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葛藤を言葉にする

 こんにちは。東京藝術大学 Diversity on the Arts Project(通称:DOOR)受講生の細尾です。受講生有志とトリーチャー・コリンズ症候群の当事者である石田祐貴さんと一緒に、実習を進めています(詳細をこちらにまとめています)。

 12月14日に、私達が参加している「ケア実践場面分析実習」の第2回中間発表がありました。私達のチームは、前回の中間発表以降に行ったミーティングの内容、発展させた制作物の詳細について発表しました。

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 私達のチームは、「障害の伝え方」をテーマにしています。石田さん個人に焦点を当て、トリーチャー・コリンズ症候群について様々なメディアを用いて伝え方を模索します。実習の制作物として、その発信の経過と結果をまとめ、2020年2月の最終発表会で発表する予定です。

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 第2回中間発表では、座談会や講演会、Youtubeで石田さんと交流した人にアンケートを取り、石田さんと話した前後でどのように石田さんの印象が変わったか聴取することも新たに発表しました。発表後、講師の金野千恵先生から、下記のようにフィードバックをいただきました。

● 盛りだくさんの内容なので、2月の最終発表に無理に間に合うように詰め込まず、2月以降も続けていけるようにするといいですね。

● これは難しいことかもしれませんが、石田さんだけではなく、他のトリーチャー・コリンズ症候群の方にも同様にインタビューできるといいですね。(細尾:公の場に出たくない方かもいらっしゃるかもしれません。)それはそれで、出たくない葛藤を匿名でも聞くことができれば、そういう葛藤を抱きながら生きている方がいることへの理解が深まるかもしれません。

 私は、Youtubeの撮影で石田さんに質問するたび、石田さんがご自身の葛藤を丁寧に言葉にしてくださるのが印象的でした。金野先生が提案してくださったように他のトリーチャー・コリンズ症候群の方にもお話を伺えるのかはわかりませんが(次回ミーティングで石田さんに尋ねてみます)、この実習と企画を通して、様々な背景の元で葛藤を抱えながら生きている方への理解が深まればと願っています。

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【石田さんチームのメンバー紹介】
● 工藤さん:療育施設で子供と歌って踊る元音大生。
● 小出さん:元は医療ソーシャルワーカー、今は障害者B型支援施設理事。● 藤田さん:福祉に関わりがないままDOORを受講した会社員。
● 細尾:中華料理が好きな医者兼ライター(この記事の筆者)。


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