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劇場版SHIROBAKO 2回目の感想

昨日、劇場版SHIROBAKOを観に行ってきた。公開2日目にシネマシティ立川の極音上映で鑑賞したが、今回はT・ジョイ京都に行ってきた。

正直な話、1回目観たときはあまり心揺さぶられなかったんだけど、2回目は何かいろいろなものを感じてしまって感動してしまった。せっかくなので思った感想とかを書き残そうと思う。

育成の立場になったみーちゃんの苦悩

転職先のスタジオカナブンで後輩を指導する立場にまでなったみーちゃん。
最初は振られた仕事の進捗が芳しくない後輩(確か奥戸さん?)にうまくフォローできずに悩んでいたけど、打ち合わせで彼女が「爆発とかのエフェクトなら得意です!」と目を輝かせて言うのを見て、その後「このシーン、お願いできる?」って合った仕事を割り振りに行くシーン。成長だな〜〜〜って感動した。

進捗がないからこそ、会議を開こう

舞茸さんが脚本に煮詰まってしまい、「予定されてた会議を先延ばしにしてくれ」と連絡が来るシーンがある。

行き詰まってる時、きっと誰しもが進捗を人に言いたく・聞かれたくないものだと思う。
ただ、そんなときに殻に閉じこもってしまうと、一緒に模索すれば解決できるものもできなくなって、負のループに陥ってしまいがち。

なので、監督が「やっぱやったほうがいいからやろう」と宮森に持ちかけたのはマジでファインプレー!と思わずガッツポーズしてしまった。
だけど、せっかく実現した会議で、本人が既に詰まってるところを「そこは舞茸さんの好きなように…」と言うのは余計追い詰めてしまうようで、悪手だなぁと思っている。

小学生が教えてくれるもの

個人的には杉Gのアニメ教室のシーンが結構好きで、何故なのか掘り下げると多分自分が小学生にプログラミングを教えた経験と重なる部分が大きいからだと思う。

一回に言うのは三行までにしないと通じないのはマジだし、しょうもない茶々を入れてくる小学生とか笑えるくらいたくさんいる。
けど、それでもやってたのはやっぱあのアニメ教室のように、自分が最初に持った「楽しい」気持ちと似たものが子供たちの様子から感じられるからだと思うので、終わった後のみゃーもりたちの気持ちにめっちゃ共感した。

率先して話しやすい場を作る

SIVAのラストに対するもやもやに気づいて、みゃーもりが皆を招集するシーン。あそこで初手から「SIVAのラストについて、私はここにモヤモヤしているんですけど、皆さんはどう思っていますか?」とスパッと切り出せるところが、実にみゃーもりらしくて好き。

会議の進行役として、賛否両方ある議題を始めるときにまず自分の意見を言うのはあまりよくない気がするが、皆が同じような蟠りを持っていた今回の状況では、これが良い起爆剤となって、各々が一気に喋り出せたのだと思った。

🌙 → 🌔

この映画では、主人公たちの状況が「月」を使ったメタファーで表現されているのではないかと感じた。

最初にロロがミムジーに「このお腹の三日月はプリントミスじゃないよ!満月になる希望が詰まってるんだ!」という感じのことを言うところから始まり、作中には度々主人公たちが夜空を見上げるシーンが挟まる

夜空の月が最初は三日月🌙なんだけど、一番最後では満月手前🌔まで月が満ちている。ここで満月🌕にはしちゃわないところが、「俺たた」エンドの物語であるSHIROBAKO所以なのかなとも思ったりした。

そのほか

遠藤くんの奥さんはやっぱ尊い。一番好きなのは、コンビニの外でお酒を飲み交わそうとしたときに、スーパーの仕事で深爪になってるからプルタブをうまく開けられないシーン。
あそこで遠藤くんがサッと気づいて開けて渡す優しさも好きだし、それに対して「また一つ幸せが増えた」と微笑む遠藤くんの奥さんが最高に尊い。

劇場版SHIROBAKO、気が向いたら3回目も観にいちゃうかもしれない…。

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