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コラム28 ダートと芝の走り方の違い

今日はダートと芝の走り方の違いについて、自分なりの考え(つまりは私見)をお話しします。私見なので、正解かどうか不明、且つちゃんと伝わるかも怪しい内容のこと、ご容赦ください。

◆ 走力を決める要素
走力を決める最大の要素は後脚の「蹴り」の力であり、これは馬場の種類によらず共通だと思います。反面、前脚の使い方は芝とダートで異なるように見えます。

◆ 前脚の使い方
芝の場合(特に日本の場合)、前脚がそれほど深く埋まらないので出来る限り「前に伸ばす」、つまり歩幅を最大化するような前脚の運びが望ましいです。
一方、日本のダート(というか砂)の場合、前脚が深く埋まるため、どちらかと言えば上に脚を持ち上げて「掻い込む」動きが求められます。
誤解を恐れずに簡易化すると、芝はストライドの大きい走法、ダートは歩幅が狭くなるのでピッチ走法が適していると考えます。
もちろん、ピッチ走法で芝で活躍する馬もいますし、ストライドが大きめのダート馬もいます。

◆ 調教での克服可能性
筋肉の柔らかさや関節の可動域の広さなど先天的な要素もありますが、調教によって訓練できる部分もあるようです。
馬場状態が日本とは異なる米国のダートや欧州の芝で活躍するには、走法を変える必要がある馬もいそうです。

◆ おまけ キックバック
最後に話が変わりますが、ダートでは前の馬が蹴り上げた砂(キックバックと呼ばれます)が、後ろの馬に多く飛んできます。
つまり、ダートでは頑丈な肉体に加えて、キックバックを嫌がらない強い精神も求められます。このキックバックを極端に嫌う馬もいます。

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