コラム16 天皇賞
【コラム16 天皇賞】
1.天皇賞、今昔の違い
天皇賞は今と昔では、開催内容が異なります。主な違いを下記します。以下では天皇賞(春)を春天、天皇賞(秋)を秋天と略します。
(1) いまや春秋開催される唯一の重賞。以前は天皇賞以外にも、春秋年2回開催のレースが幾つもあった。
(2) 以前は春秋共に3200mだったが、いまは春天3200m、秋天2000mとなった。
(3) 以前は古馬だけに限られた出走条件が緩和され、いまの秋天は3歳馬にも門戸が開放されている。
(4) 以前は勝ち抜け制で、一回勝つと出走権を喪失したが、いまは何度でも出走可能である。
(5) 以前の春天は昭和天皇の誕生日の4月29日の開催だったが、今は昭和の日に近い日曜日の実施となった。
2.なぜ天皇賞は3200m?
以前の日本において、優秀な馬とはタフな馬とされていました。それは馬が戦の兵站機能や、土地の開拓・開墾に使用されていたためとの話しを聞いたことがあります。そのため、日本競馬の最高峰レースの天皇賞は3200mと長距離でした。
今でこそ短距離馬(スプリンター)は確固たる評価を得ていますが、僕が競馬を始めた頃は、ややイロモノ的な扱いでした。
3.菊花賞との緊密な関係
ここ10年の勝ち馬の8頭をみると(キタサンブラックとフィエールマンが2連覇)、菊花賞との関連性が極めて強く、5頭が菊花賞馬、2着馬と3着馬が1頭ずつです。長距離のニ大G1の関連性が高いのは当たり前ですね。
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