ムーミンママは愛の人
こんな人になりたいと憧れる人がいる。
憧れる対象は実在の人物だったり、小説やアニメ作品のキャラクターだったり色々だけど、その人に出会うとどうしようもなく惹きつけられてしまう。
いくつかある憧れるタイプの中のひとつが、愛を生みだす人だ。
どんな存在に対しても惜しみなく愛を与えて、その愛が揺らぐことがない。ムーミンママがこのタイプだと思っている。
ご存知、トーベ・ヤンソン原作の世界的に愛されている作品『ムーミン』の主人公の母親だ。
公式サイトでは、優しくて穏やかなお母さんなんだろうな、と思わせる紹介文を読むことができる。しかしムーミンママはただ優しいだけではない。彼女の愛はとてつもなく強いのだ。
1990年から1991年にテレビ東京系で放送された『楽しいムーミン一家』、その第1話「ムーミン谷の春」で彼女の強さが描かれている。YouTubeでも見ることができるので、検索してみてほしい。
あるきっかけで恐ろしい姿に変わってしまった主人公が孤独と絶望に飲み込まれたときに、ムーミンママの揺るぎない愛が彼を救うのだ。
同じような状況に置かれたとき、私は彼女のようにできるだろうか。
わからない。でも、そうできる人になりたい。
物語を通じて目標や憧れを見つけることを幸せだと思う。私の日常は家庭と職場を中心にとても狭い範囲で続いていて、出会う人も経験も限られている。それでも作品の中で憧れの人に出会えれば、心の中でその人のための部屋が一つ増えるような気がする。
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