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悪口が禁止な世界線で僕は君を

他人の良い所を述べる際に気を付けなければいけないのは、決して「相手を理解しているかの様な振る舞いで的外れな事を言わない事」です。言われる側からすると、褒められると思っていたのにも関わらず、逆に不愉快な気持ちにさせられてしまってはたまったものではありません。

他人の良い所ならともかく、自分自身の良い所なんて分からないという人も多いと思います。『良い所』とは一般的には他人から見た視点で語られるものであり、決して自薦によって語られるものではないからです。

自分の長所を理解して他人にプレゼン出来る人はきっと、過去に多くの人から『良い所』を伝えられた経験がある人でしょう。学生時代に就職活動の経験がある人なら、その一環でそういう類のディスカッションやディベートを行った経験があるんじゃないでしょうか?

自身の良い所を語るよりも、他人の良い所を語る方が容易いですよね。自身を客観的に見るよりも、主観的に見る方が圧倒的に。

オタクが持つ最も有能なスキルは『自分が好きな人や物を、他人に対して推し薦め、理解や興味を持つ人の輪を広めていく事』です。これは決して必要なスキルではありませんので、好きな人や物を自分自身の中だけで完結させている孤高のオタク達も、それはそれで間違いではありません。

対象が人物の場合は、オタク達が『推し』と呼ぶ彼や彼女達を、誰かに対して推し薦め続ける事で沢山の人達に知ってもらい、人気者へとステップアップしていく様子を傍で見ながら、それを『生きたストーリー』として体感していく事が、オタクとしての醍醐味のひとつだったりします。

逆に人気になって欲しくないというオタク達も中には居り、推し本人の意思とは反するそのスタンスは、時に現場で腫れ物を触るかの様な扱いを受けてしまう事にも成りかねず、オタクとしては茨の道を歩んでいく事になります。“自身の為のオタ活”か“応援する為のオタ活”か。同じオタクでもこの価値観の相違によって行動が大きく変わると言えます。

私自身は、あまり他人を褒める事は得意ではありません。理由としては、冒頭に記した通り「的外れな事を言ってしまう」事が怖いからです。アイドルやコンカフェキャストは少し特殊で『偶像』的な性質が強い為、僕が見ている彼女達自身の人間性は、本当の彼女達自身の人間性とは乖離したものである事が多い気がします。表と裏、と言うよりは二面性という言葉の方が正しいのかも知れません。きっとどちらも表なので。

それでも今回は「人の良い所を書いてみたい」と思い立ち、この記事を書き始めましたが前置きがとても長くなってしまいました。これはきっと私の良くない所のひとつでしょう。


好きなキャスト達を“説明”してみる


【問1】k.w.s.k.ギャルズとはなんですか?

【解答】k.w.s.k.を面白がってくれる変わったコンカフェキャストさん達に対して愛と敬意を込めて名付けた総称です。『推し』とはまた違った概念ですが、基本的には彼女達を目当てにコンカフェへと足を運びます。

自分で『k.w.s.k.ギャルズ』とか書いていて恥ずかしくないの?と言われそうですが、案外そうでもありません。なぜなら生きてること自体が既に恥ずかしいからです。オタクは死ぬまで無敵なので便利ですね。という訳で今回は7人のk.w.s.k.ギャルズ達全員の良い所を書いていきたいと思います。

【※22/8/31投稿時は7名】
【※22/12/30の追記により1名が追加】
【※23/5/25の追記により1名が追加】


【第1号】 よる @st_yoru_

※業界引退により第1号は永久欠番

【第1号】 よる @st_yoru_

『その女、ゴリゴリのオタクにつき』

大阪日本橋の老舗メイドカフェ『Sweet Tease』にて2022年7月まで在籍していたメイドさんで、k.w.s.k.ギャルズの産みの親です。彼女をひと言で表すと「オタク」です。自身でも公言していましたが、アイドルオタクとしての一面もあり、「かわいい女の子が好き」という点で同じオタクとして親近感が湧きました。互いの持つかわいい女の子の情報を交換したりしていた記憶があります。

性格的にはコンカフェキャストを演じるというよりは、ありのままで立ち振る舞い、友達のような雰囲気で接するのが得意な子だったように感じました。ファッションや音楽が好きそうな様子や映画感想ツイートをしたりなど、そういった趣向を持つメイドさんである事は個人的には好きなポイントでした。実際に学校ではデザイン系の勉強をしていたようで、広告関係に進みたいとかつて言っていた記憶があります。少しメンヘラ気質な所もありましたが、個人的にはそれも可愛気がある程度で微笑ましいと思える一面でした。

