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原発事故とコロナ・パンデミック (3月22日のCOVID-19関連メモ)

新コロナウィルスの感染と原発事故(そして原子爆弾)がとてもよく似ていること。原発では核分裂の制御が問題で、核分裂反応で発生する中性子(それを減速して次の核分裂反応を起こさせる)の数を制御棒の挿入によって制御して連鎖反応=核爆発が起きないような定常状態を維持している。

パンデミック(現在の処、オーバーシュートとか爆発的感染とか呼ばれているみたい)が核分裂制御に失敗して核爆発を起こしたチェルノブイリ原発に対応することになる。両者には図解できるような対応関係があって、数学的には似たような非線形モデルで考えてもいいと思う。

原子爆弾を爆発させるためには、臨界質量(要するに臨界的な濃度)を実現しなければならない。同様に、パンデミックを起こすためには、感染者の密度(臨界的人口密度)が必要になる。ここで、原発の熱中性子にあたるものがコロナウィルスで、核燃料(ウラン原子)にあたるものが感染者になる。

現在、アベ政権は、欧米先進諸国とは異なって、政策的な(積極的な)感染の制御を放棄している。言わば、意図的に、原発の制御棒を抜いて、原発が爆発するのを待っている状態であると言ってもいい。

福島の原発事故では、意図せざる幸運によって核爆発は回避された(水素爆発は起きた)という。今回もまたわが日本列島が同様の僥倖に恵まれるのかどうか。。。

非線形数学における「爆発現象」の考え方が教養課程の教育で常識として普及していれば、今の現実に対する支配層の捉え方も(専門家を通しての間接的なものであっても)もっと異なっていたのではないか。アメリカなどはその点で(少なくともエリート層においては)進んでいるのではないかと思う。。。

(以上3月22日のツイートより)

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