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小倉記念の結果 ~レコード決着~

リフレーミング(6歳牡)が、嬉しい初重賞制覇です。彼は初勝利に6戦かかり、また3勝クラスの脱出には2年強、14戦を要しました。出世がとてもゆっくりで、初めての重賞挑戦は今年の5月、昨日で未だ3戦目です。
ここまで丁寧に育ててきた関係者の皆さんの努力と愛情に頭が下がります。関係者の皆さん、おめでとうございます。

◆ レース展開
テーオーシリウスが最初の1000mを57.6秒というハイペースで逃げた中、とても上手くレースを運んだのはコスタボニータ(5歳牝)です。10番枠から好スタートを切ると、坂井騎手が何度も何度も内側や後方を見て安全を確認しながら、1コーナーまでで2番手の内ラチ沿いに付けました。その後も無理にテーオーロイヤルを追いかけず、マイペースで2番手を進みます。
直線で早目に先頭に立ちました。最後はゴール前でリフレーミングにかわされた2着でしたが、昨日のメンバーの中で唯一の重賞馬としての貫録を見せつけました。完璧なレースをして、それでの2着は悔しさ半分、納得半分という感じでしょうか。
 
勝ったリフレーミングは1番枠でした。スタートを五分に出ると、少しずつ後ろに下げます。常に外側に他の馬がいて、なかなか内ラチ沿いを抜け出せません。しかし、川田騎手は上手くエスコートして、4コーナーで外側に持ち出せ、気付くと直線外目に進路を確保しました。
残り200mでムチが入ると加速し、一歩毎にコスタボニータとの差を詰め、最後に計ったようにクビ差かわしました。そして、タイムはこれまでのコースレコードを0.7秒も上回る驚異の116.5秒でした。
気性の難しい馬という評価もありましたが、昨日のレースっぷりはそれを微塵も感じさせませんでした。

◆ ジョッキーカメラ
文末にジョッキーカメラを添付しました。シリウスコルトのビデオには、コスタボニータ鞍上の坂井騎手がスタート直後に内側や後方を気にしながら、とても上手に内ラチ沿いの2番手を確保する様子が映っています。
ディープモンスターのビデオには、残り200mで力強く馬場の外側から抜け出していくリフレーミングの様子が映っています。
そして、どちらのビデオでも、コスタボニータの白い尻尾の美しさを確認できます。

◆ リフレーミングの血統
リフレーミングの父親は、コアなファンの多いキングヘイローです。彼は1995年生まれで、リフレーミングの代がラストクロップです。
キングヘイローは既に2019年に他界していますが、それから5年後に、息子が重賞勝ちをおさめました。
 
◆ サマー2000シリーズ
昨日の勝利でリフレーミングが首位に躍り出ました。しかし、ポイント数は12で、優勝するための最低充足ポイントの13に、未だ1ポイント足りません。あと2戦の内1戦に出走し完走すれば、13ポイントに達するので、次走のレース選択が悩ましくなったかもしれません。
 
特に、現在10ポイントを獲得しているレッドラディエンス(5歳牡)が最終戦の新潟記念に出走を予定しており、4着以内に入ると13ポイントに達します。
これから関係者は、リフレーミングの体調を見つつ、作戦会議ですね。


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