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2024年2月期2Q決算 セブンアンドアイ TOPIX CORE30①

 セブン&アイが12日に第2四半期決算を発表していました。
※2月〆決算です。


前年同期比

前年比、減収一部増益、EPS減。
売上 ▲1.8%、
営業利益 +2.7%、
経常利益 +3.2%、
純利益 ▲41.0%、
EPSは+90.83円・前年比▲+63.26円でした。

 配当は前年同期より上がっていますが、通期では前年と同額になるような設定となっています。

通期業績予想は、一部上方修正・一部下方修正。
収益は上方修正も減収予想、
利益は営業・経常利益が上方修正で増益予想も、
純利益はさらに下方修正して減益予想となっています。

なお、事前の2Q決算予想に対しての業績も、おおむね同様の状況となっています。

営業利益率は、4.3%でした。(日本基準)

セグメント別の状況

国内コンビニは増収増益。
海外コンビニは減収減益。
スーパーストア事業は増収増益。
金融関連事業は増収増益。
その他は増収増益でした。

なお、百貨店・専門店、不動産はその他事業に再編されました。
全てのセグメントで黒字となりました。

利益率は国内コンビニが約29.4%、
海外コンビニ2.8%、
スーパーストアが0.6%、
金融関連事業は19.4%、
その他が0.9%でした。

なお、セブン&アイはそごう・西武の保有株を全て譲渡しました。
これにより、特別損失が1303億円発生しています。
(純利益の前年比大幅な減少は、これによるものだと考えられます。
 これを無視した場合、税金等調整前純利益は前年を上回ります。)


キャッシュフロー・財務等

キャッシュフローは 営業<投資+財務 で大きくキャッシュアウト。
流動資産<流動負債、 差額は約▲6122億円。

為替換算調整勘定(損益計算書)は約+2243億円。
前年より為替影響は小さくなったものの、それでもまだドル高恩恵が大きい。
 営業CFが去年と比べほぼ半減している。
(大きな原因は、銀行行のコールマネーの減少が最も影響大?)

決算時レート

 1ドル=145.47円(現在約149.13円 ※10/12現在)

コメント

 相変わらず海外(北米)コンビニ事業は日本の10倍もの売上に対し、利益率は10分の1とあまり良くない。ただ利益自体はほぼ同規模で、日本の方が大きい。

 百貨店分離の影響で数字自体は悪いように見えるが、それらを差し引けばそこまで変化は小さいように見える。

 ただ、上記の通り北米コンビニ事業が薄氷を踏むような状況なので、もし何かの要因で状態が悪化した場合、大きな損失が発生する恐れがあることにいは警戒するべきだと思う。
 


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