カフカ短編集の収録作品一覧

 最近読んでいる様々な短編集の源流としてカフカの影響が大きいな、と感じることがあり、一度カフカの主要作品を全部読んでみよう、と思い立つ。ところが、各出版社が様々な短編集を編んでおり、どの作品がどこに入っているのかがよく分からない。そこで主にネットの情報から、どの本にどれが入っているのか、を調べたものが以下。スプレッドシート形式なのでリンクになりますがご容赦を。

 以下、リンク先のシートの内容についていくつか。

1. 訳者によってタイトルがまちまちです。同じ作品と思えるものをなるべく統一したつもりですが、漏れがあるかもしれません。ご了承ください。

2. やはり各出版社によって作品はバラバラだが、短編については岩波の『カフカ短編集』『カフカ寓話集』の2冊でかなり網羅出来る。さすが岩波。みすずの『自撰小品集』を足すと、初期短編の『観察』が入って良い感じ。一方で白水は6冊の「カフカ・コレクション」として刊行してるのでこれで揃えると被らないという手もある。

3. ポケットマスターピースはおおよそ他の本と被ってるが、多和田葉子訳の「変身(かわりみ)」が入ってるのが売り。分厚いのは後半「訴訟」がまるまる入ってるから。巻末の解説や文献案内が厚めで強いので研究とかレポートには役立ちそう。

4. ちくまのカフカ・セレクションは、「マックス・ブロートがあとからつけたタイトルを廃し冒頭の文章をタイトルに」してるらしく、対応関係が分からないのですが、おそらく全てが上のほかタイトルのどれかだと思います。ご存じの方、情報頂ければ幸いです。


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