泥の川の合流地点
ひと月前から住みだしたクラアランプール。
その意味は泥の川の合流地点。
日本に暮らしているときも、なんだか沈みそうな泥舟に乗っているようでした。
政治には民意は軽んじられていて、労働環境も尊重されているように感じられない。他人同士のつながりが希薄なわりに周囲に合わせてしまう社会。
息苦しさ、閉塞感。
それに、少なからず加担している自分が恥ずかしかった。
立ち並ぶブランド品にも、豪勢な食事にも、わたしたちは満たされることがない。
それまで定義されてきた幸せの定義に沿っていていいのかもう、確信が持てない。
わたしはクアラルンプールで暮らしてみて、見直したいと思った。
自分にこびりついた価値観や社会通念をひとつずつはがして、疑ってみて、精査したい。
沈みかかった泥舟から、残したいものだけ運び込んで、脱出したい。
わたしはいびつな成長を遂げるクアラルンプールから、たかみんは沈みかけた日本からそれぞれ書き込んでいきます。
こっちは暑いよ
ナンシー
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