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二度と見たくない髪

※本当のことじゃなかったらどんなに安心できるか。

いつも思う。
黒髪の女性なのか男性なのか分からないあの存在。
占いやスピリチュアルも感動ポルノでも利用されることのない髪の持ち主の霊体。

神様なんているわけがない。
勿論魔女や都合の良い存在も。

ただ夢ならある。
ナイトメアの方ですけどね。
砂嵐のテレビから出てくるのは今では王道になってしまった。
幼い頃から妄想癖だと言われる自分でも幽霊なんて信じていない。
幻覚も見たことはない。
だが理解できないことには良く出会う。
人魂の話とか未だに信じている。
全てが作り事とはあまり思えない。

何故ならいう必要がないからだ。
過激なことなんて奴らはしない。
だって髪を見せればいいんだ。
美への執念は男女共に髪へと向かう。

坊主頭ですらメッシュ?があったりたまに文字を刻む人すらいる。
自分も昔は

「髪型如きで彩るなんて案外みんな大したことないんだな。」

と思っていましたがいやあ、髪型というのは進歩している。
むしろ無くても充分な威圧感を醸し出せる。

それ以来、自分にとって髪型は意識するものになった。
だってヤツはいつもの髪型で自分を脅してくる。
賢くて、愛せない。

そしていつも狙ってる。
最近知りました。
眼に映るだけで恐怖を与えるものは聴覚や触覚ですら怖さを与え、そして相手を縛らない。

些細なやり方だけで崩れていく。

今はワンちゃんや猫ちゃんもお洒落な毛があったり服があったりと愛され方というかなんというか色々と変化がある。
そして受け入れている。
人間は支配している方が弱いのだ。

だからかな。
別の存在が髪型を変えないという選択肢に誇りを持っているから、自分は見ないふりをする。
聞こえないふりをする。

攻撃しないという選択肢をあの髪の持ち主が選んだのなら迷う必要がないじゃないか。

はっはっはっ。
参ったなあ、払う必要がないから怖いんだよ。

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