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あのとき、出来なかったことを。『ストリートファイター6』
『CRカップ』というのをご存知だろうか? まあ、おそらく私のタイトルを見て、察した方が居られるなら、あえて説明する必要もないが、まずはその話からさせていただく。
勘違いされないよう前もってお伝えするが、私はCRカップは"にわか"である(笑)。有識者ばりにあれこれと説明できるわけではないが、かい摘んで言うとゲーム実況などで活動されている、ストリーマーや競技勢を一同に集めたゲームの大会である。
ApexやValorantと言った(知らない人はネットゲームの大会と思ってもらえれば)eスポーツのより良い活性を目指す団体、といったところだろうか。
つい先月の話だ。そのCRカップで『格闘ゲーム』であるスト6の大会が開かれた。あの有名なストリートファイターの6の大会をやるのか、と当初は気にも止めていなかった。
はっきり言って、そこまで興味はなかった。語弊があれば先に誤っておくが私にとって『格ゲー』は『過去のもの』だった。ああ、昔ゲームセンターでよくやったな、たまに家で兄弟や友だちと遊んだな、程度のものである(本当に申し訳ない)。
が、蓋を開けてみればどうだろう。本当にたまたまであるが、とある『Vtuber』の娘が出場することを知った。しかも、私の知る『ホロライブ』の娘だった。熱狂的なファンではないが、その娘に関わらず、ホロライブの娘たちの切り抜きなどは毎日のように見ている。
その娘だけではない、FPSなどで有名なストリーマーや、あろうことかプロの格闘ゲーマーまで参戦という、その界隈を知る人々なら、ビックリするメンツが集まっていた。さらに、大会には参加しないものの、チームメイトの個人コーチに、プロがどんどん登場する始末である。
そして、あの『生きた伝説の男』も参戦。
なによりも、大会本戦以前に、それに至るまでのチーム練習(大会は5対5のチームシングルマッチ)に心惹かれた。普段は何かと忙しいホロライブメンバーが、時間を作り、チームメイトと集まり、プロの格闘ゲーマーや仲間たちから手厚くコーチングをしてもらう。和気あいあいとするその様は、とても微笑ましく、眩しく見えた。
まるで、放課後の倶楽部活動そのものに近かった。大会そのものに賞金があるわけでもなく、いたってカジュアルにみんなが楽しく対戦出来ればいい、その一言に尽きた。いや、それ以上のものがあの大会にあったといっても過言ではない。
まず、参加者の大半が格闘ゲームをそれほどやり込んでいないところだった。全員が初心者、というわけではないが、スト6から格ゲーはじめました、という参加者がかなり見受けられた。これには正直、驚いた。それで大会が成り立つものなのかと。
だが、練習試合も含め大会当日、だれもが真剣に取り組み、必要以上にそこまで勝ち負けにこだわってはいないが、1セットごとの対戦終わりに(3本先取の2セット先取り)チームメイトからの励ましや、アドバイスの声。逆に、対戦中はチームメイトからのボイスチャットはない孤独な戦い。その裏では、必死に仲間を応援する姿に、思わず心打たれてしまった。
話はややそれるが、そのCRカップスト6の予想以上の盛り上がりにより、大量の切り抜きがYOUTUBEに上がっているので、ぜひご視聴していただきたい(申し訳ないがURLなどは割愛させていただく)。
実のところ、とある元プロの格闘ゲーマー(確か元プロの方のはず。間違っていたら申し訳ない)が語っていたのだが、今の格ゲーはその界隈だけ盛り上がっているだけで、新規参入者が日に日に少なくなっており、このままでは格ゲーが衰退するのではないかと危機感を覚えている、と言っていた。
正しく、その通りだ。実際、私のような古い人間も含め、今の子たちが格ゲーをするのかといったら、スマブラくらいか? あれが格ゲーというと、またニュアンスが違うと思うが。
お恥ずかしい話ながら、もし、ホロライブのあの娘たちが大会に参加していなかったら、私は観ていなかったかもしれない。ところが、どうやらそれが大会主催側の狙いだと、私は考察しているし、それとなく彼等も語っていた。
補足で申し訳ないが『にじさんじ』のライバーたちも参加していたので、普段は格ゲーにそこまで興味をもっていないどころか、格ゲーをまったく知らない視聴者たちが、あの大会を通してスト6を知ることになったと思う。
そして、伝説のあの男の存在を。
あえて、名前は伏せていただくが、実はあの男と私は同じ世代である。彼に比べれば私など取るに足らない、昔ゲームセンターをひとりほそぼそと遊んでいたゲーム少年に過ぎない。特別ゲームが上手い訳でもなく、なんとなく、ただ遊んでいた。
時が経つにつれ、格ゲーは時折やってはいたが、別段、数あるゲームのひとつに過ぎず、いつの間にかやらなくなってしまった。
そんな時、だ。あの熱狂、興奮、遠の昔に忘れ去っていたモノを呼び起こされてしまった。
とまあ、そんな経緯があって、前述させていただいた『あのとき、出来なかったこと。聖剣伝説3』で述べたPS5購入の理由が、まさにこれだ(笑)。
あの熱にうなされ、衝動買いに近い勢いでスト6とセットで買ってしまい、ようやく、ランクがゴールドに行ったところだろうか。
今の時代、先にも述べた情報社会のお陰で対戦動画やコンボ動画、攻略動画が多数存在するので、あの時出来なかったことを、今、再び燃やしている。
とまあ、長くなってしまったがガラにもなく大声を上げてあの大会は楽しませてもらった。興味があれば、ぜひ、切り抜きなり本戦の動画をご視聴してもらいたい。おそらく、このnoteにもそれらについて投稿されているのではないだろうか。
余談ではあるが、某格ゲーのプロゲーマーが逆に、ホロライブにハマってしまいその切り抜きも流行っている、というのはここだけの話である。
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