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マイル界と安田記念の見どころ 〜国内外の強豪が集う大熱戦〜

◆ マイル(芝)
マイルはJRAのG1で最も多い施行距離で、全部で7レースあります。また、2歳から古馬まで全世代で行われ、且つ全世代で牝馬限定戦があります。そのマイル戦線の頂点に位置するのは、春の安田記念と秋のマイルチャンピオンシップです。
マイルはとても専門性が高く、独特の世界観を持つ距離だと思っています。それだけにライバルが何度も死闘が繰り広げ、観る者を惹きつける面白い世界だと思います。
なお、私見ですが、芝のチャンピオンディスタンスは2000mか2400mだと思っています。

◆ 近年のマイル界
近年のマイル界は一言で言えば「牝馬上位」でした。安田記念もマイルCSも、直近4年のうち3回牝馬が優勝しています。ところが、その前10年に遡ると、いずれも牡馬しか優勝していません。つまり、20年代になって、マイル界は牝馬上位の勢力図に急変しました。

◆ 安田記念
昨年後半、それまでのマイル界を牽引してきたソングラインとソダシが引退。彼女らに代わって昨秋からマイル界のトップを走ってきたナミュール(5歳牝)も前走のヴィクトリアマイルで大敗したとあって、今年の安田記念は一転して牡馬中心の様相です。
中心は前哨戦のマイラーズCでも熱戦を繰り広げた、ソウルラッシュ(6歳牡)とセリフォス(5歳牡)です。彼らの直接対決は今回で8度目です。
それでも、牝馬上位の流れは変えさせないとばかりに、ナミュールに加え、ヴィクトリアマイル2着のフィアスプライド(6歳牝)が参戦します。また、大怪我からの復活著しい善戦マンのステラヴェローチェ(6歳牡)の参戦も胸躍ります。

◆ 香港馬の参戦
加えて今年は、香港から2頭の超一流馬、ロマンチックウォリアー(6歳騸)とヴォイッジバブル(6歳騸)が参戦し、例年とは趣の異なる激戦が期待されます。
ロマンチックウォリアーは先日のQE2世カップを3連覇、現在G1を4連勝中、通算でもG1を7勝しています。昨年は豪州遠征でも結果を残しており、縁繊維も不安がありません。彼に先着した日本馬は過去におらず、今回ホームグラウンドで一矢を報いたいところです。あえて不安をあげれば、これまでは2000m中心でマイルは約 1年半ぶりの出走となることと、日本の高速馬場への対応でしょうか。
ヴォイッジバブルはマイルを主戦場としており、マイルG1勝利の実績もあります。先日のチャンピオンズマイルも3着と好走しており、層の厚い香港マイル界でもしっかりと結果を残してきた生粋のマイラーです。
香港では日本馬を一蹴した両馬をホームに迎えて、日本馬が頑張れるか注目です。

◆ 見どころ
ソウルラッシュとセリフォスの8度目の対決、ナミュールの秋春マイルG1連覇、超一流香港馬の来日など、数多くの話題に富む今年の安田記念は見どころ満載のレースです。特に個人的には大好きな推し馬が多数出走する、最高の90秒になること間違いありません。 


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