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数ツイートにも分けて書くのめんどくさいから2022年の中日ドラゴンズの展望をnoteにノビノビと長文で書く

 あけましておめでとうございます、と顔を合わせるという概念の少ないネット上で言うのは少し遅くなってきた頃でしょうか。ドリーです。

 新年に合わせて今年の中日ドラゴンズの展望をツイートしようかなと準備していましたが、書きたいことが140字で収まるわけもないのでnoteに全部書きます!見たくない人は見なくていいもんね!!

①チーム全体の確認

 まずはしっかりとどのポジション・どの立場にどの選手がいるかを見ていきましょう。昨年の16VDというイベントで使用したものをアップデートしただけなので、図の中にある選手の順番は気にしないでください。

①-(1)投手

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 先発は大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介の3本柱に加えて長いイニングを投げられる福谷浩司は4番手として1年間ローテを回ることを期待。残り2枠になると競争も程よく活性化されるのでは。気づいたら4年目の勝野昌慶と結果が必要な清水達也には特にレベルアップを求めたい。ジャリエル・ロドリゲスはコントロールが改善すれば中継ぎとの併用も考えて良いかも。梅津晃大はまず1年間怪我無く過ごしましょう。高橋宏斗も1軍で幾分か投げてほしい。
 中継ぎは谷元圭介が昨年3ヶ月動けなかった分衰えが来ていないか心配。抑えのライデル・マルティネスは確定として7・8回が不透明。8回に岩嵜を置いて9回にライデルという繋ぎ方はタイプが似ているため不調時のカバーがしづらい。そう考えると8回を橋本侑樹や石森大誠、福敬登といった左投手の固定ができるとベストか。祖父江大輔をはじめとして勤続疲労が心配される投手もいるので、若手の成長が必須(本来はドラフトでもう1人投手が欲しかった)。セットアッパー候補が多いというのは裏を返せば競争で高め合ってBチームが安定化する可能性もあるので、高いレベルでの競争を望む。1軍当落線上の中継ぎは一気に首脳陣交代の今季がラストチャンスになる首のかかった選手もいる。近藤廉が変化球を増やして化けたら面白い。

 2軍は1軍に入れなかった投手が先発ローテを回し、高卒選手もそろそろ登板機会を増やしていきたい。垣越建伸や上田洸太朗は出力を上げたらチャンスが増えるかも。新加入のフランク・アルバレスはストライクゾーンに集めるところから着実にこなせば早くから支配下登録もあるのでは。あと個人的には松木平優太や加藤翼に期待しているので頑張ってほしい。

 1月8日のCBCラジオ「若狭敬一のスポ音」にて落合英二ヘッド兼投手コーチが出演、奪三振を重視して配置転換を検討しているとのこと。鈴木博志や岡田俊哉の先発、ロドリゲスの中継ぎなどを検討している模様。そうなると上の図も変わってくるか。

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①-(2)1軍野手

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 良く言えば競争が激化している、悪く言えば計算できない選手だらけ。競争するなら高いレベルでの競争をしてもらわないと困る。勘違いされがちなので一応競争の定義を述べておくと、「同じことについて互いに優劣をつけること」というのが国語辞典での意味。決して勝負がほぼ見えている実力に差のある選手同士が均等に機会を与えられて争うことではない。

