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私の好きな本 1

私は読書が好きです。
読書が好きなのは、同じく読書を趣味としていた母の影響が大きいせいかも知れません。
と言っても、最近はYou Tubeや漫画、スマホゲームをピコピコやるせいで、読書に割く時間がめっきり減ってしまいましたが。

自分の好きな本やその思い出、積読のリストアップ、興味ある本の整理も兼ねて、ここに書いて行こうと思います。記念すべき初回(?)は読書が好きになったきっかけでもある思い出の一冊から。

ぼくは王さま
作:寺村輝夫 画:和歌山静子

小学生の頃、休み時間になるとゴム跳びに誘ってくれる友人がいました。どんくさい私はゴム跳びが苦手で仕方なくて、すぐ失敗し柱役に回されてしまい、貴重な休み時間をほぼ柱役で終える日々を過ごしていました。友人達は、自分の華麗な足技(?)を披露したいが為に柱役になるのが嫌で、どんくさい代表格の私を連れて来たがったのかも知れない…
それらを避ける為に、図書室へよく避難していました。休み時間は外で遊ぶ子供達が多いせいか、図書室はいつも静かで誰もおらず、私には居心地が良かったのです。「図書室で勉強する」を口実にゴム跳び仲間から距離をおき、色んな本を手にとってパラパラと読み、気になれば借りる…その中で出会ったのが「ぼくは王さま」です。


大人になってから買い直しました


寺村輝夫さんは多くの児童書を手掛けておられ、王さまシリーズの他にも わかったさんシリーズにこまったさんシリーズ…どんどん読み、楽しみました。
王さまシリーズは特にはまって、親によく買ってもらいました。大事に大事に読んで楽しむ日々でしたが、従兄弟が幼稚園に入った頃、私の大事な王さまコレクションを「あんたも大きくなったから読まないでしょ。従兄弟にあげたら?」と無慈悲な事を母が言い出したのです。やだ!!あげない!!今も読んでるし!!と断固拒否しましたが抵抗も虚しく、私の大事なコレクションは貰われて行きました。

そして長い年月が流れ私も良い大人になった頃、姉ファミリーに男の子が授かりました。めでたいムードの中、従兄弟ファミリーからお祝いと一緒に届けられた「この児童書面白いよ。古いけどもらって。」と届けられた本の袋。…嫌な予感しかありません。恐る恐る中身を取り出すと、そこには 私がかつて大事に大事に読んでいた王さまシリーズが、ボロボロになった無惨な姿で現れました。おい相棒、どうしたその姿…と中を開くと、デカデカと書かれた従兄弟の名前。そうか…魂を売ったんだな… 

もらった本でも名前を書くのは一億歩譲ってまあ許せるわ。それはもう良い。だからってもらった奴(の姉)に「うち読まないからもらって」なんてどの面下げて言ってんだこの野郎!!ちくしょう!!私の大事な思い出を!!

…何かよく分からなくなってきた。
そんな私の思い出をお焚き上げすべく、書かせていただきました。何だかんだゴチャゴチャ書きましたけど、私の王さま愛は永遠です。

終わり。(なのか?)