私に対してはというと、少し偉そうな言い方かも知れませんがよく懐いてくれており、いつもニコニコしながら話に来てくれる姿が印象的でした。私がTwitterで発言した内容をイジってきたりと、グイグイ懐に入ってくる感じも嬉しかったです。いつかの生誕イベントでは、私が当時施行された受動喫煙防止条例を盾に「喫煙可能だったらどうしよう…」的な事を嫌味を込めて何気なくツイートしたのを見て、当日までに対応してくれていたりという真面目な一面もあり、今思うと本当に良くしてもらったなと感謝する事ばかりです。そういう意味では沢山気を遣わせた様な気もします。こんな月に一度来るか来ないか分からないような客に。本当に良い子でした。

容姿はというと、整った顔立ち、特に高く綺麗な鼻が特徴的で、その軌跡を辿る美しいEラインは思わず見蕩れてしまう程。一説によれば「日本美鼻百選」(※存在しない百選)に選ばれているとかいないとか。そんな彼女がイベント用に作った写真集は私の宝物です。写真には澄ました顔しか載っていませんが、店舗で見せるオタク過ぎるニチャニチャスマイルも個人的には好きな所でした。

少しネガティブな所だけが短所に見えましたが、社会に出れば自然と鍛えられていくものなので、あまり気にせずに社会人として頑張っていって欲しいなと陰ながら思っています。


【第2号】 もちさんぷりょ @simple_is_mochi

※業界引退により第2号は永久欠番

【第2号】 もちさんぷりょ @simple_is_mochi

『清く、正しく、おもしろく、かわいく。』

はいにゃん帝国グループのメイドカフェ『Ring』の副メイド長を務める人気メイドのもちさんです。先日に行われた生誕イベント大盛況っぷりも記憶に新しい所ですね。容姿の可愛さもさることながら、正義感とユーモアに溢れた性格面、気遣いや人当たりの良さといった接客面でも他と一線を画すスーパーコンカフェキャストです。

私の推しが彼女と友達だったという縁で会いに行ったのが最初ですが、その魅力的な人間性に惹かれ、その後度々会いに行くようになりました。私の事をおもしろいと褒めてくれる数少ない変わった女の子で、素直に嬉しいという気持ちと「大丈夫かな…?」という心配な気持ちが同時に湧き起こります。

綺麗系というよりは可愛らしい系統の容姿で、これは私だけかも知れないんですが、ちょっとした所作や歩き方、立ち姿に時々少年っぽさを感じてしまいます。ハッキリとした物言いにも。「少年っぽさ」はめちゃくちゃ親近感が湧く要素なので好きな所です。誰にも媚びたりしない姿勢も大好きです。客の話に対しても安易に同調したりせず、違うと思った事にはハッキリと否定の意見を述べる事が出来る子です。

彼女もまた「ありのまま」を基本とした接客スタイルで、同性異性問わず多くの人に愛されています。

彼女とはコンカフェ文化について話す事が多く、古の萌え産業従事者としての生の声はとても貴重で参考になります。また、発言力のある彼女のツイートに共感を覚える同業のコンカフェキャスト達も多く、私も好きでよく見ています。

敢えて無理やり短所を挙げるとするならば、そのありのまま過ぎる奔放さにより親近感が湧き過ぎてしまう所ですが、一方でそれは長所にも成り得る部分である為、一概に短所とは言えません。コンカフェキャスト然とした偶像っぽさは皆無なのかも知れませんが、それと引き換えに圧倒的な距離感の近さを得た女の子だと思っています。

彼女を推す人は何ひとつ後悔する事も苦しむ事もなく、卒業するその日までオタ活を全う出来る事が約束されるでしょう。

※ちなみに1号と前世で同じ店だったようです


【第3号】 めみ @sucha_hy

【第3号】 めみちゃん @sucha_hy

『メミィは何でもお見通し』

1号と2号、2号と3号となんだか数珠繋ぎのようになりますが、関係性のある子を故意に繋げていっている訳では決してありません。2号のもちさんとリアルなお友達であるめみちゃんは、眠ってもみれない夢のような恋をするオオカミ耳の女の子たちの隠れ家『little wolves bar ephemeral』というコンカフェのシスター(リーダー的な役職)です。

