🟦半導体ファウンドリ市場@2024年第1四半期

AI堅調、SMIC躍進、全体成長鈍化

Press Center - TrendForce: Top 10 Global Foundries at 4.3% QoQ Drop in 1Q24 Revenue as SMIC Climbed to 3rd Spot, Says TrendForce | TrendForce - Market research, price trend of DRAM, NAND Flash, LEDs, TFT-LCD and green energy, PV

🟦半導体ファウンドリ市場@2024年第1四半期

　2024年第1四半期のファウンドリ売上高は、前四半期比4.3%減の291億7000万ドルとなり、全体的に成長は鈍化しました。中国SMICが3位に浮上し、GlobalFoundriesとUMCを追い抜きました。TSMCは依然首位を維持するものの、前四半期比4.1%減の188億5000万ドルとなっています。Samsung は7.2%減の33億6000万ドルで2位。AIサーバー需要が旺盛な一方、経済状況や地政学的リスクの影響は依然として懸念されています。

🟦AIサーバー堅調、SMIC躍進

　消費者向け市場は伝統的な閑散期に入り、自動車・産業機器市場の先行きも不透明な状況です。しかし、AIサーバー需要は依然として堅調です。中国の地政学的状況もSMICの躍進を後押ししています。

主要Foundryの状況は以下の通りです。

• TSMC：Appleの在庫サイクルと堅調なAIサーバー需要に支えられ、首位を維持しています。

• Samsung：スマートフォン市場のオフシーズンと中国市場における競争激化の影響を受けました。

• SMIC：中国内需の拡大と積極的な現地生産化戦略により成長しました。

• GlobalFoundriesとUMC：自動車・産業機器市場の減速と価格競争の影響を受けました。

🟦まとめ

2024年第1四半期ファウンドリ市場は、消費市場の閑散期と自動車・産業機器市場の先行き不透明感の影響で全体成長率は鈍化しました。一方で、AIサーバー需要の堅調成長や中国SMICの躍進など、成長の兆しも見られました。

　中国SMICが世界3位に躍進する一方で、米国のGlobalFoundriesは5位に後退しました。この動向は、米中貿易摩擦の新たな火種となる可能性があります。