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失踪男 仙台編

1週間お金や着替えの服も無くただ寝て過ごした。
直に布団が敷いてとても寒いので新聞紙を探して布団の下に置いて断熱がわりにしたのを今でも覚えている

待機期間中は飯は無料で助かった

携帯の電源は依然オフにしたままだ…


1週間が過ぎた頃ドアノックがした

対応すると仙台営業所行く日が決まり、夜行バスチケットを渡しにきたらしい

ホッとした毎日毎日警察にいつ捕まるかビクビクしながら暮らしていた

3食飯つきで風呂もあり、犯罪を犯した私には充分であった

タダ床にゴキブリの死骸は嫌だったが…


次の日

夜行バスで仙台へ
私を含め合計5名ぐらい向かって

初めての宮城県仙台である

仙台と言えば牛タンのイメージしかなかった
それしかなかった


仙台に着き早速健康診断の為
病院へ向かう

異常無しと診断され
就業可能となった

寝床は俗に言う、タコ部屋 大部屋で2段ベッドの上の段が私の唯一の私有地となった

私物も余りないから助かった

早速100均に行き最低限の生活用品を揃えた

やはり何処にも主ヌシみたいな人がおり

カイジの班長みたいな人を紹介され挨拶した


同じ名古屋からきた人も同じ大部屋となった



某有名な土建屋で仕事は毎日あった

除染作業の最盛期だったので仕事は毎日あった

必要も無い、バールや安全帯などツケで買わされたがね…


朝も早かった

だいたい5時位に起きメシを食べ大型バスで向かう
作業場は福島だった

作業自体は楽だった

草を刈ったり
土を掘ったり削ったり等だ

全国から求人募集してた事もあり年齢層は高めだった
 
主に5.60代が多かった

70ぐらいのヨボヨボしたお爺さんもいたからね


続く



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