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「シリコンサイクル」って何年おき?

🟩シリコンサイクルは3.5~4年の周期

半導体業界はおよそ3.5~4年の周期で、定期的な好況不況を繰り返す。これを経験則として「シリコンサイクル」という。半導体チップの供給不足と余剰在庫のサイクルにより発生する。

半導体企業にとってシリコンサイクルは悩みのタネである。そこで在庫循環と設備投資時期を調整することで、影響を抑え込む努力をする。

🟩シリコンサイクルの原因

半導体企業は好況のとき需要を満たすため、ウェハなどの部材を大量確保に動く。調達リスクを減らすために、場合によっては需要を先食いした発注をかける。その結果、過剰生産となる。供給が需要を超えると、価格は下落する。価格が下落するとまた需要が盛り上がる、のサイクルとなる。

🟩現在の2021年は?

2018年がシリコンサイクルの好景気でした、景気は半導体を大量に作るDRAMの価格に反映されます。DRAM価格は2018年以降、2021年第1四半期に底を脱して上昇に転じている。そこで第2四半期には価格の改善が始まることが予測されます。「過去のサイクルにならえば、22年前半まで拡大の動きが続く」とみる。つまり、現在の2021年は回復フェーズとなっている。

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https://www.semi.org/jp/blogs/business-markets/silicon-wafer-suppliers-greenfield-investments-meet-growing-demand

🟩半導体全体は伸びている

2021年には半導体市場全体は5000億米ドルに達する見込みである。4年前の2017年に4000億米ドルに達した、更に4年前の2013年に3000億米ドルを到達。シリコンサイクルで好況不況は繰り返すが4年ごとに1000億米ドル市場は伸びている。

🟩まとめ

シリコンサイクルは3.5~4年の周期
2021年は回復フェーズ

シリコンサイクルにより約4年ごとに好不況を繰り返す半導体業界だが、長期的には成長に産業である。半導体投資は長期的目線で考えるとよいです。

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