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上半期振り返り 障害レース界

今日は障害レース界を眺めてみます。年末年始の見立てとは、最も異なる世界が広がった印象です。文末に4月13日の投稿を添付します。

(1)年末年始の時点
昨年末の中山大障害を10馬身差で快勝し、昨年は負けなしの4連勝と向かうところ敵なしだったマイネルグロン(6歳牡)が、いよいよポスト・オジュウチョウサンの乱世を平定し、絶対王政をしくと想像しました。
中山大障害はそれほど他を圧倒した、強い勝ち方でした。
しかも昨年末時点では未だ5歳だったので、マイネルグロン王朝は長く安定するというシナリオを考えていました。

(2)上半期振り返り
そのシナリオ通り、マイネルグロンは年明け初戦の阪神スプリングジャンプを、またもや後続に7馬身の差をつけて圧勝しました。これで5連勝、且つ昨年来無敗です。
中山グランドジャンプでは、単勝1.1倍の圧倒的1番人気に推され、このまま絶対王政樹立と思われました。
しかし、結果はまさかの6着。しかも、レース後に深屈腱とその支持靭帯の怪我が見つかり、長期療養に入ることが決まりました。その結果、障害界は再び混迷時代に戻ります。
そんな中、中山グランドジャンプでは、イロゴトシ(7歳牡)が2連覇を達成しました。

(3)秋の見通し
秋の障害界の最終目標は、12月暮れに行われる中山大障害です。
マイネルグロンの年内復帰は微妙な中、イロゴトシが現時点では障害王に最も近いポジションにいます。
よく見ると、昨年末の中山大障害の1〜6着馬のメンバーが、そのまま今春の中山グランドジャンプの2〜7着馬に名を連ねています。
因みに、中山グランドジャンプ覇者のイロゴトシは、中山大障害には出走していません。つまり、上位メンバーは同じで、上がり馬にとって越すべき壁は低くなさそうです。
事実、6月の東京ジャンプステークスは、中山グランドジャンプ2着馬、ジューンベロシティが制しました。
しかし、振り返ると、マイネルグロンは昨年の上がり馬です。彼のような超新星が今年も誕生するのか、或いはイロゴトシがマイネルグロンに代わり王政をしくのか、秋の展開がたのしみです。


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