E-1. コールオプション説明

前回の記事では、株取引の方法を紹介しましたので、今回の記事ではいよいよオプションをご紹介します。

A. 口座開設手順
B. 資金の振り込み
C. 取引前の各種設定(マーケットデータ購読、米ドルへの両替方法)
D. 取引方法(株取引)
E. オプション
   E-1. コールオプション説明 (★今回カバーする範囲★)
F. 確定申告

1. オプションの種類

オプションには大きく分けてコールオプションとプットオプションの2つがあります。この記事では

1. コールオプションの説明
2. コールオプションのレバレッジとは
3. コールオプションのメリット・デメリット・ポイント

を説明していきます。

2. コールオプションとは

それでは早速コールオプションの説明をします。

・コールオプションは、ある株を決められた価格である特定の日までに
　「買う」ことができる「権利」です。

わかりにくいと思うので、住宅を例にしてコールオプションを説明します。

＜登場人物＞
・ネコさん・・・一軒家の持ち主で、引っ越しを考えており売り出したい
・ネズミさん・・・ネコさんの一軒家を買いたい

＜前提＞
ネコさんが住む一軒家は、建物自体の価値は1200万円あるのですが、よく氾濫する川の近くにあり1000万円でしか売り出せないといわれていました。ネコさんは引っ越しを真剣に考えていたので、くやしいですが1000万円で売り出します。建物自体の品質が良かったのでいっぱい人は見に来てくれるのですが、なかなか購入までには至ってくれません。

ネズミさんはこの物件を気に入っているのですが、大きな買い物なのでなかなか踏み出せずにいました。そこでネコさんは、この物件に対するオプション（コール）をネズミさんに売ってあげることにしました。

＜コールオプション＞
下記物件を以下の購入価格で有効期限内までに購入する権利です。
・対象：ネコさん物件（ネコ県ネコ町1-1-1）
・購入価格：1000万円
・有効期限：今日から1か月間
　※有効期限前にこの権利を行使しすぐ購入することもできます。

　本オプションの購入金額は 「10万円」 です。

このオプションをネズミさんは10万円で購入しました。このオプションがあるとネズミさんは、1か月間ゆっくりこの物件を買うか検討できます。それも値段は1000万円と決まっており仮に物件の価格が上がろうとも1000万円で買うことができます。またこのオプションを持っていると他の人がこの物件を買いたいといってもネコさんは1ケ月間は他の人に売ることができません。

ある日、物件の近くに流れる川に対して重大な発表がなされました！

なんとあの川に大規模な堤防が作られることになりました。それも数か月以内に完成するらしい！

さて、何が起きるでしょうか？