のけもの レボリューション 4/26

おはようございます。本日は僕の方の天気はとても悪く、1日中気分が優れません。誰か助けてくれ。

ー今日あったことー

･朝目覚めると何故か下着姿だった。電気毛布をつけていたからそこまで寒くはなかったものの、原因不明で少し怖かった。誰か理由を知っている方がいれば教えて下さい。そしてその理由を知っている人が近くにいる人、気を付けてください。そいつは僕の家を監視している。

･午前中は勉強してた。すっごい。偉くないですか？こんな休日に学生が勉強してるなんて。偉くないですか？なかなか出来ませんよ。

･ラーメンを食べた。美味しいよね。僕は醤油が好きだけど皆は何が好き？当てようか？やらなくていいの？じゃあやめとくよ。こうして新たな才能の芽は摘まれていくんだ。失望したよ。

ー終了ー

僕が何の気なしにリビングへ行くと、父が話しかけてきた。

「映画見ないか？お前好きだろ、キアヌ・リーブス」

確かに僕は『ジョン･ウィック』という作品の主人公を演じたキアヌ・リーブスは格好いいし好きだが、言われてみるとジョン・ウィック以外の作品を見た事はない。有名どころで言うとマトリックスだっただろうか？

少し期待して「うん」と僕は返答した。

「よし、じゃあ見るぞ」

何が流れるのだろうと画面を注視していると、タイトルロゴが出た。

ーマトリックス

おっ！マトリックスなのか。なんとなく銃弾避けるシーンしか知らんから期待が高まるぞ。

ーマトリックス レボリューションー

？？？

レボリューション？そこで気になった僕はスマホで調べるとマトリックスレボリューションは映画マトリックスシリーズの最終作だとの事。

何で？僕はマトリックスという作品を見た事がないのに最終作から見るの？？そう疑問の色を隠しきれなかった僕に父は言った。

「面白いから！」

分かるんだ。絶対面白いだろうなということは分かる。しかし最終作ですよ？「ドラえもん」を知らない人が『さようなら、ドラえもん』を見て泣けるとでも？

しかし、息子という育てられている立場上、見るしかない。それが宿命なのだ。

見ていると様々な訳分からない単語が出てくるが、その度に父は

「これはなぁ、ーーって言う事でーーなんだよぉ」

みたいな解説を入れてくる。ほうほう、確かに解説付きだとある程度の内容は理解できるが、「ここ前作の伏線だった部分もあるんだろうなぁ」と思うと、途端に虚しくなった。

そしてずっと見ていること約2時間。映画も終盤へと向かうシーンだ。ここまでに様々な事があった。例えば、女のキャラが「○○を守るためよ。」みたいなことを言ったのだが、その○○ってキャラを知らない。微塵も知らない。生きてるかさえも。故にその愛の為に...みたいな行動も愛の向かう先を知らない僕にとってはあまり感動は出来なかった。他にも主人公がとんでもない目に会うのだが、その後主人公がいきなり超能力のようなものに目覚め（たように思え）、敵を倒すのだ。まさに「わけがわからないよ」状態だ。ヒロインも「主人公の為なら死ねる」という格好いいセリフを吐くのはいいが何故そこまで愛しているの？？？経緯を教えて欲しい。頼む。父も途中から見入って黙っちゃうから分からないんだ。

そうしていると、最終決戦だ。

やはり最終決戦という事もあり、細かいことが分からない僕でも凄い楽しめた。そして決着が着き、エンドロールへと進んでいった...。

最後に出てきた人誰？？分からないんだ。分からない。色々。だから尋ねようとすると、

「いやー面白かっただろ！」

「うん！」

「じゃあお父さんやる事あるから」

自室へと戻っていった。

助けてくれ。

いやしかし、人生というのは常に答えを教えてくれる者が近くにいる訳では無い。そうではないだろうか？分からない事だらけの中で進んでいかないといけない時もある。そんな時に「これは何？」だの「どういう事だよ！」と不平不満や疑問などを常に言うような人間でいいのだろうか？

否、そんな時には何も言わず、ただ前を向かないといけない時だってあるのだ。そう、僕のように...

ー待て。

ん？この声は...

ー全く君には呆れるよ。

ネオ！いきなり俺の思考に入るんじゃない！

ーいや入るね。貴様は間違っている。

どういう事だ？ネオ。

ー分からないことを聞けない、それだけでどれだけの人間が苦しんだと思っている！

うるさい！そんな時は自分で模索すればいいだろ！そうして人間は進化してきたんだ！

ー貴様のような思考が成長し得た人間を潰していくんだ！！まだ分からないのか！！

そうかい！ならば対決といこうじゃないか！！丁度「マトリックス レボリューション」の最終決戦のようにな！！

ーーーこうして僕の肉体と自我は消えた。いつだって悪は負けるものと決まっているのだ。全く残念なものだ。願わくばもう僕のような人間が出ないことを祈る。

こんな悲劇を起こしてはいけない。

こんな悲劇は防がないといけない。

さぁ、時間を戻そう。

おはようございます。本日は僕の方の天気はとても良いです。清々しいですね。

ー今日あったことー

･朝目覚めると何故か来ている服がボロボロだった。電気毛布をつけていたからそこまで寒くはなかったものの、原因不明で少し怖かった。誰か理由を知っている方がいれば教えて下さい。そしてその理由を知っている人が近くにいる人、気を付けてください。そいつは僕の家を監視している。

･午前中は何故か身体の節々が痛かったので休んでいた。恐らく昨日運動をしようと思って身体を動かしていたのが原因だろう。ストレッチは入念に。

･朝起きるのが遅くなったため、朝ご飯という名の昼ご飯を食べた。やっぱりシャウエッセンは最高だぜ！ん？貴様プリマの香薫派か！！野郎共！焼き討ちにせい！！！

ー終了ー

僕が何の気なしにリビングへ行くと、父が話しかけてきた。

「映画見ないか？お前好きだろ、キアヌ・リーブス」

確かに僕は『ジョン･ウィック』という作品の主人公を演じたキアヌ・リーブスは格好いいし好きだが、言われてみるとジョン・ウィック以外の作品を見た事はない。有名どころで言うとマトリックスだっただろうか？

しかし、僕は何か悪い予感がしたので、残念そうな表情をしながら「無理だ｣と僕は返答した。

「そうか。滅茶苦茶面白いのに。」

総監督   スティーヴン･クイーン

のけもの役  キュアヌ・リーヴス

父親役     ホーム･ステイサム

...

ー（音楽が流れる）

ーーいや〜にしても面白かったなぁ映画「のけもの」最終作！！

ーーまさか第1作の最初のシーンで身ぐるみ剥がされて記憶まで盗られたのが今作の最初の伏線だったとはな〜

ーーな〜俺びっくりしちゃったよ。

ーーしかし朝食の内容であそこまで変わるものかね？

ーーそれな。滅茶苦茶興奮したわ。あと俺は時間戻す能力の演出がやっぱ初代「のけもの」からめっちゃ好きだわ。

ーーわかりみが深い。

この世界は本当に現実？それとも虚？

おやすみなさい。