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サブカル系作品の紹介

自分はいわゆるサブカル系と呼ばれる作品や好き嫌いがはっきり別れるタイプの作品が大好きです。
ここで一部紹介したいと思います。
(サブカル系に分類されないものも混ざってます)

ちょっといつもと違うテイストの作品に触れてみようかなという時、ぜひ参考にしてください。

漫画

ライチ☆光クラブ/古屋兎丸

有名な作品です。
1985年頃、東京グランギニョルという劇団が上演した舞台「ライチ光クラブ」を元にコミカライズされた作品です。
9人の少年達の野望、機械と少女の恋を描いた耽美で退廃的な世界観が魅力の作品です。
現在はこちらの漫画を原作とした映画・舞台・ミュージカルなどもあり、DVD等も発売されています。

ねこぢるシリーズ/ねこぢる(ねこぢるy)

主人公は猫の姉弟。子供の無邪気な残酷さとかわいい絵柄が絶妙なバランス。ブラックジョークが好きな人にオススメです。
現在はほぼ絶版となっていますが、「ねこぢる大全」として全作電子化されています。
アニメ化もされてますがVHSしかないのが残念。

少女椿/丸尾末広

有名な作品です。
昭和レトロな雰囲気に過激なエログロナンセンスを掛け合わせた独特の世界観が魅力的です。
両親を失ったみどりちゃんが見世物小屋で生活する様子を描いた物語です。救いはないです。
アニメ化や映画化等もされています。

神の子供/西岡兄妹

独特な絵で淡々と話が進んでいく作品です。
新約聖書になぞらえた部分も多く、作者なりの聖書といえる作品です。残酷な描写もありますが、絵柄も相まってアートのように惹き込まれるものがあります。ピカソのゲルニカを彷彿とする絵柄ですね。
絶版のため、現在は中古本で購入するしかない気がします。

ブラッドハーレーの馬車/沙村広明

近世ヨーロッパを舞台に、ブラッドハーレー家の養子となることを夢見る孤児院の少女達の物語です。
原則一話完結のオムニバス形式ですが、どの話も凄惨で美しいです。救いはないです。
絵がかなり綺麗で現実味があるため、つらい話が苦手な方は注意してください。

ゾッキ/大橋裕之

絵がかなり特徴的ですが、不思議でシュールな物語が癖になる短編集です。
特にゾッキAに収録されている「伴くん」という話が好きです。
竹中直人さん×山田孝之さん×斎藤工さんの共同監督で映画化、さらに続編としてドラマ化もされており、そちらもおすすめです。蒲郡市行きたい。

ルーヴルの猫/松本大洋

「ピンポン」や「鉄コン筋クリート」の作者、松本大洋さんの作品です。
ルーヴル美術館に棲む猫たちと、そこで働く人間の物語です。絵に魅了され絵の声を聞くことの出来る白猫や少女をめぐる不思議な世界観が魅力です。
オールカラー豪華版は、温かみのある絵柄を存分に楽しめるためおすすめです。

不思議なアンティークショップ/まくらくらま

透明標本の少女リクと骨格標本の少年ボンが営むアンティークショップの話です。
ダークで幻想的なイラストが魅力で、漫画というより画集のように絵を愉しむというアートブックとしての側面がつよいです。
特に「モルフォの少年」という話が好きです。
余談ですが、アンティークショップ自体も好きで、通販ページとかチェックしますがなかなか手が出せないです。

いえめぐり/ネルノダイスキ

タイトルの通り、主人公が不動産屋と共にさまざまな家を巡る話です。奇天烈な発想の訳あり物件がたくさん出てきます。
絵柄も可愛く、カラーページの存在も相まって不思議なトリップ感を味わうことが出来ます。

銀河鉄道の夜・四次稿編/ますむらひろし

宮沢賢治の銀河鉄道の夜をコミカライズした作品です。登場人物たちは全て猫で描かれています。
一つひとつの描写がとても丁寧で、原作の美しい文章を純度100パーセントのまま絵にしたような作品です。ここぞというシーンがカラーページなのも非常に良いです。


映画・OVA

パプリカ/今敏 監督

有名な映画です。
夢と現実の境界が曖昧になっていく狂気をダイレクトに感じられます。
自分の中の断片的な記憶をぐちゃぐちゃに掻き混ぜた後に再形成したカオスな夢の世界が、美しい映像として可視化されている感じです。何となく万華鏡みたいだなと思いました。
挿入歌の「パレード(平沢進)」は絶対に出囃子にしようと決めています。

天使のたまご/押井守 監督

TV版「うる星やつら」や「攻殻機動隊」の監督の作品です。
旧約聖書の「ノアの方舟」と深く関係しており、機械仕掛けの太陽や、建物の間を泳いでいく巨大な魚影など退廃的な世界感がとても魅力です。
登場人物は大きな何かの卵を持つ白髪の少女と、死んだ目をした青年の2人、台詞も極端に少なく、想像力を掻き立てられる作品です。
緻密で繊細な絵がとても美しいです。

犬王/湯浅政明 監督

能楽師の犬王と琵琶法師の友魚の友情を描いたミュージカル作品です。一言でいうとロックな平家物語といった感じです。
犬王役が女王蜂のアヴちゃんということもあり、ミュージカル部分もかなり見応え、聴き応えのある作品になっています。

ねこぢる草/佐藤竜雄 監督・湯浅政明 監督

漫画の項目にも書いた「ねこぢる」を原作とした短編映画です。
漫画やアニメはかなり短めの短編集となっていますが、この映画は「ねこぢるうどん」の各話をモチーフにストーリー性を持たせたものとなっています。
熱にうなされている時に見る夢のような感覚を味わえる雰囲気強めの作品です。


ゲーム

Cult of the lamb

プレイヤーが教祖となり、教団をつくるゲームです。信者たちからの信仰心を集め、旧き信仰の司教達を倒すことを目指していきます。
絵や動きがとても可愛い反面、ダークな部分もありとてもおすすめです。
プラットフォームはPS4/5、Xbox Series X|S/Xbox One、Nintendo Switch、PCなど。


番外編

BEGOTTEN/エドマンド・エリアス・マーヒッジ 監督

まだ見たことないですが、絶対に見ようと心に決めている作品です。
台詞が無く、畏怖を覚えるような不鮮明な映像が続く映画ですが、言葉が生まれる以前の神話ということで大変興味深いです。
また、見たら追記するかもしれないです。


以上、好きな作品紹介でした。
興味があればぜひ見てみてください。

2023.9.27

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