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職探し途中経過12/02

無職が、というよりも無収入に耐えかねてまた職探しを再開しました。
実際には友人が”誕生日ディズニー”に行った写真を現地から送ってくれたのを見て「ディズニーランドなんて高いだけで国立公園に行く方が有意義!」と強がっていた気持ちが爆発したからです。
友人はミッキーの耳をつけてミレニアムファルコンの前で写真撮ってたんです。思わず私は「That's MY starship!!」と返事する始末です。
加えて画廊がこの辺りに多く、生まれて初めて欲しい作品(2,000ドル)ができたので働いて買ってみよう!と思うようになりました。
目の前にぶら下げるにはとても色艶のよい”ニンジン”が二本そろいました。

2か月ほど前?にアパートのマネージャーさんの娘さんが職探しの相談&紹介をしてくれるという話でしたが、実際にはその娘さん本人からの申し出ではないので熱をもって間を取り持ってくれたマネージャーさんとはもちろん異なるスタンスなわけで・・・
その後一度偶然すれ違って挨拶する機会がありましたが「一度話さないとね!」と言われて以降とくにご連絡はありません。
実際には企業で働くよりも、いま住んでいるエリアでface to faceの仕事をする方がコミュニケーション能力が上がるとは思っていたので人に頼ってばかりではなく自分で動き出しました。

実際には一昨日、通っているESLを(無料で)開講しているコミュニティカレッジのStudent Success Center(略してSSCというそうです)になんとなくアポなしで相談に行きました。
このSSCではこれまた無料で授業のわからないところを教えてあげたりしています。ESLの生徒も対象です。引き続き太っ腹です。
初めての訪問でした。ドアを開けてみると丸テーブルがいくつか配置されており、生徒らしき人が2,3人座ってなにやらノートをカリカリ・・・
そして受付やらその奥のブース(オフィス)には人影がない・・・うろうろしても誰も見つからず、とにかく徘徊を続けること1分ほど。
あきらめて別の事務所を訪ねてみようかと思ったところ、一番奥のブースから「How can I help you today?」と声がかかりました。(窓口の定型文ですね)
入ってみると素敵なワンピースを着たお姉さんがいて、職探しのアドバイスが欲しいと伝えたところ「あら、入って!座って!」と歓迎されました。
そこからはどのような職を探していて、何時まで働けるか、などなど質問されました。
1分後、「じゃあここのSSCの受付係とかどう?明日空いてる?14時から面接しましょう!」と面接の予定が決まっていました。
どうやらちょうどそのお姉さん(複数のキャンパスのSSCを統括するマネージャーさん)は受付係を探していたようでお互い渡りに船状態に。
そして面接で聞く予定の質問票を私にその場でメールをして、退室しました。
質問票をくれるなんて・・・親切なのかそれだけハードルが低いのか・・・ありがたいです。
そこからは夕方~夜そして朝~面接直前まで質問に答える練習をし続けて若干げっそりしました。
23時すぎまで付き合ってくれた夫に感謝です。

面接は自分でも驚きのスムーズさで会話し、今後SSCの規模を拡大する(それがマネージャーさんのタスク)ために貢献できるようなアイデアの交換まで進み、信じられないくらい成功しました。
4,5人雇いたいそうなので私も合格になるようですがハードルがありました。以下、気付いたことを含めて記述します。

・学校がInternational Student以外のnon-citizenを雇うのが初めてなので、E2ビザを労働局ではなく”学校の規則”に照らして受け入れ可能か人事部に判断してもらう必要がある、とのこと

・Resumeを印刷して持参したところ4大卒の学位があるので給料が若干高いところからスタートできるとのこと
 (私の出身大学のへっぽこシステムのせいで卒業証書の取り寄せが面倒であきらめたくなります。夫の出身校はオンライン申請できるのに・・・)

・私の通うキャンパスのSSCでは訪問する生徒数が少なすぎて問題になっている様子です。私が受付係として雇われても、生徒の呼び込みに知恵をしぼってほしいというマネージャーさんの希望があります。営業スキルが活かせる!と盛り上がりました。

・受付デスクは今のところ暇すぎるので、本を読んだりしていてよいとのこと(呼び込みしますよ!とか大げさに反応しておきました)

・受付の机の下には”Emergency Button”があり、不安な場合は即座にそれを押してCampus Police(学校専属の警備員)を呼ぶようにと言われました。その瞬間に固まりました。アメリカ各地で起きている学校内での銃撃事件を思い出したからです。本当に学校で働きたいのか、その瞬間から悩み始めました。率直に恐怖を感じます。なにせ誰も予期できないことです。そして銃撃事件が何度起こっても、何人殺されても「Thought and Pray」と言うばかりでどうしても銃規制できない国です。銃撃のターゲットにされやすいところで働くのも自分の選択です。
どうしたものか・・・「働けることになったよ」と通知がきてももしかしたら悩んでいるかもしれません。

・働けることになったら二つプロセスを踏むそうです。一つ目は「結核検査」です。腕にパッチテストをして感染をチェックするそうです。二つ目は指紋登録です。これでバックグラウンドチェックになるのでしょうか。

・志望動機の一つに「この学校に居る時が100%心理的に安心できる。職員の誰もが外国人だと見た目で判断したり、私と話すことを躊躇しない。それがとても希望になる。(中略)私もここの生徒(ESL含む)にその安心と希望を与えたい」という内容を加えて話しました。
マネージャーさんからのコメントは「あなたはまだ人種差別的なことを経験していないかもしれないけれど、この辺りは保守層が多く住むエリアできっと経験することになる。辛いことではあるけれど、そういうところなの。私もここでは自身のコミュニティを見つけられない(マネージャーさんはヒスパニック系)」でした。
ヒスパニック系はともかくアジア系がほとんど住んでいないエリアなので、キャンパスですれ違う学生も若干驚き気味で私を見つめることがあります(服装もだいぶ違いますし?)。自分が彼らの最初に話すアジア系になるのかもしれません。だからこそ、私と話すことでアジア系が同じ人間として存在していることを知ってほしいとも思いました。
Wanda Sykes (ワンダ・サイクス)がNetflixのショーのなかで「We're different but we're equal」と繰り返していたセリフが耳に残ります。
私も渡米してからずっと「同じ人間なのになぜ」と夫に話していました。自分が違和感を感じる対応をされたときにです。

そんなこんなで今回就職が決まらなかったとしても、自分のコミュニケーション能力が夏から各段に向上していることが分かったので次の機会にも自信をもって望めそうです。
そして最も変わったところは「面接どうだった?」とすぐにメールしてくれて、さらに「あなたならやれると思ってた!いった通りでしょ!」と喜んで励ましてくれる存在、友達が複数人できたことです。嬉しすぎます。