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妊娠判定(ー) 当日から翌日の正直な気持ち

昨日、BT7日目にて受診し妊娠判定の結果は(➖)陰性でした。今回のクールは、採卵2個 → 凍結できた受精卵1個 → 顕微授精 → 凍結胚移植。3クール目のトライ、胚移植は2回目でしたが、ここで大成功を夢見ていましたが叶わず!! そんな昨日の今日。今気持ちをお伝えしま〜す!!

この記事、書いているのはこんな人

2024年1月現在、40歳
#AMH0.144 #結婚2年弱 #不妊治療10ヶ月目 
#不妊治療前に化学流産1回 #体外受精3クール目 
#採卵3回、移植2回
#採卵周期:低刺激法  #クロミット #ブセレキュア
#移植周期:ホルモン補充法  #エストラーナテープ #ルテウム膣錠
#自営業 #旦那さん39歳   #旦那さん会社員 #九州田舎暮らし
#旦那さん実家近くに2人暮らし


●大いに期待していた妊娠…とは言え覚悟はしてます

 うちは毎回「今回妊娠しちゃいます!」というワクワクハッピーモードで挑む胚移植周期です。「卵子」や「受精卵」のことを総称して「どん丸」ちゃんと呼び、どん丸ちゃんのことスコブル可愛がりながら生活します。もちろん不安もありますし、ひとりでいろんな検索もしちゃいますが、声に出して2人で楽しい想定を出し合ったり、もうすぐ妊娠しちゃうのでその想定も加味して予定を組んだりもします。特に移植後から判定までの7日間は、妻の私はお姫様モード遊びをします。本当は移植後も通常の生活を送って良いのですが「お腹にどん丸が居るからな〜」と言ったら旦那さんは全てのわがままを受け入れる体制になるのです。

診察室にて

 お腹にどん丸が居ると思って過ごしている7日目、採血をして40分程度経過そたのち診察室に呼ばれて医師から陰性の報告を受けます。その時は時が止まります。そしていつも淡白な先生が「すいません。力足らずで。」と言い、また「すいません。」と頭を下げるような姿勢に。この先生のことを私たち夫婦は初めての受診の時からとても好きです。そんな精一杯やってくださっている先生に謝らせて申し訳ないなぁという気持ちと、この先生の言葉になんて返していいのか正解が見つからない今日この頃です。
診察室の滞在はきっと1.2分程度なのかもしれません。挨拶して座ってすぐ目の前に置いている検査結果用紙を視界に入れない様にしている間に、先生から口頭で陰性の結果を伝えられて、「次の治療をするのであればまた次回の月経3日目に受診できる様に予約を電話で取ってください」という説明と、また「治療を続けるかかどうかも2人で考えられてくださいね」という案内。そして「何か聞いておきたいことはありますか?」というもかけてくださる言葉で終わります。「はい」とか「いいえ」で答えることに必死で、部屋を出る時にやっと「ありがとうございます。また来ますよろしくお願いします。」と言えるくらい。先生も通院2時間がかかる私たちを気遣って「お気をつけて」と優しく返答くださいます。多分前回の妊娠判定結果もそんな様な感じだったと思います。

診察室を出て会計を待つ間、お手洗いで鼻を噛む

 診察室を出て無言で2人で待合室の椅子に座ります。私はどうしても涙がでがちな人間なので診察室を出てすぐから音もなく流れ続けてしまいます。旦那さんが私の太ももに手を置きます。ふたりでボーッとして会計を待ちます。「さてっ」という感じで旦那さんに「お手洗い行ってきます!」と伝えて、しっかりトイレで鼻をかみます。めちゃめちゃ噛みます。それで会計を済ませる旦那さんの横で、「頂きます!」受付のお姉さんに会釈しながらサービスで置いてあるパイン飴を2個もらいます。このパイン飴がいつもの決まりです。クリニックを出たら2人でパイン飴を分けます。「いやぁ〜今回できてると思ったな〜」と本音を旦那に告げます。旦那も「ね〜」。そして「いやぁ、どん丸は今回も頑張ったよ!」と旦那が告げて「だな〜!」と私。夜は焼肉とビールを希望する私なのでランチの選定権を譲渡しました。
わざと、落ち込んで肩を落としながら歩く仕草をして笑い合ったり、繋いだ手をムギュムギュしながら駐車場に向かい、車が走り出してしばらくするとまた「今度は(妊娠)イケたと思ったよ〜!」と吐き出す私と、「ね〜」と返す旦那。こんな会話とどん丸を讃える内容をしばらく続けて、夜の焼肉と久しぶりの飲酒をどうやったら楽しめるかについての検討会へと切り替割りました。

夜は宴会「どん丸を讃える会」

 帰路にてケーキとお肉と野菜を買いまして午後3時台には帰宅。私はシャワー、旦那さんは掃除機をかけ洗濯物をたたむ。私がシャワーを終えて彼と交代。葉っぱを洗い、肉を焼き(最近のうちの焼き肉はフライパンで焼かれたものをお皿に並べるスタイル)ビールグラスを冷凍庫に入れワインを選び、旦那さんを待ち構える。
“頂きます”の挨拶と乾杯の御発声はいつも旦那様。しっかりどん丸を讃えてくれて宴スタート。
ビールを飲み続ける旦那さんを横に、ワインとお肉をたくさん頬張りました。その後一緒にワインを楽しみ、今2人のブームの「死霊館」シリーズの映画を見て盛り上がり、歯磨きをしながらお気に入りの芝犬動画を見て、湯たんぽで温かい布団で2人で寝ました。

