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着物でお出かけの1日をレポート!〜準備から帰宅後のお手入れまで〜

GWですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私は今日は着物でお出かけをしてきました!

私は着物が好きで、このように休日に普段着として自分で着物を着て、色んなところに出かけたり遊んだりしています。

着物というと、世間では普段着よりも晴れ着としてのイメージの方が強いものだと思います。
友人に「普段着として着物着てお出かけってどんな感じ?」「動きにくくない?」と聞かれることもあります。

また、普段着として着物を楽しむ仲間同士でも、「普段使いのお気に入りアイテムは?」「着付け時間どれくらいかかってる?」「お出かけのときに過ごしやすいよう工夫していることは?」などはよく話題になります。

そこで、今回は着物で出かけた今日1日を、準備段階から帰宅後着物を脱いでお手入れするところまで、レポートしてみることにしました。

あくまでも私個人の場合の話ですが、参考になれば嬉しいです!


お出かけ前日の準備

「1日をレポート!」と言いつつ、前日の準備から始まります。

着物は着るときに必要とする物が多く、着付けの最中に物を探して動き回ると崩れてしまう上に余計に時間がかかってしまうので、私はいつも着用する前日まで必要なものを一式そろえて置いておくようにしています。

まずは着物や帯、半衿など、外に見えるところのコーディネートを決めます。
同じ着物でも帯や小物ひとつを変えるだけで全く印象が変わりますし、コーディネートを考えるのはとっても楽しいです!

私がコーディネートを考えるときのポイントは、以下の3つです。

①出かける場所はどこか、何をするか
②当日の天候
③好みや気分

①については、今回はパートナーとホテルバイキングに行った後に東寺を参拝し、ショッピングをする予定でした。
特にドレスコートはないとはいえホテルに行くので、カジュアルながらもオーソドックスな着付けで品のある感じにしようと考えました。
また、参拝やショッピングでは歩くことになるので、足元は疲れにくく履き慣れている草履にすることにしました。

②については、この日の天気は曇り〜にわか雨で、最高気温は17℃と少し肌寒くなる予報でした。
そのため、着物は多少雨が降って濡れても問題がなく洗える素材の単にしようと考えました。

③については、大大大好きな色の青を中心に、黄色を入れたコーディネートにしたいと思っていました。

以上の3点を考えて、着物や帯、帯締め、帯結びなどを選び、コーディネートを決めました。

今回はゆらぎのある格子が粋な青い単のウール着物に、黄色の名古屋帯を合わせることにしました。

長襦袢への半衿つけなど作業が必要なら、このようにコーデを決めた時点で行うようにしています。

コーディネートが決まったあとは、着付けに必要な小物や下着を準備します。

どのようなコーディネートをするかによって、必要な物は変わりますし、たとえば同じ紐でも2本で済む場合もあればコーディネートによっては3本必要だったりと数も変わります。

コーディネートを踏まえて必要な小物を用意して、当日スムーズに着付けができるように、着物や帯などと一緒にまとめて置いておきます。

着物や帯、着付け小物などをまとめて置いている
準備万端!

今回はこの記事を書くためきれいに並べましたが、正直なところ、いつもはもっと乱雑に置いています……笑

お出かけ当日

10:00 着物を着る

前日に必要なものをそろえて置いておいたおかげで、当日はスムーズに着付けができました。

この日は27分で着付け完了。私の場合、着付けにかかる時間は、浴衣だと15〜20分、着物に半幅帯で20分〜25分、着物に名古屋帯で25〜35分ほどになることが多いです。

家の中で着物姿を撮影した写真
着付け完了!

私は着物を着ていても、なるべくいつもの歩幅でさくさく歩きたいですし、段差で着物の裾を踏むことを気にしないで済むようにしたいので、たいていは少し短めに着付けています。今回も裾はくるぶしに少しかかるくらいの、短めの着付けにしました。

また、ホテルバイキングで思う存分食べられるように、帯はいつもより少し緩めにしました。

11:30 ホテルバイキング

さあ、食べるぞ!!!!! 食べることが大好きな私、思う存分料理とスイーツの数々を味わわせていただきました。

料理を前にした着物姿
食べるぞイエーイ!!!

