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2024年3月期2Q決算 日立製作所 TOPIX CORE30⑤

 日立製作所が27日に第2四半期決算を発表していました。


前年同期比

前年比、減収増益、EPS増。
売上 ▲8.4%、
営業利益 +0.3%、
純利益 +21.2%、
EPSは+224.14円・前年比+44.13円でした。

 配当は上半期は+10円の増配で80円、下半期は未定。
前年は年145円でした。

通期業績予想は全体的に上方修正も、減収減益予想となっています。

営業利益率は、6.5%でした。(IFRS)


セグメント別の状況

2セグメントが連結から除外。(日立建機、日立金属)
主要4セグメントのうち3つが増収増益、コネクティブインダストリーズのみ増収減益も、ほぼ前年なみ。

地域別売上高の状況

国内 減収(約7%減)
アジア 減収(約12.1%減)
北米 減収(約11.3%減)
欧州 増収(約3.1%増)

合計 減収


キャッシュフロー・財務等

キャッシュフローは 営業>投資+財務 
流動資産>流動負債、差額は約9000億円で余裕あり。

 営業CFは前年よりも増えていて、投資も拡大。財務も縮小で特に問題ないように見える。


コメント

 減収や減益予想は連結除外した部分の反映によるものとみられ、それ以外に関してはそこまで大きな影響は無いように見える。(それでも、売上約1兆・利益700億円規模)

 なお、重要後発事象として、子会社の日立Astemoの株式の一部を本田技研工業に譲渡しているとの記載があった。
 また、自己株式消却を10月18日に実施している。

 最近欧州での存在感が増している印象だが、国内含めたそれ以外の地域での伸びが見えてきてほしいところか。欧州での収益も、現在は全体の15%程度にすぎない。

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