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家に入れない

モラオがまだ家にいたころ
モラオが近づくと身体が震える
手が震える
動悸息切れ眩暈などの症状が出るようになった

それで家庭内別居を試みたわけだけど
会わずに済む=怒鳴られることはない
これは確かに楽ではあったのだけど
モラオは『俺様悪くない』のスタンスだったので
普通に生活しているわけで💦

それを避ける生活というのはなかなかに辛かった

平日の場合
朝7時10分くらいに出勤するモラオ
以前はそれでもモラオの朝食の準備もしていたのだけど
ある冬の朝
手が震えるワタシを見てご立腹だったモラオの一言で
台所作業の途中で黙ってその場を離れた
それ以後モラオが出勤するのを見てから慌てて台所へ行き
息子たちのお弁当を作ったり朝食の準備をしていた

きちんと車が出るまでは気が抜けない
ドアを開け外に出たと思ったら急に戻ってくることもしばしば💦

困るのは息子たちが7時ころに食事をとらないと間に合わない
というイレギュラーな日

本当に困った

6時前くらいに
一旦台所へ行って息子のごはんをトレイに並べ
モラオに食べられないように
〇〇のごはん
などとメモを残して置いた

これ
息子も食べづらいよな・・・・と
すごく反省してはいましたが
結局これしか思い浮かばなかったごめんなさい

そしてモラオが部屋から出る前に慌てて自分の部屋に戻る

夕食も
「なるべく外で食べてください」と言ったこともありましたが
節約のため笑 家で食べることがほとんどだった
帰りの時間も息子たちとバッティングすると
すごく困った
本当は息子とごはんを食べたかったけど
準備だけして泣く泣く部屋に引き上げた

こんな家庭にしてしまってごめんと
本当に申し訳ない気持ちしかなかった


息子たちの帰りが遅く
モラオが先に帰ってくるときは地獄だった

ワタシは自分の部屋に閉じこもり
部屋の電気を消して居ないよう振舞った
息子たちがいないとわかったら
また怒鳴られるのではと思うと恐怖しかなかった
代わりに息子たちの部屋の明かりをつけておいた
本当に怖くて怖くて
早く誰か帰ってきてと祈った


それでもまだ平日は家にいない時間が多かったからまだマシ


休日の場合

朝9時頃に起きることが多かったモラオ
ワタシは8時50分までに家事を終わらせることに専念した

洗濯はタイマーで朝洗いあがるようセットしてすぐ干せる状態にし
息子たちの食事をトレイに並べ
〇〇の食事
とメモを残し💦
自分もささっと食事をとる
それまでに息子たちがごはんを食べるようなら
食器の片づけから拭くところまでを終わらせる

そして慌ただしく8時50分には部屋に戻る

するとワタシが部屋に戻ったのを確認し
モラオが9時にリビングへ行く

こんな奇妙な状態が何年も続いた

その間に
lineで何度も出て行ってくれと告げましたが(逆効果なのは承知で)
モラオにはこんな生活でも
異常だとは思っていないようだった

モラオは出かけるときは午前中のうちに出かけるか
または昼ごはんを節約して家で食べてから昼過ぎにでかけた
それでも夕ご飯の時間にはきっちり帰ってきた💦

出かけてくれたらまだその間は
リビングでゆっくりしたり
台所でやりたいことをできたのだけど
一日家に居座る日も多く地獄の休日だった

連休などは地獄でしかなかった

息子たちがいない休日はもうどうしようもなかった

息が詰まるので外に出るのだけど
戻ってきたらモラオがリビングにいたりして
外から家の中を窺う不審人物状態のワタシ笑

一旦外に出たら家に入れないという事態

どんなに暑い季節も
寒い季節も
雪や雨が降っても
車の中で時間を潰したり
家の影で座り込んだり

息子たちが帰ってくる時間まで
例えば夜9時とか10時になるまで
TSUTAYAとかマックで無駄に時間を過ごしていた

こんなの異常事態だ
普通の家庭ではない
自分で自分が嫌で仕方なかった





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