1日経って思う「やっぱりそんなに上手くはいかんわな!」

 周りで不妊治療を頑張っている人も卒業している人もいるのでね。その経験が長かろうが短かろうがみんな一所懸命「子どもを授かりたい」って願ってますよね。順番もないし頑張れが叶うもんでもない。私はまだ治療8ヶ月のヒヨッ子。だから「まだまだ!」という気持ちと「いや頑張ってできるもんでもないし、長いだけ報われるとかじゃない」とか色々考える。
ごりごり「妊娠しちゃいます!」前のめりハッピースタンスでやってるけど、全く疑ってないわけはないんです。いろんなこと検索してみたりして不安だし、ほぼ言霊狙いという面もありますね。なので妊娠できてないパターンを受け入れる覚悟はできているという感じです。これは旦那さんも一緒なんじゃないかなと。


●毎回「今回妊娠しちゃうよ!」というワクワク前のめりスタンスを選んだ理由

 みんな各々の向き合い方スタイルがあると思う。妊娠するまで続くであろう不妊治療のこのジェットコースターの様に心揺さぶられる日々に対して、「あまり期待せずに」「むしろ業務を進める様に淡々と」とかね。不妊治療のことを語ってくれた友達は、「振り回されない様に心を無にするくらいでもいいよ。」と言ってくれていたことも思い出す。

 わたしたち2人が今の前のめりスタイルになったのは、治療を開始する1年くらい前に、体験した化学流産(ごくごく初期の流産のことで、妊娠検査薬などで妊娠反応はあったものの、病院で妊娠を確認できない状態のことをいいます。詳しくはご自身で検索を!)の影響があるのです。
その当時、月経の遅れを感じて妊娠検査薬で薄い陽性反応を確認したので、病院受診の予約を取りました。そしてその晩に旦那さんに報告。でもその内容は、嬉しい報告というより「期待しないでおこう! 病院行ってからじゃないとわかんないし、ダメだったときしんどいからね!」の様に“ハッピーを制する”という私の考えを通す感じで、一回も喜ぶことをしませんでした。この後、予定していた産婦人科受診前に月経が来てしまい、急遽病院に受診し妊娠継続しておらず化学流産していることが確定しました。
そこから時が経ち、不妊治療開始してから、ずっと引っかかっていた気持ちを旦那さんに伝えました。
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あの時、あの1年前、ほんの少しの期間でもお腹に居てくれた赤ちゃんに「おめでとう」「来てくれてありがとう!」って一言も言えてない。
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だから、今度お腹に迎えられるだろう命(受精卵)には毎日肯定的でハッピーな気持ちで接したいって感情がありました。その気持ちを旦那さんも共感してくれて、今の前のめりスタイルになっています。なので、胚移植後はお腹に居る子を「どん丸」と呼び、普段の2人暮らしではなく3人という設定で過ごします! 胚移植日当日を迎える前から「どん丸がうちに帰ってくるから、はじめての晩御飯は何が良いのか」など冗談の様にも本気の様にも騒ぎます。
そして、その願い叶わず妊娠判定(ー)陰性の場合は、思いっきり落ち込みながらも「どん丸を讃える会」と称して久しぶりにお酒を飲むのです。


●さて、いつ月経くるかな

来週には月経が来る予定。先生には「治療を続けるかも含めてお二人で」との説明は昨日の受診でも聞いていますが、治療終了とかお休みとか、そこは今考えていません。というか掠めもしませんね。
わたしは、今不妊治療8ヶ月目。3回の採卵と2回の移植を経験しました。採卵周期を低刺激法(クロミット内服、ブセレキュア点鼻)、顕微授精で胚盤胞を凍結できたら、移植周期はホルモン補充法(エストラーナテープ、ルテウム坐薬)です。現在40歳、3月で41歳になります。今日いま現在、不妊治療を終える目処はつけていません。
自分の地域の「里親制度」に関わる情報を検索してみたり、勉強会に参加してみたいとは検討中。これからもいろんなタイミングで考え方や気持ちにも変化はあるのかもしれませんね。

昨日まで「妊娠してる!」って想定だったので、予定を組み直す

 昨日まで想定していた自営業の予定を修正したり、ズラして他ものを元に戻す時に「これで2〜3ヶ月は妊娠しないんだな〜」って感じるよね。
とは言え、“生理きたら3日目に受診” とか “検査結果で受診予定日変わる” のが不妊治療で、なかなか緻密な予定を組めないのも実際ですよね。これが私にとっては、不妊治療のいちばん難儀な部分だと思っています。でも、どん丸を授かれるのならば、そんなのどうでも良いのではあるんだけどな!


●ー最後にー

次も全力で「今回妊娠しちゃう!」と思って行こうと思います。
心の中ではひっそり保険をかけて「妊娠してなくでも誰のせいでもなんでもないよ!」って実は言い聞かせながらね。
もっともっと予想もしない長旅になるかもしれませんが、その時その時に2人で選んでいけたらなと。

世界中の 子どもを授かることを望む全ての方に 幸せが訪れます様に。


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