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🟦ルネサス甲府工場10年ぶり再稼働

EV需要拡大見込みパワー半導体生産能力2倍に


🟦ルネサス甲府工場10年ぶり再稼働

 ルネサスエレクトロニクス株式会社は、EV(電気自動車)需要拡大を見込み、パワー半導体の生産能力増強のため、山梨県甲斐市にある甲府工場を10年ぶりに再稼働しました。2025年からIGBTを中心としたパワー半導体の量産を開始し、生産能力を現行の2倍に増強します。ルネサスエレクトロニクス株式会社は、2022年5月に甲府工場をパワー半導体専用の300㎜ラインとして稼働させることを決定し、約900億円規模の設備投資を行いました。

 甲府工場は、元々日立製作所の半導体工場でしたが、その後ルネサスの100%子会社であるルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリング株式会社の傘下となりました。150㎜および200㎜ウェハ対応の生産ラインを有していましたが、2014年10月に稼働を停止していました。

🟦EVやデータセンターなどAIの普及

 EVやデータセンターなどAIの普及、脱炭素社会の実現に向けた省エネに貢献するパワー半導体の需要拡大しています。甲府工場では主としてパワー半導体の生産能力を強化しますが、300㎜ラインにすることでマイコンの生産にも活用可能な生産設備を導入し、那珂工場で災害等が発生した場合には、1ヶ月以内にマイコンの生産を開始できる体制を整えています。こうした取り組みにより、事業の効率化と安定化を図るだけでなく、政府からの補助金も活用し、投資効果の最大化を目指しています。ルネサスのパワー半導体事業は、2025年に3000億円規模の売上を目指しています。

🟦まとめ

300mmウェハー化でパワー半導体の生産能力を増強するため、閉鎖していた甲府工場を再開

 当初は那珂工場、甲府工場、川尻工場で合わせて約477億円の投資予定dしたが。甲府工場単独で900億円の投資となると、政府からの補助金の上乗せも検討される可能性が高いでしょう。

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