圧倒的にかわいらしいその容姿で得た知名度の高さが示すように、関西を代表するコンカフェキャストのひとりであり、ミナミエリアに於けるコンカフェキャストのポップアイコンと言っても過言ではない存在です。一時期はコンカフェ業界から離れていましたが、復帰した今も尚その存在感は健在です。

「画像だけでバズる側の女さん」であるにも関わらず、本人は至って謙虚で控えめというギャップが個人的にはツボで、彼女を魅力的に感じる要素のひとつです。陽キャとは真反対に居ながらも、時には陰キャ(失礼なタイプの)にも辛口だったりするので尚おもしろいです。

彼女とは以前別のコンカフェに在籍していた時に初めて会いました。話していても終始笑顔の絶えない女の子で、かと言ってめちゃくちゃ明るい女の子かと言うとそういう訳でもなく、時折見せる暗い表情やネガティブな発言も、ある意味等身大の飾らない姿として好感が持てますし、そしてそれもまた笑いに変えてしまえるユーモアのセンスも彼女の大きな魅力だと思います。

個人的には傷付きやすく繊細な印象が強いです。

例えば彼女を子犬に見立てたとして、あなたが初対面で彼女のかわいらしい容姿に魅了され、軽率に頭を撫でようと手を差し出そうものならば、彼女はきっと牙を剥きあなたに向かってくるでしょう。というのは比喩表現ですが、失礼な態度を一度でも見せると心を閉ざし、再び心を開かせる事は難しい…それくらい繊細なイメージを勝手に抱いています。

最初からリスペクトを持って真摯に向き合えば、きっと最高の時間を共に過ごせると思います。こんなにかわいくておもしろい子にはそうは簡単に出会えません。出会える場所はたったひとつ。そう、ephemeralならね。

『最高の時間を共に過ごせる』とか書くとそれっぽいお店の子の紹介文みたいでアレですが、ephemeralは素敵なコンカフェです。シティヘブンには載っていません。

※以前道端でめみちゃんに200円を貰ったので、若干の美化を加えて書いています。


【第4号】 ミルカ・デ・ポン @miruka_afilia

【第4号】 ミルカ・デ・ポン @miruka_afilia

『アイカツ、一生、一緒に、居てくれや。』

大阪梅田は堂山にあるアフィリア・エゴイスト(アフィリア大阪店)の後輩(※アフィリアグループではキャストの事を後輩、お客さんの事を先輩と呼びます)であるミルカちゃんは、エゴイスト内でも比較的新しめのキャストさんです。私も数えられる程度しか会った事がありません。

エゴイストには様々なジャンルのオタク女子達が入学する傾向が強いように思います。既に卒業済みではありますが、ウイちゃん・イトちゃん・ピースちゃんといった「何かに振り切ったオタク」を何人も輩出しており、ミルカちゃんもまたそんなオタクキャストの内のひとりです。※過去現在も含めて今まで航空機、バンギャ、ジャニオタ、特撮、BL、レースクイーン、カメラ、競走馬、スロットなどのオタクキャストに出会いました。

誰しもが世代の違いや趣味趣向や価値観の違いなどから、自分と合う何かしらの要素を見つけるまでは、他人に対して無意識に壁を作ってしまうものですが、彼女の良い所のひとつとして、完全なオタク耐性が備わっている事でオタク達に対して心の壁がないことが挙げられます。

オタク文化に対する造詣の深さ、そして持ち前の人懐っこさも相まって、彼女にはお客さんとの距離を縮めやすいという強みがあると思います。若い女の子に共感して貰えるという事に対して喜びを覚える中年男性は意外と多いです。本来交わることのない世代間で生まれる共通の話題には、一部の中年オタクにとって麻薬的な中毒性があります。とにかく「話したくなる女の子」である事は完全なるアドバンテージです。

Twitterでは息をするようにツイートするスタイルで楽しませてくれるミルカちゃん。ツイートは多ければ多い程に良いです。そして彼女が時折見せる「熱さ」が好きです。少年漫画的なバイブスを感じさせられますし、その言動からは溢れ出る「絶対に良い奴」感が見て取れます。