 というわけで各ポジションを見ていこう。
 捕手は木下拓哉が中心なのは当然としても、体力不足を改善しなければチーム全体として厳しい戦いを強いられることになる。ベテランでもないので120試合(≒週1回休み)スタメンマスクを被ることを要求したい。重要なのは2番手捕手。ここ2年は木下が定着しているが、捕手は怪我の多いポジションである。昨季はダークホース的存在だった桂依央利が定着したが、木下との差を埋めることが必要となる。そろそろ石橋康太や郡司裕也が入るのが理想だが、守備での課題もあるので早急に鍛えたい。
 一塁手はビシエドが怪我せず打撃成績を上げることだけ。昨季の成績はさすがに周りの打者の不振によるマークの集中が言い訳にならないほどのものだったので。仮にビシエドが離脱したら全員で埋めろとしか言えない。チームに1つくらいはこういうポジションがあるということにしておこう。
 二塁手はわからん!考えたくない!阿部寿樹も昨季は守備でも動きが悪い時期があったのでキャンプから注視したい。将来のことを考えたら岡林勇希や土田龍空が入るのが良いが、これもまたわからない。高橋周平がセカンドに回る可能性はまず足が動くかを見てから。昨季のサード守備のままなら3割20本は最低限ないとセカンドは無理で、サードかベンチ。石川昂弥は1軍でフルシーズン戦うなら運動量をそこまで増やしたくないので、なるべくサードに置きたい。
 三塁手は基本高橋周平と石川昂弥の競争。いきなり石川昂弥が143試合持つのは現実的ではないので、結局は高橋周平にかかってる。石垣雅海も他ポジション含めて出場機会を得られないとそろそろ厳しい。まずは確実性と調子の波を改善するところから。
 遊撃手はよほど打たない限り京田陽太がレギュラー。京田の起用のどこが贔屓なのだろうか。中村紀洋コーチの指導がハマるか。堂上直倫のショート守備もそろそろキツいので、バックアップは三ツ俣大樹に期待したい。
 左翼手は候補はたくさんいるが誰かが頭一つ抜けてこない限り他球団との相対比較で厳しいものとなる。アリエル・マルティネスは怪我を減らすことが最優先なのとまだ打撃もクリーンアップとしては物足りない。他の選手もそれぞれに大きな課題があり、ブライト健太、鵜飼航丞、福元悠真は当然未知数。レフト阿部は1つの選択肢とはいえ、内野がどうなるかわからない以上積極的に使えるとは考えづらい。競争と聞こえは良いが、他球団と比べると見劣りする状態でやることになるというのは事実として伝えておきます。
 中堅手は本来なら大島を他ポジションにコンバートしたいが代わりがいない。結局他ポジションに大島が行ったところでそのポジションに期待される働きを新しくセンターに入る選手が補わないといけなくて、守備も上手いと褒められる選手は見当たらない。そうなると打力もある程度求められる。ブライトも大学時代の守備を見ると粗さを感じたので、そこを改善して打てたらチャンスがあるかも。根尾はセンターとしてはスピードがあまりなさそうなのが気になる。
 右翼手はメンバー並べると一番心配。若手が台頭したかがモロに出るポジションになりそう。福留孝介はスタメン出場が続くとパフォーマンスが落ちるあたり体力の衰えが見えるため、なるべくベンチスタートの試合を増やしたい。

 打順は「采配」のところで。

①-(3)2軍野手

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 基本的には1軍から漏れた選手が入るだけなので特筆事項だけ。

 新加入のギジェルモ・ガルシアがどれくらい打てるか楽しみ。いきなり出てきて1軍のスタメンなんてあったら…ンフフ。味谷大誠と星野真生は焦らず2軍から。あとは外野手の全体的な底上げに期待。ルーク・ワカマツは守備の成長が見られない限り二遊間から追われることになりそう。

②采配

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 やはり監督が交代した以上は采配についても見ていかないといけません。

 正直に言います。采配については期待していません。理由は12年間現場を離れていたことと、立浪和義というブランドで許されていただけで評論家としてもここ数年ひたすら怪しい状態が続いていたからです。12年のブランクを埋める1年にもなるかなと思います。投手運用は落合英二ヘッド兼投手コーチに基本的に任せるということなので、彼のやり方にも注目したいです。前政権では比較的良い投手運用をしていたので、そこを悪化させることは避けなければいけません。先発ローテを中5日で回すという考えがあるとかい言ってましたが、松葉のように100球前後で降板する投手を120球投げられるようにするか中5日で投げさせるかという考えのようなので悪くないと思います。

 前政権から改善すべき点としては野手の運用です。前政権より悪いとか1年目とはいえ夢も希望もないですよ。打順の組み方は元日の日刊スポーツで1番大島・4番ビシエドが構想上決まっているとみられる発言がありました。あくまでも構想は理想であって、チーム状態によってそれが覆り構想自体も途中で変わっていくものなのでこれから変化する可能性は十分あります。2番は繋ぎの役割が中心で、中軸が固まったら2番に強打者を置く可能性も示唆といった感じです。問題は2番が固まらなかったときに誰を置くかで、ロクに打てずバントしか役割の無い選手を置くのはやめてもらいたいです。
 あとはポジションの変更ですね。岡林勇希や伊藤康祐にセカンドをやらせたのは驚きました。立浪和義監督が解説者の頃から高く評価していた選手なので出場機会を増やしたいという狙いでしょう。

