、知性が高ければ優しいわけでもない事は同じ過ちを繰り返してばかりの我々人間がかつての化粧品のCMのように証明している。巫山戯ているつもりはない。

  私は知っている。
成績が良くないと訝しげれた子が自分よりも優しく、そしてその子に自分が助けられた事も。

  タコの生態を見て、株で稼いでアニメ感想に洒落込んで閲覧者をバカにしていたブロガーを見て

「(※その人に対してですが)人間はなんて独り善がりでこれ以上の情がないのか。」

と絶望していた自分に他生物や親切な人から助けられた。

  そんなタコは自分の足を食べることがあり、その現象の後、数日以内に死ぬらしい。

  多大なストレスで追い詰められる方が自然で、乗り越えてしまう人間は自然ではなく異常なのかも知れない。
出なきゃ変な自慢なんてしませんからね。

  まあ、それは人が誰よりも弱くて脆い生き物だからかも知れない。
分かっていてもこうして口にされると癪ですが事実は認めざるを得ませんから。
そこから先、どうしていくのかを試してみたい。

それは兎も角、タコは自衛力に優れている。
サメを食べる事も逆に食べられる事もありますし、閉じ込められた蓋も空けられる。
吸盤の力は皆さんがご存知の通り。

  タコは一生に一度だけ卵を産み、最期まで卵を護るそうです。

  全ての種類のタコがこのような生態をするかは分からない。

 でも、これが一寸の虫にも五分の魂という意地なのかもしれない。
いや、一寸の虫は人間そのものかも知れません。

  我々人間は常に矮小な生物でしかなく、答えは生きる事とシンプルなのに味付けをする。

  その代償は大きい。

  出来れば水槽で落ち着いているタコをそっとして起きたい。
それしか私には出来ないから。



ミズダコちゃん


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