会話・対話・議論の違いって?対話が生み出す学び合いの力
ドラオ、ドラミ、ドラヨ、ドラ吉の4人は、公園のベンチに座ってピクニックを楽しんでいる…。
ドラオ: おにぎり、美味しいですよ~。やっぱりお米は最高です。
ドラミ: そうなの。今日は特別に40個、握ってきたのよ。良かったら食べてみて!
ドラ吉: お、さすがドラミさんっすね!オレ、10個ぐらいペロリっすよ~。
ドラヨ: ふふふ!単純計算したなドラ吉よ。アタシは15個いただくぜ。
でもさ、おにぎりって言えばやっぱり炊きたてのご飯だよなー。冷ましたご飯じゃ味が落ちるじゃん。
ドラミ: それは違うのよ、ドラヨ先輩。おにぎりは冷ましたご飯で握るからこそ、形が崩れないし、美味しいの。
ドラヨ:な〜に、言ってんだよ!熱々のご飯で握るから美味いんじゃん。!!アタシの直感がそう囁いてるぜ!!!
ドラミ: でも実際におにぎり屋さんでも冷ましたご飯を使っているの!科学的にもその方が良いって証明されているのー!!
ドラヨ: 科学とか難しいこと言いやがって!!!またエビライスとか持ち出すつもりだろ!!!要は美味けりゃいいんだろ?
ドラミ: エビデンスよ!美味しさを追求するなら、ちゃんと理論も知っておくべきだと思うわっ!
ドラオ: エビライスって海老チャーハンのことすよね!ボクは大好き!
ドラ吉: ちょっと待った!みんな、ちょっと聞いてもらっていいっすか?
ドラヨ: 何だよ!!ドラ吉のくせに、アタシたちの話に口を挟むのか?
ドラ吉: いやいや、ただ会話と対話と議論の違いについて話したいんすよ。知ってますか?
ドラミ: はー?全部おんなじようなもんじゃない?
ドラヨ: アタシもよく分からねー。で、何が違うんだよ?
ドラ吉: 簡単に言うと、会話は気軽なお喋りで、情報や感情を共有するっす。議論は自分の意見を主張して、相手を説得するのが目的っす。
対話はお互いの意見を理解し合って、新しい考えを生み出すことっすよ。
結論はでなくても、「あぁ!話していて、学んだよ〜!」となれば、対話は成功っす!
ドラオ: へえ~、すげ~。
ドラミ: 確かに、私たちはさっき議論をしていたのかもしれない…。
ドラ吉: そうっすね。でも、お互いの意見をもっと理解し合うために、ここはいっちょ、対話を試してみませんか?
ドラヨ: なるほどな。じゃあ、ドラミの意見をもう一度聞いてみるか。
ドラミ: ありがとう、ドラヨ先輩。
冷ましたご飯でおにぎりを握ると、お米の水分が落ち着いて形が崩れにくくなるの。それに、食感も良くなるのよ。
ドラヨ: ふむ、そういうことか。アタシは熱々のご飯の香りと甘みが好きなんだぜ。
ドラミ: それも分かるわ。つまり、私たちはおにぎりに求めるポイントが違っていたのね。
ドラ吉: そうっす!お互いの大事にしていることを知ることで、新しい視点が得られるっす。
ドラオ: まるで、同じ景色を違う角度から見ているような感じですね~。
ドラヨ: 悪かったな、ドラミよ。自分の意見ばかり押し付けちまった。
ドラミ: いいのよ、ドラヨ先輩。私ももっとお互いの考えを尊重するべきだったわ。
ドラ吉: これこそが対話の力っすね!
ドラオ: そういえば、大谷選手って二刀流で有名ですよね~。すごいです。
ドラヨ: ああ、投手と打者を両方やってるな。
アタシも二刀流に挑戦してみるか!
ドラミ: ドラヨ先輩、何ができるの?
ドラヨ: アタシは食べて、寝るの二刀流だぜ!
ドラ吉: ははは、それならオレは食べて、寝て、笑うの三刀流っすね!
ドラミ: じゃあ、私は料理して、歌って、踊るの三刀流だわ。
ドラオ: ボクはムドラをして、深呼吸して、ストレッチするの三刀流ですよ~。
ドラヨ: それじゃあ、アタシも食べて、寝て、笑って、走るの四刀流だ!
ドラ吉: じゃあ、オレは食べて、寝て、笑って、演奏して、デザインするの五刀流っす!
ドラミ: 私は料理して、歌って、踊って、読書して、妄想するの五刀流ね。
ドラオ: ボクはムドラをして、深呼吸して、ストレッチして、健康づくりして、グルテンフリーに挑戦するの五刀流ですよ~。
ドラヨ: おいおい、どんどん増えていくじゃん!じゃあアタシは食べて、寝て、笑って、走って、手話をして、直感で動くの六刀流だぜ!
ドラ吉: それならオレは食べて、寝て、笑って、演奏して、デザインして、茶化すの六刀流っす!
ドラミ: もう数え切れなくなってきたわね。これって何刀流なのかしら?
ドラオ: ボクたち、もはや無限刀流ですね~!
全員: はははは!
4人は、とりとめのない「会話」を楽しんでるようです。
まとめ:
このストーリーでは、ドラミとドラヨが「おにぎりのご飯は熱々が良いか、冷ましたものが良いか」というテーマで議論を始めました。
議論が白熱し、お互いの意見を押し付け合う状況になりましたが、ドラ吉の提案で対話に切り替え、お互いの意見を深く理解し合うことの大切さに気づきます。
対話を通じて、彼らは自分たちが求めるおにぎりのポイントが異なることを理解し、新たな視点や学びを得ることができました。おにぎりに対する考え方の違いを尊重し合い、友情を深めることができました。
対話(ダイアログ)はお互いの考えを尊重し、新しい発見や理解をもたらす素晴らしい手段です。
このストーリーを通じて、会話、対話、議論の違いを理解し、対話が生み出す学び合いの力と、人間関係を豊かにする重要性が伝われば幸いです。