まだまだよく知らない事の多い彼女の良い所については、きっとこれから知っていく事になるでしょう。k.w.s.k.はそう言って立ち上がると、一年以上に渡って紛失中であるクラスカード(アフィリアの会員証的な物)の再発行手続きを行う準備に入っていくのであった。

to be continued…

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【第5号】 神城ゆゆ @yuyu_plant

【第5号】 神城ゆゆ @yuyu_plant

『僕の好きな最強ツインテール』

東京では何かと話題のみらいぷらんと、その大阪店の副司令である神城ゆゆちゃんは弱冠20歳のキャストです。年齢こそまだ若いですが、10代の頃からコンカフェキャストとしてのキャリアを歩み始め、みらいぷらんとではスタートメンバーではありませんでしたが、他店での経験を元に即戦力として入店し、今では決して欠くことの出来ない中心的な存在となっている印象です。

私が思うみらいぷらんと大阪店のおもしろい所は、絶妙なバランス感で成り立っている所だと思っていて、前店長が辞めた後の要であったみりんちゃんも卒業し、後を引き継ぐ形でにゃんちゃん、めこたん、ゆゆちゃんの三人の少女達が舵を取る体制となりました。

自由でトリッキーな振る舞いが特徴的且つ魅力的でもある他の二人とは対照的に、どちらかと言うと良識的且つ対外的な役目を担うのが彼女…という印象があります。実際のところはどうなのかは分かりませんが。

三人以外のキャスト達も個性豊かで、それぞれが違うタイプのキャストさんなのですが、全体として見ると絶妙なバランスでみらいぷらんとっぽく(非王道的でちょっと治安の悪い雰囲気)まとまっているのがなんともおもしろいなと思って見ています。

ゆゆちゃんは人と話すコミュニケーション能力に長けている印象が強いです。老若男女、オタクから陽キャまで。得意なのは同世代なんでしょうが、持ち前の明るさとノリの良さで年の離れたお客さんからもかわいがられるタイプだと思います。推されていない相手からも支持される対応の良さはきっと彼女の強みでしょう。

であるにも関わらず、学生時代に友達が少なかったというエピソードを披露するあたりから察するに、彼女はコンカフェキャストに徹していられるタイプの子で、勤務中は本来の自分とは違った人間として、しごできコンカフェキャストを演じられるタイプなのかも知れません。

容姿に関しては、これぞ「The コンカフェキャスト」と言わんばかりの前髪パッツンのツインテールにバチバチのアイメイク。世のオジサン達からは「地雷」「ぴえん」などと言われそうな出で立ちですが、外見とは裏腹に中身は至ってマジメな学生という印象です。顔立ちもとてもかわいらしく、SNSで投稿される自撮りよりも実物の方が良いという評判で、これにはさすがに本人も「え、なんで?かわいいやん…」と困惑を隠せない様子。かわいいのにも関わらず、自撮り投稿のいいね数が伸びないという呪縛にに悩まされている姿が個人的にはおもしろいです。(おもしろがるな)

私の事は「面倒臭いオジサン」くらいにしか思っていなそうな素振りで接してくる反面、ツイート自体はよく見てくれているようです。ツンデレかも知れませんが、まぁ本当は自分の事を悪く言われていないかのチェックだと思います。ただ「内容に同調していると思われたら何かと困るから」という理由でいいねはされません。何とも失礼な子ですが、顔がかわいいので許してあげます。

みらぷら大阪のキャストは口を揃えてこう言います。
「でも私達、顔がかわいいから。」

全てが許される魔法のフレーズだそうですが、こういう「かわいい範囲内でのちょっと性格の悪い感じ」もまたこの店の良さだと思っているので、王道系コンカフェに飽きてしまった人には是非お薦めしたいと思います。


【第6号】 れいな🍣 @_re___n_

【第6号】 れいな🍣 @_re___n_

『If…もしも、ハロオタがアイドルになったら。』

みんな大すしれいな🍣でお馴染みのれいなちゃんは、会員制コンカフェ『Bar Nest』のキャストであり、現役のアイドルでもあります。最近では珍しくもなくなった「アイドル兼コンカフェキャスト」ですが、彼女の場合は少し特殊で六本木のアフィリア・スターズを2015年に卒業した後、保育園の先生、被写体活動、アイドルフェスでのお手伝い、コンカフェ勤務などマルチな活動をした後にアイドルとしてデビューしました。

私が彼女を知ったのは、アフィリアを卒業する辺りの2015年頃だった気がします。当時地下アイドルオタクをしていた私は、東京であるひとりのアイドルとそのオタク達に出会いました。この出会いは後の私の人生に大きな影響を与えるのですが、その話はまた別の機会に。そのアイドルの一番仲の良い友達がれいなちゃんでした。

