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精子提供ドナーを始めた理由
私が精子提供を始めた理由は大きく2つあります。私自身のためと社会貢献の2つです。
一つ目の私自身のためということをまず書かせて頂きます。
私自身は、今子供もおらず、今のところ自分が子供を持って育てるという予定はありません。しかし、将来的に子供が欲しいと思うかもしれません。その時に、子供が欲しかったのに、いなかった、出来なかったというのは、悲しいことだと思いました。そのような将来を考えた時に、血のつながった子供がどこかで生きているということは何か自分の心の支えになってくれるかもしれないと思いました。
続いて、社会貢献ということを書かせていただきます。
子供を持つということは多くの人にとってはそれが人生の生き甲斐になるぐらい重大ことであると思います。しかし、日本においてはまだ法律的な枠組みなどが整備されておらず、レズビアンカップルをはじめとする性的少数者の方やFTMの旦那様を持つカップルの方に対しては子供を持つことへの支援がほとんどありません。
そうしたなかで、私が出来る最大の貢献はなにかを考えたときに、精子提供があると思いました。
精子提供というものがあること自体は前から知っていたのですが、自分がドナーになること自体には始め抵抗がありました。
しかし、あるテレビ番組で、FTMの方が旦那さんのカップルを特集しているものを見てその考え方が変わりました。
そこでは、子どもを持つために、FTMの旦那さんの代わりにその方のお兄さんから精子提供を受けることを検討されていました。そのお兄さんは、精子提供するのは輸血をすることと同じと言われていました。
それを見たときに、精子提供は恥ずかしいことではなく、命を繋ぐという意味では献血と同じであると認識しました。
微力ではありますが、日々精進しながら活動していきたいと思っております。
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