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夫が残す妊活の記録#1~夫婦の課題に向き合う~

夫が残す妊活ブログ

僕ら夫婦は自然妊娠の難しさから、体外受精をすることを決心しました。結婚当初は自然にできると思っていた子供ですが、妊活をすすめていくなかで、様々な困難が待っていることを知りました。

妊活においては夫婦だけではなく、医師や家族や友人、職場の仲間からの多くの助けをいただいていますが、1番多くの悩みや苦労と戦っているのは奥さんだと改めて感じています。

子供にいつか「お母さんがこんなに苦労して君が生まれたんだよ」ということを伝えられるために、夫の目線からでも妊活のことを記録していきたいと思いここに書き記します。

僕らは今も子供ができるか分からないなか妊活を進めています。本当はすべて終わってから書こうと思いましたが、思い出は未来の感情で修正されてしまうものだと思います。今この時の気持ちを素直に書いていきます。

奥さんの生理痛、子宮内膜症と知る


僕ら夫婦は、どちらも子供が好きで、そのことは結婚の決め手のひとつでもありました。どちらも30代になってからの結婚で、はやくから「子供がほしいね。」と話していましたが、1年間は子供を授かることがありませんでした。

最初の1年間はタイミング療法を重視していました。基礎体温と排卵日が関係しているそうで、基礎体温の変化、生理のタイミングから排卵のタイミングを計算して妊活を行っていました。奥さんは毎日起きたらすぐに体温を計り、自分の基礎体温の変化を記録していました。

1年目からある異変に気づきます。奥さんは生理痛がとてもひどく、2日間くらいは起き上がれないくらいの痛みに苦しむのです。

病院嫌いの奥さんですが、よく話し合って、一緒に産婦人科を受診することにしました。すると近くの総合病院を紹介されました。総合病院の受診結果は「子宮内膜症」とのことです。この子宮内膜症とは、子宮内膜という子宮の表面にのみあるはずの子宮内膜が子宮以外のところに出来てしまうもので、例えば卵巣や腸の腹膜に子宮内膜が出来てしまうんだそうです。これは何がもんだいかというと、生理の時に出血してしまい痛みの原因になるようです。奥さんの生理痛のひどさはここからきていたようです。

さらに、子宮内膜症は不妊の原因にもなるとのことです。子宮内膜症の治療については、外科治療やピルを飲んで排卵を止めることだといわれました。僕らは悩みましたが、子宮内膜症は痛み止めで対処することにして、妊活を続けることにしました。1年ほどピルを飲むことも考えましたが、出産をできるだけ若いうちにすることを優先させたからです。

奥さんは子宮内膜症が左側で起きていて、右側は問題ないとのことでしのたでこのままタイミング療法をつづけることにしました。

本格的に不妊治療を開始する

僕らは子供が出来ないまま1年が経過しました、このとき、子供ができなくても精神的に焦らないことを第1に考えました。子供は授かりものだから、まだ夫婦2人を楽しむ時期なのだと思うようにしました。また、子供が出来ない不安は、どうしても奥さんの方が不安になるものです。原因が自分にあるんじゃないかと。体がおかしんじゃないかとか、生活の仕方がわるいのかとか、食事がまずいのではないかとか、どうしても不安が生まれれてきてしまう。平然とすること。そして、私は支える側にならなくてはいけない。出来ないことは2人で考える問題。

焦らないと言えど本腰いれて不妊治療は始めることにしました。本を買って読んだり、地元の不妊治療外来のあるクリニックに通いました。

ここで、少し妻の自慢なのですが、妻は勉強し始めるとすごいスピードで吸収し行動していきます。とても評判が良く、医師が執筆しているということもあり以下の本を買いましたが、翌日には妻は専門家のようになっていました。

不妊治療を考えたら読む本-科学でわかる「妊娠への近道」-ブルーバックス-浅田-義正

風疹や甲状腺や精子の健康など知らないといけない妊娠の知識

レディースクリニックで妻は風疹の抗体価検査やら甲状腺検査、エコー検査など様々な検査を受けていました。

検査結果では、妻の風疹の抗体価が低かったので、ワクチンを打つことになりました。妊婦が風疹にかかるとお腹の赤ちゃんが障がいを持つ確率が高くなるそうです。また、風疹ワクチンをうったあと、2ヶ月は妊活は中止になります。これは、風疹ワクチンは生きてるワクチンをうつので、ワクチンといえど感染リスクがあるからなのだそうです。

この話を聞いた時点で、「あぁ、これはすぐにやっておくべきだったな。」と反省しました。生まれてくる赤ちゃんのために、勉強をしておかないと。

ちなみに、風疹ワクチンについて奥さんと同じタイミングで私も風疹のワクチンを接種しました。そして風疹ワクチンの費用は市町村で2人分助成を受けることができました。

私の検査としては精子の検査を受けました。検査日が決められ検査日の4日前に射精をするように言われます。病院で採ることもあるようですが僕らが妊活を始めたのはコロナ感染が猛威を奮っていた時期のため、自宅採取となりました。

容器に採取後すぐに密閉し水平状態で持っていきます。検査結果は一週間後です。量、濃度、運動率、奇形率の検査結果が出て妊活するのに問題がないことがわかりました。

しかし、私は後に奇形精子症であることがわかります。

今日はここまでとさせていただきます。お読みいただきありがとうございます。

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