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『全力』は泣ける

知り合いのマネージャーさんが働いているお店のスタッフさんが、先日着任1周年を迎えたらしい。
そのお店は、昔から人気のお店で、
ディズニーみたく、
「このお店でスタッフとして働く」
ということが、一種のブランドになっている。
スタッフの大抵が高校生か大学生で、就職とともに巣立っていくというサイクルらしい。

話を聞くと、スタッフ希望者の応募が年間100名を優に超えるそうで、
その中から採用され見習いになれるのが約10名もいないそう。
その見習い期間を卒業し、正式にスタッフになれるのが数名という、えげつなく狭き門らしい。
それだけに、応募者の熱意や探求心は凄く、見習い期間中もなんとか正式なスタッフになれるように、自ら「どうやったらお客さんに喜んでもらえるか案」をレポートに書いて提出してきたり、接客や言葉遣いの自己研鑽は勿論、自分のキャラを立たせる為のスキルアップにまで磨きをかけるそうだ。

今回、その苦労実って正式なスタッフになった2人が1周年を迎えたわけだ。
聞くとその日、お店の常連さんたちが営業後に集まり、その周年スタッフ2人をお祝いに来たという。
そこで、周年を迎えたスタッフさん達が、集まった常連さんに向けて感謝のスピーチをしたそうだ。
聞くと、2人は見習い期間の苦しみや、正式なスタッフとして1周年を迎えられた喜びや、お客さんの暖かさエピソードを思い出し、涙を見せたらしい。

こうやって文字に起こすと、いささかチープになるのだが、
何事も全力でやっているからこそ、泣けてくる
これは同じ経験をしたことがある人には分かると思う。
高校野球しかり、その他青春スポーツではお馴染みの光景だ。
勿論、涙の原因を細分化していくと、ひとそれぞれではある。
でもいざ自分も昔を振り返ると、
高校野球最後の試合で負けた時は、これまでのしんどかった練習が走馬灯の様に頭を巡り、泣けてきたことを思い出した。
余程感情が死んでいない限り、
人は心血を注ぎ努力をした後、なんらかの結果が出た時に涙が流れる(うれし泣きも悲し泣きも)という自然現象があるように思う。

この話をしてくれたマネージャーさんも、その日その場に居合わせたそうだ。
周年2人のこれまでの努力をそばで見てきたからこそ、この2人の涙にもらい泣きしたそうだ。
大人になって、なかなかそんな泣くシチュエーションってないよなぁ。
それくらい感動的で、魅力的な場だったんだろうなと、聞いていてうらやましく思った。

そもそも、スタッフさんの周年でここまでお客さんが集まって祝ってくれるということが、もうえげつなく凄いブランディングで、先述した「この店のスタッフになることが狭き門」ということを立証している
スタッフさんそれぞれが、ここまでお客さんを惹きつけているわけだから、
定期イベントでは、自分たちから集客しなくても自然とお客さんが集まり、聞いて驚くような売上が連発するそう。
少しだけ内容を教えてもらったのだが、正直自分も聞いてびっくりした。


人間力は無視できない


このご時世、過去のブログにも記載した通り、
飲食店なら「美味しいことは当たり前」で、
それ以外にいかに人を惹きつける要素があるのかが肝になる。
集客要素としての「安かろう戦略」は円安の煽りで破綻しかけているし、大手パワーの前では中小は取りにくい戦略だ。
こうなってくると、
店舗で働く人の人間力はもう無視できない


自分が相手側なら気付くこと


自分が客としてお店にいくと、
「うわーこの店雰囲気暗いな」
とか、
「大将とバイトさん、絶対仲悪いな」
とかいうものが、びっくりするくらい透けて見える。きっと皆さんも同じ経験があるはず。
にも関わらず、自分が接客する側にいくと、これがわからなくなる人がいる。

もしかすると自分自身も知らず知らずのうちにやってしまっているかもしれない。
ここは本当に意識一つの問題だ。
自分がどれだけ嫌なことや、余裕が無い時でも、
それを一切出さずに接客や営業に徹せられる人は本当のプロ
だと思うし、
そりゃファンがつくから人気になる。
対照的に、そういったことが出来ず、客商売や営業マンなのに、
自分の気持ち優先、自分にしかベクトルが向いていない人は、
他人を惹きつけることなんて出来ない
だろう。
きっと後者には、お客様が「お金、数字」にしか見えていないのだと思う。
常に相手側の立場に立って、
「どうすればこのお客さんは喜んでくれるんだろう」
「どういう提案をしたら、満足して下さるんだろう」
と考えられる人は無敵だ。

今回マネージャーさんからお話を聞いて、改めて自分自身への戒めと、
今後自分たちの事業でもこれらが活かせるように、具体的な行動や意識に落としていきたいと思った。
全力を出し切って、良い涙を流し続けたい!



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