見知ってからの期間こそ長いですが、特筆すべき彼女との思い出は実はありません。と書くと冷たく見えるかも知れませんが、決してそうではなく、数ヶ月に一度くらいのペースで何かしらのイベントにて顔を合わせる、というのを七年間ほど続けているという何だか不思議な関係性です。ですので彼女の熱心なファンに比べればめちゃくちゃ薄い関係性だったりします。

顔を見せに行く度に笑顔で迎えてくれるれいなちゃんの存在は、私にとって「安心を与えてくれる女の子」であり、遠くに居ても覚え続けてくれているという事が、こんなに嬉しいものだと気付かせてくれた存在でもあります。そういう意味で彼女は特別な女の子です。お互いがお互いを何も知らなかったとしても。ただ“覚えている”という事だけで。


【第7号】 sari @qn_chi

※業界引退により第7号は永久欠番

【第7号】 sari @qn_chi

『君の笑顔、クワッカワラビーみたいだね。』

sariちゃんはれいなちゃんと同じく会員制コンカフェ『Bar Nest』で働いている副店長の女の子です。と言っても、これを書いている本日8/31の出勤を以って最後の出勤となり、コンカフェ業界を卒業します。彼女もまた古のアフィリア魔法学院の後輩であり、グランドロッジ(アフィリア池袋店)に在籍していた過去を持ちます。

大阪在住の私は数えられる程度しか行く事が出来なかったNestですが、行く度に笑わされ続ける彼女達の接客が大好きでした。店内だけではなく、Twitter上での彼女達同士のやり取りを眺めてるだけでも楽しくて、こんなにおもしろい女さん達が居るのかと、当時自分の中にあったコンカフェの概念を覆されたような衝撃を受けた事を覚えています。

その中でもsariちゃんが特徴的なのは、自身も常に笑顔で居ながら周りも笑顔にさせるスキルで、誰もその笑いの伝播からは逃れられません。

もちろんただ笑っているだけではありません。お客さんに対しての姿勢も素晴らしく、ちゃんとお客さんに興味を持った上で話を聞く姿勢や、話したい事を話す姿勢には感心します。長いキャリアで培った感覚は伊達ではなく、どこにでも居そうな三流コンカフェキャストがやってしまいがちな『興味のない相手に向けた“中身が無く記憶にも残らない会話”をぼんやりと行う』事はありません。その点で彼女はプロであり、ちゃんと聞き、ちゃんと話せる女の子です。万が一記憶に残らなかったとすれば、それは泥酔し過ぎてしまったせいでしょう。※このコンカフェは泥酔がコンセプトです

かわいい自撮りも好きでしたが、ちょっとダサくて笑える他撮りもおもしろくて大好きでした。

今思っても遅いのですが、もっと話をしてみたかったですね。聞きたい事は沢山あった筈なのに。後悔後に立たず。店長のきゅあちゃんに対しても同じくそう思います。本当に素敵なコンビでしたね。長い間お疲れ様でした。出会えて良かったなと心から思います。

数えられる程度しか行っていない人間が言えるような台詞ではないので、Twitterではなくこうしてnoteにしたためておこうと思います。かわいいTシャツはクローゼットに掛けて忍ばせておいて、見つける度に彼女の笑顔を思い出してはニヤニヤしたいです。


【第8号】いとう @ito_Utopia

※チェキを捜索中の為、画像はなし
【※2023年5月25日追記】

『クイーン オブ オタクコンカフェキャスト』

アフィリアエゴイスト時代はイトちゃんという名前だったいとうちゃん。私の中では今でもずっとイトちゃんですが、現在はミナミにある『Utopia』に転生し、心機一転いとうちゃんとして頑張っています。同店では本格的清楚系担当であり、ネット文化に強いオタクコンカフェキャストとして唯一無二な存在となっています。その肩書は伊達ではなく、一般的には知られていないようなネットミームの歴史や知識に精通しており、オタク文化に対する造詣も深く、そんじゃそこらの自称オタク女子達なら泣いて逃げ出すレベルのホンモノです。

