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【SIREN解説】『SIREN』って今どうやったら遊べるの?

【速報】2024年10月15日よりSIRENがPlaystaitonStoreにて配信中です!!

SIRENとは?

プレイステーション2で販売されたホラーゲーム。2003年11月6日発売。

他人の視界を覗き見る「視界ジャック」という能力を駆使し、屍人と呼ばれる敵から逃れつつ戦うステルスアクション。

2006年2月には続編の『SIREN2』、2008年7月には第3作『SIREN:New Translation』が発売されたほか、2006年にはメディアミックスとして、映画化もされています。

レトロゲームに分類されるゲームですが、その人気はいまだ衰えることはなく、むしろ年々盛り上がっているほど。毎年夏には東京池袋にあるテーマパーク『ナンジャタウン』にて公式イベントが行われている他、Twitter(現X)では8月3日から5日までの間『異界入り』というファンが自主的に行っている非公式イベントもあります。『異界入り』では、ゲーム中の時間に合わせてシナリオを追体験したり、イラストやコスプレ画像などを投稿する等で大盛り上がり。「ゲームはやったことないが『異界入り』だけは知ってる」という人も多くいます。

このように、現在も人気の『SIREN』ですが、1作目の発売は20年以上前、2024年7月現在の最終作である3作目も発売から16年が経過しており、「興味はあるけど今どうやったら遊べるの?」と思っている人も少なくないと思います。

そこで、今回の記事では現状でどうやったらSIRENシリーズをあそべるのかを紹介します。

SIRENシリーズ解説

まずは現在発売されているSIRENシリーズについて説明します。前述の通りSIRENシリーズは現在までに3作が発売されています。

SIREN

対応機種:プレイステーション2
発売日:2003年11月6日
備考:PS4/PS5のPlayStationStoreでも配信中
   PlayStation2アーカイブスでも配信

記念べき1作目(以下、1と表記)。純和風テイストのホラー、多くの登場人物が入り乱れる群像劇、時系列バラバラで展開するシナリオ、ストーリを補完するアーカイブ収集、ありえないほど高い難易度、など、それまでのホラーゲームには無い挑戦的なシステムを多く採用した作品です。

ストーリーやキャラクター人気はシリーズで最も高いのですが、ゲームの難易度もシリーズ1。攻略本無しでクリアできるの? と思える謎解きはもとより、操作性や仕様があからさまに不親切で、序盤で投げ出した人も多いです。

SIREN2

対応機種:プレイステーション2
発売日:2006年2月9日
備考:

シリーズ2作目(以下、2と表記)。1の挑戦的なシステムはそのままに、操作性や仕様は格段に向上して遊びやすくなっています。反面、簡単になった分恐怖度は下がったという見方もあります。

ストーリー的に1とのつながりは薄く、基本的に2から遊んでも問題はないため、1の難易度に投げ出した人も2から挑戦してみる価値はあります。

また、斎藤工さんや中川翔子さんなど有名俳優・タレントが多数出演しています。

SIREN:New Translation

対応機種:プレイステーション3
発売日:2008年7月24日
備考:

1を海外向けに作り直した作品(以下、NTと表記)。ストーリーは1をベースにしながらも大きくアレンジされ、登場人物の多くが外国人に変更されています。リメイクというよりは、1をベースにした別作品と思った方が良いでしょう。

機種がPS3になったことでグラフィックやアクション性は大幅に向上したものの、作風が前作までの和風ホラーから海外ドラマのようになり、ストーリーも1本道になるなど、SIRENシリーズ特有の魅力が大きく損なわれています。そのため、シリーズファンには概ね不評なのですが、決してクソゲーというわけではなく、ひとつのゲームとしては充分遊べる作品です。

それぞれの作品のより詳しい解説は、『ゲームカタログ』などのサイトをご覧ください。

現状での遊び方

少し前までは1と2はPS2の実機および互換機でしかプレイすることができず、遊ぶにはかなりハードルが高かったのですが、2024年10月15日より1が『PlayStationStore』で配信が始まり、現行機のPS4/PS5で遊べるようになりました。1100円での販売の他、定額遊び放題のサブスクサービスでも遊べます。(『PlayStationPlus』の『プレミアムサービス』内の『クラシックスカタログ』)

