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ノンアルバーをアップデートしてみた

2月にノンアルバーを始めて、次が4回目になる。毎回楽しいし、反省もある。そして、それを工夫によって乗り越えようとするのもまた楽しい。月2回っていうのもいい。準備に2週間かけられるのは、ちょうど広告代理店時代の競合プレゼンと同じくらいだ。リズムが体に合ってる。本当は利益のことを考えながらちょっとずつ仕入れを増やしたりすればいいんだけど、楽しすぎてグッズや冊子をつくりまくっている。旅先でノンアルを仕入れるのも楽しい。旅行振興券を活用して買いまくってしまう。やばい。

次回のアップデートはけっこうたくさんあるので、初回に来てくれた人も楽しめる気がしている。「ちょっと見てやるか」と思ったら来ていただけると嬉しい。

1.新メニューがたくさん

回を追うごとに、街中のノンアルが気になってしまう。基本的には一度飲んで美味かったものだけを店のメニューに載せているが、これまで1回だけで消えていったメニューもある。なんか違うな、とか、店で飲んだら違うな、とか。うまく言語化できない。次回のメニューはこんな感じだ。けっこういいラインナップになってきたと思う。

ワインオルタナティブNON

nomaのシェフが開発したノンアルコールドリンク。食事に合うワインの代替というコンセプトなので、ワインオルタナティブと呼ばれているとか。仕入れたのは「ソルティッド・ラズベリー&カモミール」。ほんの少しの塩と果実味のあるベリー、それにカモミールの紅茶感がありそう。ありそう、というのは、もったいなくてまだ開けてないから。炭酸なので、開けたら飲み切った方が良さそうなのだ。最近出会った仕事相手から紹介いただいた。ノンアルバーを始めた時は、バーで出会って仕事に発展したりもするのかな、なんてちょっと思ってたが、逆だった。仕事先からバーへの流れ。面白い。ちょうど、祝杯感のあるノンアルを探していたのでビビッときた。シャンパン的なタイミングで開けたいものである。その時には自分も自腹で飲みたい。

小夏ソーダ

高知出張の時に出会った柑橘系シロップをソーダで割ったシンプルな一杯。小夏という品種は酸味が強くて、八朔や蜜柑よりもソーダに合う。夏が似合うさわやかな新メニューだ。

CBDドリンク PHANTOM

ノンアルバーをやり始めてつくづく思うのは、お酒という合法ドラッグの強さだ。あの酩酊感と非日常の解放感。俺は知らないが。それに少しでも近づきたくてCBDドリンクを仕入れてみた。飲むと少しクラクラする。酒豪スタッフ・タクちゃん曰く「ニヤニヤする」そうです。味はレモンスカッシュにほんのりとろみがある感じ。未体験のチルを楽しむならぜひ。

梅ボトルキープ

ノンアルには憧れがある。そう、ボトルキープである。あの名札みたいなやつ書きたい。「俺のボトルで飲んでいいから」って外で言いたい。しかし、なかなか常温で保管できる液体がない。酒はここでもノンアルに立ちはだかるのだ。強いな、酒。いろいろと考えてついに見つかったのが「梅」である。韓国産の梅エキスをオリジナルデザインのボトルに煮沸消毒して移し替える。なんだかブランディング感があって楽しい。結局こういうのをつくるのが好きなだけなのかもしれない。客商売よりも。

POJITO RED

これもまた高知で出会った紫蘇のシロップ。ポヒートに入れてみたら意外と相性がよくて、ミントの爽快感にコクと香りが合わさって味に深みが出る。草系?ってことで合うんだろうか。鮮烈な赤が気分を華やかにしてくれる。新たなシグネイチャーとして、売り出していきたい。ノンアルに足りないパンチは、香りによって出せるのかもしれない。

ノンアルのジントニック

日本初のノンアルジン「NEMA」。六本木のセレクトショップまで買いに行き、やたらセンスの良さそうな初老の店主と話して仕入れを決めた。トニックで割るのがいいんですよ、とのことで、ノンアルのジントニックが完成。このジンは、バラの香りと八ヶ岳の水で出来ていて、まさに水がキレイな日本ならではの宝だ。香りを追求した先にノンアルの可能性が広がっているとしたら、ジンはさらに堀りがいがある。初めて飲んだ時はその美味さにビビった。

2.新グッズがたくさん

デザインが好評なアルコール免罪符について、ステッカーだけじゃなくて、キーホルダーやグラス、ロンTなどもつくってみた。そのほかにも、ノンアル勢のためにこっそり渡すための秘密組織的ステッカーや、来店時にお渡しするライナーノーツなど、冊子を配るようにしている。このへんは本業で散々やった作業のため、まさかここで活きてくるとは思わなかった。ほんま楽しい。

永久に罪が許される無限アルコール免罪符
永久に酒が飲めるアルコール免罪符グラス
初回限定のCDサイズ・ライナーノーツ
アパレルにまで手を出してしまった
ノンアルのためのグッズも…

3.価格の見直し

初回と2回目は全体的に価格が高かった。長く続けられるように、バー価格として引き上げたのだ。でも、なんか高えなって思った。つまり、自分が客だったら高えな〜って。そもそも、儲けを出したいわけじゃなくて、スタッフに還元したり、みんなが無理なく楽しめるバランスを見つけたかったので、ちょい下げました。平均的には300円ほど。まだまだカフェとかよりは高いと思うけど、それぞれが納得できるバランスで続けられるといいなと思う。具体的にはどのメニューも原価率30%である。毎回の場所代を考えると、5〜10人くらい来てくれて、2〜3杯飲んでいただけると採算がとれる計算だ。ざっくりだけど。1回目に来てくれて「なんか高えな」って思った人は「また行ってやるか」と思ってくれるといいな〜。それでも高いっていう場合はしょうがないっすね。こっちも商売なんで。あと、アルコール免罪符は毎回買ってもらうのもアレなんで、無限バージョンもつくりました。キーホルダーとして。なんとなくだけど、ノンアル:アルコールの人数比が7:3くらいになるといいグルーヴになるんじゃないかな〜なんて思ってます。ノンアルにはやさしく、アルコールには少しだけ厳しく(笑)

次回のメニューはこんな感じ

そんな風にして世界は今日も回り続けてるわけですが、ノンアルバーのアップデートはこんな感じです。よかったら遊びに来てみてください。第1・第3土曜に渋谷某所でやってます。次回は3/18土の18:30から。詳しい場所はDMなどでお教えします。いつもは完全会員制のバーを間借りしてるのです。

ではまた、シラフでお会いしましょう。

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