また、彼女は漫画創作者としての一面もあり、かわいいキャラのイラストは私も大ファンで、彼女が以前デザフェスに出店した時にはビッグサイトまで足を運びました。

芸術的な感性はもちろんですが、何より私が彼女に惹かれたのはやはり『圧倒的なおもしろ女』である点です。エゴイスト時代の黒ギャルコスプレで披露したガングロメイクは、大阪のコンカフェのコスプレイベント史上で最もインパクトを残したと伝説になっており、宅コス写真としてSNSに投稿された『一人二役戸愚呂兄弟簡易工作コス写真』と共に大きな爪痕を残しました。

そんな表現者としての感性に私が感銘を受けたこと、また私のコンカフェ思想の良き理解者であることを理由に、k.w.s.k.ギャルズに相応しい人材として満を持して加入してもらいました。

更に彼女は双子であったり、昭和の少年漫画やアニメに詳しかったり、他にもサンリオ、プリキュア、アイマス、ロリィタ、メンズアイドル、アレン様などの要素があったりと、ここでは書ききれないほどに情報量が多過ぎるのでこの辺にしておきます。


【名誉k.w.s.k.ギャルズ】 みちゃん @iktrktns

【名誉k.w.s.k.ギャルズ】 みちゃん @iktrktns

【※2022年12月30日追記】

『無遅刻、無欠勤、無露出、有信念。』

2022年の3月にみらいぷらんと大阪店を卒業したみちゃんことみりんちゃん。大学卒業と上京就職というコンカフェキャストにとっては最も真っ当な形で卒業をした彼女は、その辺に居るようなただのコンカフェキャストとは違い、古の日本橋を生き抜いた『分かり手』の女の子のひとりでした。

私が出会ったのはみらいぷらんとが初めてでしたが、話をしているとなんだか昔から知っていたかのような感覚にさせられる不思議な女の子で、辛酸を舐めて生きてきたキャストならではの達観した視点を持っていながらも、自身も拗らせ型の限界気質なオタク要素を抱えているという、相反する二面性を持った魅力的な一般女性(会社員)です。

自身もオタクであるコンカフェキャスト達は、主に二つの傾向に分かれます。それは『推しを友人化する公私混同型タイプ』と『明確に線引きした立場重視型タイプ』の二つです。彼女は後者のタイプであり、コンカフェキャストのあるべき姿を思い、時にはコンカフェ業界の現状を憂う。自分の中に明確な信念を持って働いている。そんな女の子でした。

卒業する間際の最後の方は、諦めに似た感情が漏れる事もあったように思います。何かの話をしている時に「もう辞めるからどうでもいいけどね…」と言った彼女に私は何も言えませんでした。彼女が今までに感じてきたであろう大人への絶望を私は何も知らないので。彼女が尽くしていたのは決してコンカフェそのものではなく客に対してであり、また仲間に対してだったように私には見えました。

私が彼女に対して個人的に感じた親近感の理由は『話しやすさ』でした。充分な教育を受けており、一般教養と一般常識を兼ね備えている事と、自分の弱さを曝け出せる事、そして自分の意見を伝えてくれる事。私が話しやすい相手と感じる為の条件を全て満たしている女の子だったからです。

そういう意味では、今まででそう感じたのは彼女たったひとりだったのかも知れません。大人っぽさと子供っぽさが混在する所や、よく気付く察しの良さ、媚びないタイプの人懐っこさが大好きでした。もう少し早く出会いたかったなと思わされた子のひとりです。

先日開催された、彼女の友達が主催するカフェイベントで久し振りに顔を合わせた際に、チェキのメッセージによってk.w.s.k.ギャルズへの加入希望を伝えられ、既に現役を引退している事から名誉職での加入と相成りました。直接口頭で伝えるのではなく、チェキで伝えてくる辺りが彼女らしいなと思いました。素直に嬉しかったです。


あとがき

以上がk.w.s.k.ギャルズの極私的紹介文です。結構書けるものだなと自分でもビックリしています。的外れな事もあるとは思いますが、内容は基本的に良い事しか書いていないので赦されたいです。タイトルにもあるように悪口はありません。多分。きっと。…ありませんよね?不安になってきました。

いつか推しメンの事も書いてみたいです。
かつて推しメンだった女の子も。

ちなみにk.w.s.k.ギャルズはいつでも新メンバーを募集しています。ただし特典はこれと言って特にありませんし、名誉ある称号でもありません。場合によっては後ろ指を差されて笑われる可能性があります。それでも加入したい方はいつでも名乗り出てください。

それでは今回はこの辺で。
読んでくれた方には最大の感謝を。

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