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【アトラスとの出会い】真・女神転生デビチルのキロク

私が心の実家・アトラスと出会ったきっかけの話をしよう。

株式会社アトラス(英: ATLUS. CO., LTD.)は、コンソール用ゲーム等の企画・開発を主な事業内容としているセガサミーグループの企業。株式会社セガの100%子会社。
出典:Wikipedia

すべての始まりはアニメ【真・女神転生デビチル】

西暦2000年。当時私は小学生だった。
土曜日の朝8時少し手前、サイボーグクロちゃんを見終えて適当にテレビのチャンネルを回していた時だ。

知らないアニメが映っていた。
雪だるまのような、黄色くて丸いピカチュウに似た何かのような、とにかくポケモンやデジモンに出てきそうな可愛いモンスターらしきものが複数体映っていた。
小学生の私は一瞬で「何だあれは!?可愛い!」と強く惹かれた。
その正体を知るべくチャンネルを弄る手を止めて画面を注視したのだが、すぐにシーンが切り替わりエンディング曲が流れ始めて、先程見たポケモンのようなものがいったい何だったのか分からずじまいだった。ただ、幸いにもエンディング曲の最後に次回予告が入っていたので、そのアニメが真・女神転生デビチルというタイトルであるとわかった。
次の土曜日の朝7時半、私はサイボーグクロちゃんではなく真・女神転生デビチルを見ることになる。

アニメ「真・女神転生デビチル」あらすじ
甲斐セツナは、家庭の事情によりひとり暮らしをするため、とある町へ引っ越してきた。しかし引越し早々、町には何故か石の雨が降り、住む予定であったアパートの部屋が大岩によって潰されてしまった。
途方に暮れるセツナだったが、そこでマカイのデータを収集していた要広海と遭遇する。セツナは広海から、現実世界とは別にマカイという別世界が存在すること、そこで起きたことが現実世界に影響すること、セツナがマカイの支配を企む大魔王ルシファーと戦う運命にあるデビルチルドレンであることを教えられる。
広海に連れられて到着した研究所で、セツナはもう一人のデビルチルドレン・要ミライと彼女のパートナー・ベールと会い、マカイへと向かう。
こうしてセツナとミライの、マカイの平和を守るための戦いが始まる。
出典:Wikipedia

2000年(平成12年)11月25日(土曜日)

翌週は第8話である「ニスロク!カリスマ料理でもうメロメロ!?」の放送回だった。
デビチルは一話完結型の放送スタイルだったため、初めて鑑賞した小学生の私でも問題なく楽しめた。ちなみにニスロクの声優は水田わさびさんである。

複数人のクラスメートが私と同じように毎週デビチルを見ていて、学校がある週(※当時、土曜日は隔週で休みだった)は「デビチルを録画して学校へ行くタイプ」と「デビチルを見てから登校する遅刻ギリギリタイプ」に分かれた。時間に厳しい父を持つ私は、当然のように前者であった。

2001年(平成13年)9月29日(土曜日)

最終回である第50話「セツナとゼット!過ぎ去りし日々と明日へ!!」が放送された2001年9月29日は登校日だったため、何があっても絶対に録画を失敗しないよう父に強く強く念押しした。
授業中はソワソワしてたまらなかった。帰宅後に無事録画できていることに心から安堵し、制服のまま最終回を鑑賞して、胸が満たされると同時に大好きなアニメが終わってしまった切なさに涙を零した。

最終回を録画したVHSには、タイトルシールの代わりに新聞のテレビ欄の一部を丁寧に切り抜いて貼った。「真・女神転生デビチル(終)」という小さな文字だ。ついでに「2001年(平成13年)9月29日(土曜日)」も切り抜いたが、元はネズミ色だった紙は劣化し、どちらも茶色に染まってしまった。
そのVHSは今でも実家の机の引き出しに大切にしまってある。もちろん後に発売されたDVD BOXやブルーレイBOXは持っているし、そもそもVHSを再生する機器が我が家から消えてしまったのに、それだけは絶対に、一生、捨てられないのだ。

