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オークスの結果 ~母娘二代かけての樫の女王就任~

人気馬が上位を占める順当な結果でした。樫の女王に就いたのは2番人気のチェルヴィニア、桜花賞馬で1番人気に推されたステレンボッシュは悔しい2着でした。3番人気のライトバックは桜花賞と同じく3着でした。そのほかの桜花賞上位組をみると、クイーンズウォークは4着、スウィープフィートは6着でした。

◆ 1着 チェルヴィニア
彼女は昨秋のアルテミスSを勝った時には、世代最強馬との呼び声もありました。しかし、脚部不安で阪神JFを回避、桜花賞に直接挑むも13着と大敗しました。そこからの巻き返しを果たしたのですが、大一番に体調を確りと整えた関係者の努力に感服です。
もちろん、ルメール騎手の指示に素直に従って、勝利した彼女の頑張りにも頭が下がります。関係者の皆様、本当におめでとうございます。
彼女の母親のチェッキーノは2016年のオークスで、クビ差及ばず2着でした。8年かけて母親の雪辱を果たしました。なお、その時のチェッキーノの鞍上は、昨日ステレンボッシュに騎乗した戸崎騎手でした。

◆ 2着 ステレンボッシュ
道中は内側の中団に位置し、直線を向いた時には前に壁ができそうな嫌な雰囲気でした。しかし、戸崎騎手がとてもスムーズに他馬をさばいて進路を見つけ、瞬発力を活かして抜け出します。ひょっとしたら、スムーズ過ぎて早く先頭に立ったことで、最後にチェルヴィニアに交わされてしまったのかもしれません。
それでも昨日で6戦3勝2着3回と世代No.1の戦績であり、さすが桜花賞馬という強い競馬をしました。
激走が続き、昨日は馬体重を減らしていましたので、夏はゆっくり休んで英気を養い、もう一段成長することを願います。

◆ 3着 ライトバック
パドックからゲートインの前までとても興奮しており、ちゃんとしたレースができるのか不安でした。しかし、ゲートが開くと、後方で驚くほど折り合います。そして、直線では坂井騎手が追い出すと鋭い末脚を繰り出し、最後の最後に狭いところを割って入って3着に入りました。
彼女は気性難といわれるのでしょうが、とんでもなく勝気な娘なのでしょう。勝気がゆえにレース前に激しく興奮するタイプだと思いました。
彼女もひと夏を超えて心身共に成長してくることを楽しみにしています。

◆ 4着 クイーンズウォーク
2番枠ということで内側に包まれることを懸念されていましたが、好スタートを切ると、そのまま好位のポジションをとりました。早くから好位に付けたことで脚が十分に溜まらなかったのか、最後はライトバックにもかわされて4着でした。
しかし、500㎏以上ある彼女の良さを生かす川田騎手の好騎乗だったと思います。大型馬はひと夏超えて心身共に大きな成長を遂げることがあり、とても楽しみです。

◆ 6着 スウィープフィート
彼女は2400mの距離に不安が残っていたこともあり、武豊騎手は向こう正面で最後方と脚を溜める作戦を採ったのだと想像します。良い雰囲気で4コーナーを回ってきたのですが、そこから伸びなかったのを見ると、やはり距離が長かったのかもしれません。
また、今年に入って4戦目だったこともあって、疲労が溜まっていたのかもしれません。夏はまず休養して疲れをとるのが先決なのでしょう。
 
 


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