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XREAL AirでGalaxy Z Fold 5が完全体になった日

まえがき

2023年、本当に様々な思惑を経てGalaxy Z Fold 5を購入するに至り、今日に至るまで半年間使ってきました。

何度も言ってるんですが、これ「必要な時だけタブレットが出てくる魔法の端末」なんですよね。購入からの半年間非常に便利に使ってきて、もう「タブレットが出てこない普通のスマホ」には戻れない体になってしまった自覚があります。

そんな訳でかなり満足度が高かったんですが、ここに来て新しい知見を得てしまいました。それが「XREAL AirでDeXを使う」というもの。

ええ…お前まだそんなポテンシャル秘めてたの…。

Galaxy Z Fold 5は自分にとって「スマホでありタブレットであり、実はモバイルPCでもあった」という話です。


DeXは単体では使いどころが難しい

Samsung DeXとはGalaxy端末に搭載されている機能で、所謂「PCモード」のことです。

モニターに繋いで起動するとデスクトップ画面が表示され、キーボードとマウスでの操作に適したUIになります。アプリもウィンドウ表示が可能で、PCのように自由にウィンドウ配置ができるというもの。

PCモード自体はAndroidタブレットに搭載されている割とおなじみの機能で、中華系のタブレットでもよく見かけますが、拡張機能としてスマホに搭載しているのは珍しいように思います。

そんなDeXですが、自分もZ Fold 5を購入してからモバイルモニターとの組み合わせで試してみました。

アプリ間のファイル受け渡しが出来ない点でChromebookには及ばないものの、UIは洗練されており、単純に「こういうOS」として見たときには、充分にサブモバイル機としての役割は果たせそうだなと感じました。

でも結局、外部モニターが必要なんですよね。DeXの使い勝手については、当時のこのツイートに集約されています。


出先にモバイルモニターを持ち出すくらいなら、ノートPCでいいじゃんということになる。結局はロマン運用だよねと、いう結論。

でも、もしそのモバイルモニターがメガネくらいの大きさになってしまうとしたら…?

そう気付いた瞬間、俺はXREAL Airを購入していた。

機種の選択と入力環境について

いまのタイミングだと後継機種や上位機種も出ているんですが、自分の用途だとスペック上大差ないかなと判断して初代モデルを購入しました。Amazonだと新品で5万円くらい。

他にも選択肢がある中でXREAL Airにしたのは、単純にこの手のデバイスでは一番安価かつ利用者が多くて間違いなさそうだったから、という理由です。視力矯正機能がないので、目が悪い人はRokidとかのほうがいいと思います。

キーボードとマウスですが、いくつか試した結果「MOBO Keyboard2とZ Fold 5のタッチパッド」という組み合わせに落ち着きました。

GalaxyはDeX起動時に画面をタッチパッドとして使えるんですが、少なくともZ Fold 5に関しては下手なタッチパッド搭載のキーボードよりもはるかに反応がよく、かなり実用的に感じたのでこれを使うことにしました。自分はマウスを持ち歩きたくない派なので、これはうれしい誤算。

マルチタッチでのジェスチャーにも対応しています。

キーボードに関してはポインティングデバイス搭載でなくてよくなったので、「折りたたみ式で一番間違いないヤツ」ということでMOBO Keybord 2を購入。

これ本当に間違いないな。超使いやすいです。ちょっと重いとかキーピッチはここまで広くなくていいな、とか個人的に思うところなくはないですが、モバイルキーボードとしては異次元の使いやすさ。もっと早く買えばよかった…。

こんな組み合わせで使っていきます。

XREAl Airをモバイルモニターにしてみた所感

前述の通り、DeXでの利用を前提にした感想です。
複数人で画面を同時に見る必要がなければ、個人的にはモバイルモニターの代替として充分実用に耐えると思いました。
ただ結構慣れがいるし、ダメな人も全然いると思う。

画面は広いんですが、頭の動きに画面がついてきてしまうので、眼球運動だけで見なきゃいけない領域が生じるんですね。普段はそんなことしないので、これが結構疲れます。自分は斜視なので、例えば右上とか左上とかを見る時に焦点が定まらずに見づらく感じる。

そういう「癖」を理解してしまえば、単純に日頃ものを見る時の自分の目の使い方を考えて、画面の中で見やすい位置にウィンドウを移動させるとかして対処できるレベルです。

画質に関しては、予想を遥かに上回る綺麗さで驚き。もっとがっかり画質だと思って舐めていました。

なので動画鑑賞にも極めて有用です。DeXで利用する上ではWidevineの制限も入らず、PrimeVideoが綺麗に観られるのも高ポイント。アニメ鑑賞が捗ります。

Neburaアプリ・PCでのミラーリング利用など

DeXとの組み合わせがベストだと感じますが、他の接続方法も試してみました。

まずNeburaアプリですが、このモードだと3DoFが効きます。

Questのホーム画面的な感じでマイページが現れるんですが、カスタマイズ性が低いこととアプリの追加ができないので、この中でやりたいことをやろうと思ったらほぼブラウザ経由になります。

現状、用意されているもので遊ぶ感じですね。なのでそこまで実用的とは思いませんでした。

ちなみにこのモードではスマホをコントローラー代わりにして使います。操作性が酷いと言われていますが、HTCのVIVE Flowと比べると100倍くらい使いやすかったです。ちゃんと操作はできるし、そんなにストレスもない。

次にPCに接続して使ってみました。昨年購入したCHUWIのMiniBook X N100です。

Type-C接続で即ミラーリング。ほぼDeX運用時と同じ体験ができます。つまりはめっちゃ実用的。PC側の輝度を落とすか、画面表示をオフして使えばバッテリーの節約にも貢献できると思います。

14インチくらいのノートPCであればわざわざ接続する必要性は感じませんが、MiniBookのような10インチ級の小型PCであれば全然アリですね。この組み合わせは想定していなかったので、意外な発見でした。

おわりに

「XREAL Air、意外に実用的で楽しい」というのが本日の感想です。

モバイルモニターとして見たとき、単純に「本来はありえないサイズ感を実現してしまえるガジェット」という点で、Z Fold 5と通じる部分があるんですよね。そりゃ相性いいし使ってみたくもなる。

あと「画面を覗き見られる心配がない」というのは地味にメリットだと感じました。出先でのPCワークでは少なからず気を遣う場面がありますが、XREAL Airならその心配は無用です。

「やってんな〜」という組み合わせ

そういう訳でスタバでこの組み合わせでブログを書いてみていますが、「虚空に向かってキーボードを叩いている怪しいサングラスの人」になってしまうのが欠点といえば欠点です。別に自分は気になりませんが、やはりたまに視線を感じます。サングラス風ではあるんだけど、やっぱりぱっと見での違和感があるんだよな。異形感。

まあでも、スタバならそういう人がいても「あの人、やってんな~」くらいでギリギリ済むレベルかなと思います。それくらいには自然で不自然。俺が未来だ。でもこういう景色がいつか当たり前になるのかも知れませんね。

それまでは異形でいようと思います。

おわり

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