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地域のつながりと支え合い

横浜市港北区の住宅街で、地域のサロンを運営しているどりいむの記事を公開します。東急東横線大倉山駅からほど近い住宅街の一角で、地域交流サロン大倉山一丁目というコミュニティサロンを運営しています。ここでは、平日の毎日シニアサロン(いきいき夢サロン)を開設しているほか、子ども食堂、地域食堂なども開催し、地域のつながりと支え合いの活動を実践しています。

運営するどりいむは、心理士のしゅうへいと助産師のせつこの2名が代表を務める法人です。これまでも子育て支援活動や保育園の運営、カウンセリング、サロンを運営していて、すべてのライフステージを支援する活動を行っています。一方、自分たちの不妊治療経験をもとにした不妊カウンセリングや支援活動は、マスコミ等でも紹介され注目されています。

この記事では、主に地域交流サロンについて紹介しています。

地域交流サロン/いきいき夢サロン

 いきいき夢サロンは、新型コロナ渦中の2020年10月に地域の交流サロンとして開設しました。現代社会の高齢化を背景に、地域に過ごす方々特にシニアの孤立の問題が社会問題化するなか、その解消と交流を目的とし、地域に暮らす者が誰でも集える交流サロンとして活動を開始しました。現在、月におおよそ200人が訪れるほど地域に浸透しています。

 

活動の定着に欠かせないボランティアの存在

 いきいき夢サロンは、利用してくださった方々の声を聞きながら活動を広げてきました。現在では平日は毎日開き1ヶ月の間には述べで約200人の方々が集う場所へ育ちました。また、休日はこのサロンに集う方たちが立ち上げたウオーキング倶楽部が活動を行っております。利用者の声を実現へと導くには同じ地域に住むボランティアの方々の存在が欠かせません。家に閉じこもってばかりで毎日に活気がないという声を聞いて、じゃ今度一緒にどこどこに行ってみましょうかと支え、実行に移してくれています。

あるボランティアの方が口にした言葉が忘れられません。“初めは地域や人のために活動を開始したが、いまでは自分の居場所として欠かせない存在になった。”

 

共に過ごすということ

 一般に支援というと支援する側とされる側が存在することになります。そうなると、支援される側の利用者はいつも受け身となってしまいます。そうではなく、お互いが対等な存在として、今をこの地域で共に過ごす者同士という視点になったときに、そこから生まれるものを大事にしたいと思っています。最初は利用される方と運営する者という関係が、ボランティアも加わり、いまでは利用者同士で支え合う活動の輪が広まっています。

 

主体的であること、夢を描く人生に

最初は、今日は何をするのですか?今日の予定は何ですか?という質問が多かったのですが、今では、〇〇をしましょう、ご一緒に〇〇をいかがですかという積極性がみんなから出てきたことがとてもうれしく思います。

最近、サロンの会話からいくつかの同好会が立ち上がりました。写真同好会、麻雀クラブ、カラオケ倶楽部、シネマくらぶ、ジェスチャーコミュニケーション会などです。ジェスチャーコミュニケーション会は、利用者の方に聴覚障害の方が来られたときに従来の利用者の方がもっとコミュニケーションをとりたいの声が発端となりました。手話は敷居が高い、もっと手軽にがキーワードになりました。加齢性難聴の不安解消にも期待できます。
言い出しはみんな利用者のシニアの方です。それにボランティアの人たちが乗っかり会として成立し活動を開始しました。

また、利用者の方から助産師のせつこに健康に関する学びをサポートしてほしいとの要望があり健康塾を始めたり、心理学を身近にしりたいわの会話からフォトセラピーを始めたりと私たちもみなさんから動かされています。これもまた私たちからの提供型ではなく対等な関係性から生まれたケースだと思っています。


支援する側と支援される側という関係が対等という関係になったとき、本当の支え合いになるように思います。

これからも、地域のみんなが共に支え合う機会が多く生まれることを願い、日々活動を続けたいと思います。

                       (どりいむ 割田修平)

 

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