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新横浜線:東急と相鉄、加算運賃を申請 その興味深い内容を解説!

https://www.youtube.com/watch?v=u3kuJM3-aRg
 
 以前、このような動画をアップしました。新横浜線の開通は、各鉄道会社に与える影響がめちゃくちゃ大きいのです。
 今日は、この動画の内容をアップデートするニュースが出ましたので、解説します。

★相鉄・東急新横浜線の加算運賃許可申請提出

 東急と相鉄が、それぞれ新規開通(予定)区間に対しての加算運賃の許可申請を提出しました。
・東急 新綱島~新横浜 +70円
・相鉄 新横浜~羽沢横浜国大 +40円

加算運賃とは?

 まず、加算運賃とは?についてなのですが、今回のように新線が開通した時に、建設費用を回収するために設定が認められている追加料金のことです。
 たとえば、新横浜~羽沢横浜国大間は駅間距離4.1kmで、相鉄の運賃規定にのっとれば 180円です。しかし加算運賃が+40円が適用するため、実際の切符販売額は 220円となります。

いずみ野線にも加算運賃がある

 実は、相鉄は他にも加算運賃設定区間があります。
・湘南台~いずみ中央 +30円
・いずみ中央~二俣川 +40円 ※6kmまでは+20円
・西谷~羽沢横浜国大間 +30円
(・羽沢横浜国大~新横浜+40円🆕)

 つまり、湘南台~新横浜間を利用すると 加算運賃だけで+140円もかかります! もし加算運賃がなければ 290円ですから、1.5倍も運賃が上がってしまうんですね。

★新駅開業に伴う新サービス発表!

 両社は今回の加算運賃設定に合わせ、特例的措置をそれぞれ発表しています。どちらもIC定期券保有者に、2経路利用できる特典を付与するものです。

相鉄は横浜駅も乗降可能に!

 相鉄では、西谷~新横浜間を含む IC定期券保持者に、追加料金なしで 横浜駅でも乗降できるようになります。元々のターミナル・横浜駅の空洞化を避ける狙いですね。
 ただし、それ以外の途中駅・上星川~平沼橋間は下車不可となります。この情報から考えると、今後も横浜方面の優等列車は運行が継続されるようですね。
https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/train/r22-120/


東急は2つの綱島駅が利用可能!

 東急では、東横線 日吉~新綱島、および新横浜線 綱島~日吉間のいずれか1区間を含む定期券について、綱島・新綱島どちらの駅でも利用可能にするとのことです。綱島は現在特急・通勤特急は通過となっていますが、急行が停車することからもわかるように、昔からの交通の要衝であるため非常に利用者が多い駅です。新綱島駅開業は、実質綱島駅の増発対応でもあったわけですね。
https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid=post_435.html

★運賃戦争と絶妙な値段設定!

 さて、気になるのが新横浜線開業に伴う動線の変化です。相鉄からの目線で変化を見比べてみましょう。
 ※は相鉄不使用ルート

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