初めて出会ったアトラスゲー【真・女神転生デビルチルドレン】

ここからはゲーム「真・女神転生デビルチルドレン」について記録しよう。

アニメとゲームは全く違った。
デビチルは正しく子供向けの勧善懲悪モノだったが、ゲームはやはり「真・女神転生」と冠しているだけのことはあり、内容がやや大人向けであった。
エンディングルートは3つある。そのうち2つはいわゆるBADENDで、それを選ぶとクリアデータをセーブできないままエンディングが流れる。他のルートを見ようと思ったらめちゃくちゃキツいラスボス戦をやり直す羽目になる。

ドッペルゲンガーに会いたくてぼっち通信交換

黒にしか出現しない「セツナのドッペルゲンガー」を赤の書に移したくて、一人で2台のゲームボーイを使って所謂ぼっち通信交換をしたのだが、セツナの姿をしていたはずのドッペルゲンガーは赤の書に移動した途端「ミライのドッペルゲンガー」になった。
ドッペルゲンガーとは主人公(プレイヤー)の姿になって現れるデビルなので、セツナの姿をしたドッペルゲンガーを赤の書に持ってきたらミライの姿になるのは当然のことなのだが、幼い私はその考えに至らなかったのである。

最強のメッチーをつくった思い出

とりあえず黒の書でヘアリージャックとネクベトを乱獲し合体させまくった。合体事故が起きる確率はそう高いわけではないが、低いわけでもなかったように思う。少なくとも他のタイトルよりも事故率が高かった気がする。メッチーを量産して赤の書に送り、純血合体(同じデビル同士の合体。赤の書でしかできない。パラメータが上がる)を繰り返してステータスをオール99にし、最強のメッチーを作った。
わざが弱いので火力はイマイチだったが、何より可愛いので常にスタメンに入れていた。
ちなみにゲームのメッチーは口調がアニメの雰囲気と全く違った。というか喋りすらしなかった。アニメのメッチーは釘宮理恵のロリ声で「メッチー!!」「メチチ!!」「メチ〜?」とピ●チュウばりに自分の名前を連呼しながら元気よく走り回るのに対し、ゲームのメッチーは攻撃するときも「…!」とか「…」しか言わないのだ。イクラちゃんよりもバリエーションが少ないし、活発なイメージは全くない。子供心に少し残念だったのは否めない。

白・光・闇

白の書はゲームボーイカラー用のソフトだったが、アドバンスでプレイした時のみアリスを入手できた。当時アドバンスを所持していなかった私は、クラスメイトに協力してもらいアリスを入手した。
白の書では純血合体も混血合体もできたので、ゲームとして一番やり込んだのは白の書である。
主人公の名前は葛羽将来(くずはまさき)。葛葉キョウジやライドウと繋がりがあるのかは謎。ちなみに、ゲーム内で仮想対戦をして楽しむ「バトルネット」では、中ランクの相手としてキョウジやハザマの名前が出てくる。

闇の書はお年玉でアドバンス本体と共に購入した。お年玉が殆ど吹っ飛んだが、躊躇いや後悔は全くなかった。
アドバンス専用ソフトになったことで画面が広くなり、システムも洗練されて遊びやすくなっていた。
しかし光・闇については居住地域でアニメが放映されなかったこともあり黒・赤・白ほどのめり込むことはなく、ゲームを一通りクリアしたのみで終わった。炎と氷にいたってはプレイした記憶がない(申し訳ない…)

失くしてしまったノートの続き

デビチルと出会ってから、ひたすらデビチルのアニメ感想、ゲーム感想、イラスト、声優などの情報をノートに書きまくっていた。A6サイズのキャンパスノートだったのだが、覚えているだけで6冊は書いていたと思う。
一軒家を建てることになり引っ越した際にどこかへ行ってしまったのか、記憶がないのだが捨ててしまったのだろうか…。どこを探しても見つからなかった。残念なことだ。
しかし、ありきたりな言葉だが「思い出は今も私の中にある」のだ。大人になったからこそ初めて感じることさえあるかもしれない。
これは失くしてしまったノートの続きだ。今後も【アトラスと私】について書き残そうと思う。

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