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コラム21 「ダービー」の名の由来

競馬の祭典「ダービー」は、世界各国にあります。それだけ競馬界の最重要レースとしての「ダービー」の名前は定着しています。
一方、サッカーなどで同じ地域のチーム同士の対決を「ダービーマッチ」といいます。
この2つのダービーには繋がりがあるのか考え、以前調べたことがあるので、以下でお話しします。内容に誤りがあったら、ご指摘下さい。

◆ 競馬のダービー
競馬のダービーは、18世紀後半の英国の貴族、第12代ダービー伯爵に由来しています。
彼と友人たちが晩餐会の席上、3歳牡馬の競走をやろうと提案して出来たレースがダービーです。
なお、レース名は友人とダービー伯爵がお互いに譲り合い、最後コイントスの結果、ダービーになったとのことです。
因みに、その晩餐会はダービー伯爵の別荘「オークス荘」で行われた、第1回オークス(当時から3歳牝馬最強馬決定戦だったとのこと)の祝勝会だったとのことです。
それ以来、ダービーとオークスはセットで、世界中に広がりました。

◆ ダービーマッチ
一方、ダービーマッチの由来は諸説あります。その中で最も有名なものは、英国の地方の一都市であるダービー地区を二分する形でフットボールが行われたことを起源とする説です。
このように競馬のダービーとサッカーなどのダービーは、英語のスペルも一緒ですが、起源は明らかに違います。

◆ 日本の地方ダービー
2023年まで5月末から6月まで、全国8つの競馬場でダービーが行われ、これら8競走は「ダービーシリーズ」と呼ばれていました。具体的には、九州、東海、東京、東北、兵庫、北海道、高知、石川です。
しかし、2024年にダート三冠が整備されたことを受け、すべてのダービーは改称となり、ダービーというレース名を使えなくなりました。例えば、「兵庫ダービー」は「兵庫優駿」に変わっています。
このため、2023年までは、日本国内で毎年最大10頭のダービー馬がいましたが、2024年からは「日本ダービー馬」と「東京ダービー馬」の年2頭になります。


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