ピアノ すごい
ピアノはすごい。何がすごいかって言われるとはっきりとは言えへんけどすごい。
ピアノを弾けると表現の幅がぐっと広がる。ギターでは出せない奥ゆかしさや丁寧さがある。ピアノでしか表現できないものがある。
人間、いろいろ表現の方法を持ってる。
心の中で何か燃えたぎるものがあって、それを誰かに伝えようと思ったら、それをなんらかの形にしようと試してみる。
話してみたり、映像におこしてみたり、ことばにしてみたり、絵にしたり、ちょっと変わってるのでいえば、料理を作ってみたり。もちろん楽器で奏でることも立派な表現の方法。
俺は、そういう時は絵を描いたりお笑いのネタを作ったりする。絵は、独学だし月に一枚描くか描かないか程度なのであまり上手くはないが俺にしか描けない絵が描けると自分では信じてる。お笑いもそんな感じ。
絵とかお笑い以外にも、多分文章を書くのも苦手なほうじゃないだろうしギターも下手だけどさすがに基本コードは全部覚えてるしFもちゃんと弾ける。料理も胸を張って言えるわけじゃないけど得意な方だ。昔スコセッシの映画のフレームの研究とかしてたから多分映像作品もやったらやったで無難なのができると思う。
なんやかんや俺は色んな表現の手段を持ってるほうやと思う。
ピアノ以外は。
俺はピアノが弾けない。小学校1年生の時、親にピアノか水泳どっちかだけ習わせてあげると言われ、当時は東日本大震災直後で津波が怖かったから、津波が来たら逃げれるように後者をとった。当時の俺さすがに可愛すぎ。
でもあの時ピアノを選択してたらなあ、というのは今になってずーっと後悔してる。
水泳がまともに実を結んだわけじゃなかった。結局5年続けたけど、小6の最初の方にコーチにデブって言われて、俺はほんまにデブやし仕方ないって思ってたけど、俺からその話を聞いたオカンがスイミングスクールに怒鳴り込みに行って、そのまま行くのが恥ずかしくなって、受験ということもあってやめた。
まあそれでも基本4泳法は泳げるようになったし、ピアノをとったからといってピアノが実を結んだとは限らへんから、後悔はちょっとしかしてない。
でもやっぱりピアノにはピアノでしか表現できないよさがある。
例えば「エリーゼのために」。みなさんは「エリーゼのために」を聴いたことがあるだろうか。生で聴いたことがある方はなおよい。あの曲は、繊細さとか、上品さとか、そういう奥ゆかしさの先にある力強さとか、ピアノのよさをとことん出せる曲やと思う。俺はピアノに関してはめちゃくちゃ素人やから、皆目見当違いのこと言ってるかも。言ってたらごめん。
「エリーゼのために」が表現していることを言葉で表現しようとしても文章で表現しようとしても、100%は絶対にできない。もし天才映画監督がいて、エリーゼのためにを映画化したとして、大衆から大きな評価を得たとしても再現度は85%くらいに留まると思う。でもそれを特性の違いの一言で片付けるのはもったいないと思う。
もちろん逆も然りではある。めちゃくちゃ面白かった映画をピアノ一台で表現することもできないけど、でも俺はそこにはあまり大した意味はないと思う。むしろ、ピアノの持つよさを他の方法で表現しきれないことの方が重要やと思う。
このnoteは評論文じゃないから、くどい話は避けたいと思う。けど、ピアノのすごさについて一回言葉にしてみたかった。
俺が全く何言ってるか分からなかったという人もたくさんいると思う。そういう人は、一回プロのピアニストの演奏を聴いてみてほしい。俺の言ってることの意味がわかってくれると思う。
西田敏行が「もしもピアノが弾けたなら」って曲を出してるけど、西田敏行も俺と同じ気持ちやったんやろうなあって思う。ピアノ俺も弾きたいもん。ピアノすごい。
でも今からやって追いつける感もないし俺は俺のできる表現を頑張って、ピアノに関してはこの人生では聞きに徹そうと思います🎹
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