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学校再開したものの・・


【学校再開後の児童・生徒の心境】
6月1日から多くの学校が再開されました。
記事の中では、高校生と小学生の声が取り上げられていました。

東京都内の私立高校3年の女子生徒(17)
「まだ電車に乗るのが怖い」
「以前のように学校や塾に通えるようになるとは思えない」
都内の小学3年の女児(8)
「公園の滑り台で遊べてうれしかったけど、出歩きすぎたかも」
「まだ外で遊ぶのを我慢した方がいいのかな。マスクは絶対しないと」

と、緊急事態宣言が解除された週末の行動を振り返っています。


【竹内和雄准教授の指摘】
(『毎日新聞』2020年6月1日朝刊「新型コロナ諦め、感情示さぬ子 教員ら危惧 個々と関係作りを」)

この記事では、兵庫県立大学の竹内和雄准教授をコーディネーターとし、大阪と兵庫の公立小中高校の教員たちが、子どもたちと学校の現状と今後についての座談会で語ったことがまとめられていました。

中学校養護教諭Bさん
「休校前と比べてびっくりするくらい反応がない。」
「教室で久しぶりにクラスメートと再開しても、冷静で、笑い合ったりスキンシップを取ったりしない。部活の大会も中止になり、悲しいはずなのに誰も口にしたり表現したりしない。」
竹内和雄准教授
「大人もわからないことが多いが、子どもたちはさらに分からないことが大きすぎるのではないかと思う。その結果、無の状態になってしまう。」

とそれぞれの考えを述べた上で、竹内氏は阪神大震災や東日本大震災の直後は子どもたちは安定していたものの、その2、3年後に荒れたケースが見られたことから、今回もそういったことが危惧されると指摘しています。


【最後に】
学校が再開されたものの、まだまだ警戒が必要なようです。そして、さらに竹内氏の指摘にもあったように、現在は落ち着いているように見える子どもたちでも、感情を爆発させたり、荒れた行動をしたりするといった、「反動」は遅れて見られる可能性があることを知っておかないといけません。
大人にとっても大変ではあるのですが、より細やかな視線が必要とされています。

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