スタッフのみなさんは丁寧だし、春らしい食材を活かした料理もスイーツもどれもおいしいし、とてもいい時間を過ごせました。

「着物だと帯でお腹が締め付けられるから、あまり食べられないのでは?」と聞かれたことがあります。
ゆったりとした洋服を着ているときよりは締め付けを感じますが、私の場合は洋服に太ベルトをしているくらいの感覚で着物でも食事をできています。
和装慣れしていることもあるかもしれませんが、着物でも腹十二分目になるくらいには食べられています。

着物が汚れる心配については、私は「着ることを選ぶ以上は汚してしまうことはあるし、それは受け入れよう」くらいの心持ちでいます。一応、私はお出かけ時の着物は自宅で気軽に洗える素材のものを選ぶことが多いです。
帯は洗いにくいので、念のため外で食事するときは持参した大判のハンカチかレストランのナフキンを帯のところに挟むようにしています。(目の前のおいしいものに夢中になって、忘れることも多いですが……笑)

そして、今回のようなバイキングのときは、着物の袖が食べ物にあたってご迷惑をおかけすることがないように、食べ物をとるときは片手で袖の振りを抑えたり、振りを腕にかけたりしています。

13:30 東寺拝観

ホテルから歩いて、東寺に行きました。バイキングで食べ過ぎてしまったので、腹ごなしになってちょうどよかったです笑

東寺は五十塔や桜と紅葉の美しさなどで有名なお寺です。

池や自然の後ろに立つ五十塔
東寺の象徴・五十塔

今日はにわか雨で濡れた新緑や色とりどりの花がとってもきれいでした。

白いアジサイの横で撮った着物姿の写真
白いアジサイがもう咲いてました

また、金堂の薬師三尊と十二神将の荘厳さには圧倒されました。

軽い雨の降る中、けっこうな時間を外で過ごすことになりましたが、濡れても大丈夫なウール素材の着物のおかげで不安なく、寒くなく気持ちよく過ごせました。

15:00 ショッピング

東寺からイオンモールKYOTOまで歩き、ショッピングをしました。

誰かと一緒にショッピングに行くと、自分一人のときは行かないようなお店に入れたり、相手の好みやもの選びの基準を知れたり、新鮮で楽しいですよね。

たくさん歩いたものの、歩きやすく疲れにくいよう工夫された姉妹屋さんのオリジナル草履のおかげで、あまり疲れずに済みました。

植物の柄の草履
可愛い!歩きやすい!姉妹屋さんのオリジナル草履にはいつもお世話になっています。

16:00 帰宅して着替え

ただいま! パートナーとの楽しいデートでした。

帰宅したら、すぐに着物を脱いで着替えました。
帰宅後もお風呂に入るまで着物姿でいることもありますが、洋服の方が締めつけがなくリラックスできるので、私は着替えることが多いです。

脱いだ着物はシワをのばして湿気をとるために、和装ハンガーにかけて室内干しをします。

室内で和装ハンガーにかけられている着物
和装ハンガーにかけて室内干し

今日着た着物の素材はウール。セーターと同じように自宅で洗濯できるので、明日洗濯しようと思います。
自宅で着物を洗濯するときは、私はネットに入れて、洗剤はおしゃれ着に向いたエマールを使って、洗濯機のおしゃれ着用モードで洗っています。

長襦袢も着物同様に室内干しで湿気をとります。
私は長襦袢は通気性が良く洗える燈織屋さんオリジナルのリネン長襦袢を愛用しています。
こちらも明日、洗濯機のおしゃれ着モードで洗うつもりです。

小物類は、散らかしているとなくしてしまうので、なるべく早く整理して元の場所に戻します。腰紐など洗濯したい小物がある場合は、すぐに洗濯できるように、しまうものと分けて置いておきます。

最後に、布が重なる帯周りはどうしても蒸れてしまうので、クリームを塗るなど、お腹周りの肌に軽いケアをします。
私は汗っかきで肌が元々弱いのもあり、着物を着るとお腹のあたりがとてもかゆくなったり、発疹ができたりすることが悩みでした。
ですが、リネン長襦袢やメッシュの伊達締めなど、通気性の良いものを使うことで、蒸れをかなり軽減でき、今ではより気軽に着物を楽しめています。

まとめ

今日は着物でとっても楽しい一日を過ごせました!

正直なところ、着物は着るまでの準備をしないといけませんし、着る時間もとりますし、手入れもいりますし、洋服に比べるとだいぶん面倒だとは思っています。

ですが、洋服にはない独特のシルエットや色柄が私は好きで、好きなものを身に着けると楽しい一日がより素敵なものになる気がするので、わくわくしながら毎度着物を着ています。

この記事が着物に興味がある方の参考になれば嬉しいです!
今後も着物についての記事を書いていこうと思うので、気が向いたらまた遊びに来てくださいませ。

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