見出し画像

姫路のえきそばでわかること

これは微妙なニュアンスなんだが

文章にしてみよう。

これを良しとできるかどうかで

この人と付き合えるかどうかがわかる

そんなスカウターみたいなものがある。

それは姫路駅の立ち食いえきそばに入っとる

天ぷらである。

正味、うまくも不味くもなんともない

ペラっペラの小麦粉だけで作った天ぷら

そのくせ五百円ぐらいとる天ぷらそば/うどん

これ この天ぷらを 単体としてディスるのは

すごく簡単なんだけど それは野暮なんだよな

出汁と相まって 完成された天ぷらそばとして

会話しないといけないんだ。

なにか批評/批判したいからって

天ぷら単体いくのは筋違いってもんよ。

こんな天ぷらで五百円も取りやがって

という関東辺りからの旅行客のコメントを

あの駅そばで何度聞いたことか。

違うんだ 関西がそうとか言うことでもなく

あの天ぷらはあれで良くて、あの天ぷらそばは

天ぷらそばとして完成してるんだよと

年に数回、あのペラっペラの天ぷらが乗った

天ぷらそばを

食べたいときがあるんだよな

あの天ぷらそばを良しとするか否かで

人生観がわかる気がするんだよなあ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?