NTも、同じく『クラシックスカタログ』にて配信されていますので、こちらに加入すれば遊ぶことができます。(※)

2に関しては引き続きPS5やPS4などの現行機ではリメイクもアーカイブ配信もされておらず、遊ぶにはPS2の実機もしくは互換機(初期のPS3)とゲームソフトを用意するしかありません。

PS2およびPS3はすでに販売もサポートも終了しているので、購入するなら中古になります。

まとめ

SIREN

  • PS4/PS5の『PlayStationStore』で配信中(販売/サブスク)

  • PS2実機もしくは互換機

  • PS3の『PlayStation2アーカイブス』でも配信中(※)

SIREN2

  • PS2実機もしくは互換機

SIREN:New Translation

  • 『PlayStationPlus』の『プレミアムサービス』内の『クラシックスカタログ』でも配信中(※)

  • PS3実機

※配信サービスは2024年7月29日のものです。いつ終了するか判らないので注意してください。

ゲーム以外で楽しむには

以上のように、2は現行機種で発売されておらず、いま遊ぶのは少々難しいため、ゲーム以外でその雰囲気だけでも楽しむ方法をいくつか紹介します。

動画サイト

最も手軽に雰囲気を楽しむことができるのは、Youtubeなどの動画サイトでプレイ動画を観ることです。近年SIRENシリーズの人気が再燃したきっかけは有名動画クリエイターが取り上げた影響が大きく、現在も多数の動画が視聴できます。

SIRENシリーズのプレイ動画は大きく分けて「初見プレイ」の動画と「解説・考察」動画の2つがありますが、初めてSIRENシリーズに触れるのなら、断然「初見プレイ」の動画がオススメです。

というのも、SIRENシリーズはストーリーが面白いとよく言われますが、厳密に言えば面白いのはストーリーそのものではなく、多くの登場人物が入り乱れる群像劇、時系列バララバに展開するシナリオ、ゲーム中収集するアーカイブを解析することで本編では具体的には語られていないストーリーが浮かび上がる、など、極めて断片的に提示される情報を自分なりに組み立てて理解していく事にあるからです。それは、例えるならジグソーパズルを組み立てるようなもので、完成したジグソーパズルを眺めるのとは全く異なる楽しみがあります。

なので、最初から解説されている動画を観るよりは、私は断然初見プレイ動画をオススメします。

Youtube『SIREN 初見プレイ』

Youtube『SIREN2 初見プレイ』

↑Youtubeでの1および2の初見プレイ動画です。

コミック

シリーズの内1はコミカライズされており、単行本や電子書籍で読むことができます。

・SIREN~赤イ海ノ呼ビ声~
2014年7月より『コミック特盛夏号新耳袋アトモス(ホーム社)』にて連載が開始され、2015年12月に単行本第1巻が発売されました。

ゲームのストーリーがきわめて忠実に再現されており、ファンの間でも大好評でしたが、連載誌のアトモスが2015年12月に休刊。その後WEB連載へ移行する予定だったものの、作者の体調不良により連載中止が決定し、残念ながら未完に終わってしまいました。

・SIREN ReBIRTH
2018年3月よりWEB連載が始まり、2020年11月に完結。単行本は全8巻発売されています。

ゲームのストーリーをベースに、時代設定を2003年から2019年にしており、スマホやTwitterなどの現代的要素が登場します。時代設定が違うため『ゲームの忠実なコミカライズ』とは言い難いものの、『赤イ海ノ呼ビ声』と違い最後まで完結しているのが強みです。

とはいえ、どちらかといえばゲームファン向けのコミカライズで、ゲームを知らない人が読んで話について行けるのかは、正直なんとも言えないものがあります。

また、紙媒体の単行本で発売されたのは5巻までで、6巻以降は電子媒体のみでの発売となっており、今から購入する場合はその点も注意が必要です。

ワイの小説

最後におまけでワイが書いた小説を置いておきますので、ご自由にお読みください。1と2のみですがゲームの全体的なストーリーは忠実に再現しております。

ただし、あくまでもファンが書いた二次創作なので、公式では絶対にやらないようなアレンジを多数加えています。特に登場人物は概ねキャラが崩壊していますのでその点は予めご了承ください。


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