詩人、バンドマン、ファッションデザイナー、批評家。00年生まれ。音楽と哲学と映画と語学…

詩人、バンドマン、ファッションデザイナー、批評家。00年生まれ。音楽と哲学と映画と語学と服が好きです。オリジナル曲はサウンドクラウドに有。性差別やめてください。 https://linktr.ee/donotkickme

最近の記事

「探しもの」セルフライナーノート

バンドやってます。よろしければお聞きください。 自分でつくった曲のこだわりポイントを書きます。評価してください。 こちらはバンドのインスタです。のんびりやってます。 曲を作りました この曲のなかで一番初めに思いついたのはサビの「本当のことだけ教えてちょうだい 本当のこと以外意味などないから」というパートで、メロディーと歌詞が同時でした。あれはお風呂上がりだった…ということだけ覚えています。  パンデミックが始まって、願ってもない大量の時間を手に入れたのだ…!と思い、ピアノに

    • 生きることの曖昧さ〜わからないままで/『EUREKA ユリイカ』(青山真治)

       この映画は、バスジャック事件に遭い、目の前で何人も人が死に、自身の命の危険も感じたことがありながら生き延びた直樹と梢の兄妹とバス運転手の沢井の物語である。シネマスコープで撮影された本作は、逃げ走る人を横に追いかける移動撮影が鮮烈なバスジャック事件のシークエンスに始まり、その後の本編でもバス、電車、自転車などが何度も画面を横切ってその広さを感じさせる。しかしそれは決して爽快なだけではなく、セピア調で切り取られた九州各地の風景は、広大さのあまり虚しく物寂しい。 死の予感  

      • わたしのソジとWEST.

        初稿2022年8月29日 第二稿2024年1月18日 ・トランスジェンダーについて、割り当てられた性を本来の性と併記する◯t◯の表記を削除しました。 ・グループ名を改名後のものに変更しました。筆者が彼らの改名の判断自体と、それが彼らの口から説明されたことを評価していることを表明し、また何より被害者の方に対する誠実な対応を後押しするためです。一日でも早く、公正な補償がなされることを強く求めます。2023年10月の改名から3ヶ月以上経ち対応が遅くなってしまったこと、お詫び申し上げ

        • 『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディールマン』/退屈は誰のものか

           この映画はベルギーの女性映画監督シャンタル・アケルマンによる1975年の作品である。3時間超の間、固定カメラで撮影された主人公のジャンヌ・ディールマンの「日常」、家事や一人息子の世話などを延々と見せられる、退屈な映画だ。だが、この一言でこの映画の評価を止めるべきではなく、ましてや評論の副題を「日常の耐え難い退屈さ」などとして気取ってはいけない。この映画の持つ恐ろしく追求され洗練された単調さは、他の全てのものに対する皮肉である。  ジャンヌの夫は既に亡くなっており、彼女は息

        「探しもの」セルフライナーノート

        • 生きることの曖昧さ〜わからないままで/『EUREKA ユリイカ』(青山真治)

        • わたしのソジとWEST.

        • 『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディールマン』/退屈は誰のものか

          2021年みてよかったで賞に寄せて

          急に映画の話ですみません。私はあんまり映画を見る人間ではないしそうなりたいとも思わないです。でもたまには自分の浅はかな感想を言語化してインターネットで全世界に投げつけたくなります。俺の偏った考えをくらえ。 12月29日時点で今年は146本の映画を見ていました。あらすじをたどるだけではなく、目で楽しむことをまねし始め、より多くの映画を見られたこと、それらを楽しめたこと、たくさんの名作に出会えたことは、2021年の私にとってとても幸運なことの一つでした。 新旧混合です。 10位

          2021年みてよかったで賞に寄せて

          「瞬き」

           小雨だったので持っていた雨傘は広げずに歩いた。八分の六拍子の曲が頭の中で止むことなく鳴っている。音に合わせて心がぐらぐら揺れているようで、なんだか落ち着かない。たまたま道の前の方を君が歩いていた。君も傘を差していなかった。君のことだから傘なんていらないのかもしれない。だけど私はこの傘を隣に行って差したかった。追いつこうとして、早足で歩いた。  君の背中がはっきり見えたとき、初めて君の右隣に人がいるのに気づいた。二人とも傘を差していなかった。楽しそうだった。  君には必要な

          「瞬き」

          「夏」

          「ああ、早く夏にならないかなあ。」 間延びした声で君が言う。 「花火大会行って、浴衣着て、線香花火して、海行って、蝉が鳴いて…」 そんなに夏って待ち遠しいんだろうか。 「夏って、いいよね。」 花火も海もすいか割りも知らない。 だけどその結論だけは私も知ってるよ。 「夏って、いいよね。」 ねえ。 どうしてこんなに夏って儚いんだと思う? 切なくて、辛くて、吐きそうで、だけど楽しくて、愛おしくて、輝いてる。 半袖のシャツを通り抜ける湿度の高い風。 照り返し。 寒い電車。

          「夏」

          詩人になりました。

          詩人になりました。

          バンドサークルをやめた!

          なんで大学生ってみんなnoteやるんだろうね! しかもみんな鬱々とした文体で書くよね?書いてるとき絶対しかめっつらだよね?毎日梅雨なの? 実はなんと私も鬱々としているんだ! 「ポートフォリオ」すなわち作品集としても使える、 自分のブランディング(笑)に最適なこの場所にただ愚痴をぶちまけるよ! 時間のない現代人のためにまとめを冒頭に用意しておこうかとも思ったけど、ないわ。例によって結論の出ない類の話なのでね!自分語り! バンドサークルをやめた! 中学の頃からずっと入りたか

          バンドサークルをやめた!