 他に触れることがあるとするなら、首脳陣交代による選手の成長ですね。与田政権時も阿部が規定打席に到達したり大野雄大の復活があったように、若手~中堅が政権交代による指導の変化などで成長することを期待しています。
 たまに言われる「贔屓起用」については人間の好き嫌いによる贔屓は絶対にやめてほしいですが、選手のタイプの好き嫌いは指導者の野球理論も関係するもので、そういうものは出てくると思います。そもそもそういう意見ってファンの方が選手の好き嫌いで語られているので気にしないでくれというのが本音です。

 若手の起用もあります。「10~20試合使い続けたら結果が出ると思ったら若手も使う」と立浪監督も言っており、若手は首脳陣に使わせるアピールが必要になります。そもそも今の中日は年齢的にも若手が出てこないといけない段階に入っているので、穴埋めとして若手を使うという消極的な意味での若手起用(例を挙げると昨季9月頃、溝脇の怪我で1軍に昇格させざるを得なくなった土田)にはならないでほしいですね。

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 基本オーダーを並べるとこういう感じでしょうか。ここから打順を組むのも色々パターンが考えられ、采配もやりがいがあるというかカラーを出せると思います

③具体的なチーム目標

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 3年後にチームを完成させるといっても今年は勝利を捨てた采配をするとは思えず、勝てる試合は取りに行くしペナントレースが始まったとなればまずは優勝を目指すはずです。それは立浪監督が就任会見で言っていた「勝利への執念を植え付ける」ということにもなります。勝ちに行く采配をせずに勝利への執念を植え付けるなんてできるわけないと思います。

 そのためにも勝つための目標を提示すると、まずは得点力の最低限の向上です。まぁこんなもの補強しない球団のせいで妥協した目標で、本来はバンバン点を取って欲しいんですけどね。得点数が2004年と2010年はリーグ5位、2011年はリーグ最下位でも優勝したから守りができたら優勝できるというのはただの成功体験の切り取りだと思っていて、リーグ5位とも136点差をつけられた昨季の中日の結果を見てそれをいうのはおかしいのではないでしょうか。これのどこが問題かというと、平均すると毎試合どこの球団と戦っても1点不足するということです。リーグ最下位の得点数でも勝つことは可能ですが、他球団と比較して圧倒的に点を取れなかったら勝てるわけがありません。2011年はリーグトップ(484点)と65点差でどこも打てなかったくらいで、2010年はリーグトップと201点差、投手が圧倒的に抑えて中日の得失点差もたったの+18と試合運びが上手かった形での優勝です。接戦で特定の中継ぎを使い潰しながら勝つならそんなやり方でもどうにかなりますが、何年も続けて勝つならそんなやり方は通用しません。やはり点差を離して勝つ試合も1年戦ううえでは必要になってきます。そもそも様々なデータを見ると黄金期の中日は攻撃力が高かったというものもありますが…。

 得点数がリーグ最下位になるのは本拠地の特性上ある程度は仕方ないことだとしても他球団とそこまで差がない数字にしてほしいです。手っ取り早いのは長打の増加。バンテリンドームでも惜しいと思える打球が少ないのは残念ですし、シーズンの半分はホームランがそこそこ出る球場でやるわけなので、長打の意識はつけないといけません。
 あとは投手陣です。広い本拠地でシーズンの半分戦って成績が傑出しているわけでもないので、野手ほどではなくても伸ばすことはできます。チーム防御率はリーグ1位でしたが、圧倒的な差を作り出せるとチームが上位にいけるところに来ていると思います。立浪監督が就任会見で投手力の向上を求めたのも、投手は良い良い言われてるけど慢心するなよという意味だと思います。求めるのは先発4番手の定着と7~9回の完全固定です。固定するということは成績が残せるから使い続けられるということ。先発4番手はイニングイーターとしての役割を求められることもあるので、やはり毎登板のように5~6イニングで降りることなく7イニング以上投げてほしいです。7・8回はそろそろ世代交代の波が押し寄せているので早いところ決着をつけないとチームの勝利に関わってくる問題です。昨季のヤクルトが踏ん張れたのも後ろが強かったのが大きかったと思います。

④最後に

 今季の中日ドラゴンズは補強がほとんどない状態で戦うことになります。新外国人を獲得しないことなど普通考えられないことです。監督が代わったから、若手を使えるからチームが勝てるようになるなんて甘い考えなんてできません。まずは選手1人1人が結果を残して成長した結果に勝利があるということを忘れず、1年間応援していきたいです。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。noteも書きたいことができたら書いていくので1年間よろしくお願いします。

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